MS Operative Theory
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軍編制
ジオン公国軍の編制➁
——宇宙攻撃軍と突撃機動軍以外の軍組織——
ジオン公国軍は、地球方面軍(地球攻撃軍とも言われる。司令はガルマ・ザビ大佐)の誕生によって三軍体制となった。しかし、地球方面軍はかつて第一機動歩兵師団だったことからも分かるように、突撃機動軍の指揮下に置かれていた。
つまり、表面上は三軍体制となってはいたが、実際は二軍体制が維持されていたのである(旧世紀の米軍は陸海空海兵隊の四軍から構成されていたが、海兵隊は組織上海軍の下に置かれていた。このように、実態と組織が異なることは旧世紀の軍隊でも見られた)。
実際、ガルマ大佐はキシリア少将の直属の上官と見做しており、地球方面軍の将校も突撃機動軍への帰属意識が強かったとされる。
突撃機動軍の参加であった地球方面軍とは異なり、二軍以外の命令系統に属する組織も存在していた。代表的な組織が、総務局や情報局、治安維持局、技術本部などで、公国軍総司令部の直下となっていた。
多くが非戦闘任務に携わる組織だが、二軍も独自に工廠や技術機関、情報機関を有しており、これらの存在もジオン公国軍の編成を複雑にしている要因である。また、ギレン総帥直下として艦隊規模の戦力を持つ親衛隊も存在していた。
——ジオン公国軍の上部組織と編制——
ジオン公国軍は、デギン・ソド・ザビ以下のトップダウン式の体制を採っていたが、実際には公王は象徴的な存在であり、ギレン総帥がその全権を担っていた。
ダルシア・バハロ首相をはじめとする行政機関も存在してはいたが、総帥の直下に置かれることで軍と切り離され、軍事独裁体制が構築されていた。しかし、宇宙攻撃軍と突撃機動軍は、ドズル中将やキシリア少将の権限が大きく、ギレン総帥といえども介入は困難であった。
——宇宙攻撃軍と突撃軍の編制——
ドズルとキシリアの対立によって誕生した宇宙攻撃軍と突撃機動軍は、それぞれ独立した命令系統を持ち、編成や管轄区核も異なっていた。
宇宙攻撃軍はソロモンやア・バオア・クーなどの宇宙要塞とサイド3、突撃機動軍はグラナダ基地をはじめとする月宙域と地球を担当していた。地球軌道上は宇宙攻撃軍が担当していたようである。
——教導機動大隊の編制——
教導機動大隊は、U.C.0075、キシリア・ザビ大佐(当時)によって編成されたMSの戦技研究部隊である。3機のMSで1個MS小隊、3個MS小隊で1個MS中隊、3個中隊で1個MS大隊という、ジオン公国軍MS部隊の基本編制はこの時点で決定していたと言える。
——一年戦争開戦前後の基本的な宇宙艦隊の編制——
宇宙艦隊(軌道師団)の編成は、単科部隊であった教導機動大隊とは異なり、衛星小隊や通信小隊、輸送中隊などが設けられており、組織的な活動が可能となっていた。宇宙攻撃軍と突撃機動軍では編制が異なっており、宇宙攻撃軍はMS大隊を1個とする代わりに宇宙艦艇を増強していた。
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