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戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~

作者:黒鐡
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一章
  外史の幕開け

トレミー3番艦はしばらくゲートの中に潜っていたが、そろそろ出口なので出たのだった。そこには一度助けた外史はなく、あるのは新たな外史だけ。早速トレミー3番艦で、新たな外史の中に入っていった。そしたらどこからか通信が入ったので何だと思ったらこの外史の神界という所からだった。

『ここまで来てくれてありがとうございます。創造神黒鐵様』

「うむ。ところで名を聞こう」

『私の名はデウス。本当は八百万の神もいるのですが代表として私が挨拶に来たという事です』

「デウスねー、さっきいた世界のゼウスも似たような容姿なんだな」

『今の世は戦国時代なのですから、それより創造神様を呼んだのは他でもありません。本来の主人公がいないようにしてます。この外史もいずれドウターが来る可能性があります。鬼退治が終わった後かその間に来るかもしれません』

「分かっているさ。それより俺の隊はどのようにしている?」

『ここにはいません。なので別の世界から呼んでほしいのですが』

「今準備させているが問題ない。さてとそろそろ俺が行った方がいいな、神々しく登場って感じで。この船はどうしたらいい?」

『一緒で構いませんが、その船は鬼退治やドウターが来た時お使いください。姿を現すのはそちらでご自由で構いません』

「分かった。それではなまた会おうぞデウス」

通信を切った俺はいや俺達は地球にて大気圏突入した後、田楽狭間の戦いの場所でトレミーから降りた。今の俺は大天使化で6対12枚の金色の翼をしているが、空間には聖剣エクスカリバーがあるが使う時はエクスカリバーを擬態化させた刀だなと思った。雨の中だが大丈夫だろう。今俺は空にいて、どれが織田信長かを見ていた。それと戦艦クルーは、ラッセ達をブリッジにて待機任務とした。

一方田楽狭間の戦いの中では、ちょうど決着が付く瞬間のところだった。

「申し上げます」

「許す!」

「今川勢は現在、田楽狭間にて小休止!全軍を分散させて昼弁当を使っております!」

「デアルカ。・・・・・大義」

「はっ!」

使番が去って行くと二人の女性がいたが、一人は赤い服を着ていて赤髪でもう一人は緑色の服を着ていて髪は薄茶色かな。黒いロングの髪をした女の子のところにいた。

「勝者の余裕・・・・・という事ですかな」

「勝者か。あながち間違ってもおらんな」

「我が方は二千弱。対する義元公は一万五千程。軍神摩利支天といえど、この差を覆すのは至難の業でしょう」

「常識的に考えれば、あの大軍にこれだけの少数で奇襲を掛けるのは無謀を通り越して自殺行為ですからな」

「常識などと、つまらんものに縛られる者に大業など成しえんぞ」

「ですが殿・・・・・」

「おけぃ。今やる事は問答ではなく合戦である。説教は義元を討ち取った後に聞いてやる。持ち場につけ」

「「はっ!」」

「さて・・・・これより織田久遠信長、一世一代の大博打。勝ち切ってみせようじゃないか」

雷が鳴ったけど相当な雨が降ってる。あれは積乱雲だと教えてくれる天空神、それより話を聞くとあの黒髪のが織田信長いや織田久遠信長なんだろうな。さて、敵陣であるとこには織田家の者が侵入してるな。これは見物だからしばらく見学していよう。

「ひぃーっ!」

「こら子平太、うるさい!見つかるでしょう!」

「雷様が怖いんだもん、仕方がないだろう!」

「武士のくせに雷様が怖いとかバカじゃないの。雷様より武功をあげれない事を怖がりなさいよ」

「分かってるけど、怖いもんは怖いんだよ」

「この戦で勝たないと殿の命が危ないのよ。今まで御恩を受けてるんだからしっかりなさい」

「分かってるよ。ここが死に場所だと心得ている。だが雷様がなー」

「シッ!」

「・・・・ッ!」

二人はどうやら今川勢の殿を探してるようだ。といたけどもしかしてあれ?大きな木の下で雨宿りしてるようだが、鎧脱いでるけど戦の最中なのにあれはいいのか?あの鎧は胸白の鎧に金の八龍をである五枚兜に、赤い錦の陣羽織があるからあいつが今川義元のようだ。今川勢は余裕ぶってるから鎧脱いでるんだけどさ、もう少し緊張感というのがないのかあれは。

「しっ、今だったら二人でいけるわよ。行きましょう」

「おうよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今よ!」

「織田上総介久遠信長、馬廻り組組長、毛利新介参候!今川治部大輔とお見受け致す!」

「今川殿が御首級、この服部小平太が頂戴仕るー!」

「お覚悟!」

お、始まったな。今川勢は慌ててるみたいだけど。あの二人だけじゃ無理があると思ったら後方から援軍らしきものが来た。

「織田上総介久遠信長が家中、柴田権六勝家参候!」

「壬月様!」

「邪魔者は柴田衆に任せておけ!新介、小平太、抜かるなよ!」

「「はいっ!」」

お、あれが柴田勝家いや柴田壬月勝家だったな。柴田衆が来た事によって、戦局は分からなくなってきたが服部小平太と名乗った者が今川義元を討ち取る。

「新介、小平太、大義なり。名乗れぃ!」

「はいっ!、・・・・・織田上総介久遠信長馬廻り組組長、毛利新介参候!」

「同じく服部小平太!」

「東海一の弓取り、今川殿、討ち取ったりーーーーーーーーー!!!!」

さてとそろそろ「俺、参上」でもするか。6対12枚の翼を我の体に張り付いてまるで繭のように包む。そして織田上総介久遠信長の前に落下するわけだ、さてと落下しよう。

「今こそ好機なり!織田の勇士達よ!これより敵を追討・・・・何だこの音は!」

「な、何だあれは!?殿、空を!」

「金色の玉が、天から落ちてきているだと・・・・・!?」

『ズドォォォォォォォォォォォォォォン!!!!』

我は金色の玉となって落下し、地面に落ちた。その衝撃で地面が凹んだけど、まあクレーターは出来たがまあいいか。

「な、何だ!この音は!?」

「おい権六。あの玉はなんだ?」

「は?・・・・・っ!!」

我は玉を浮かばせて黒髪の女の子である織田上総介久遠信長に近づいた。周辺一帯は警戒されているがまあいいだろう。

「殿!お下がりください」

「いやいい。たぶん大丈夫だろう」

我は織田上総介久遠信長の前まで浮かんでから光の繭を解除、金色の翼を元に戻した。広げてからの我は、大天使化でもあるが髪と服も金色で目の色は青。だが、落下したおかげで体力を随分と持ってかれたので神の姿から人間となった後に倒れこんだ。

「お、おい。大丈夫か!しっかりしろ」

「久遠様!崩れたとは言え、彼我の戦力差は未だ変わらず!今すぐに後退すべきかと!」

「デアルカ・・・・おい猿!」

「は、はひっ!?」

「そやつを持って帰れ、あとで検分する。それと丁重にな」

「この人をですか?はい、わかりました」

「権六!五郎左!疾く退くぞ!」

「はっ!皆の者、追い頸は諦めい!今はすぐに清州に戻る!」

「全軍退却!速やかに清州に戻ります!急いで!」

足軽達は追い頸を諦めてとっとと撤収作業に移したようだ。俺はこの子によって、持って帰ろうとしてる。まあいいけど、先程は翼を見せたのだからたぶん大丈夫だろう。

「義元は討った。当面の危機は去ったが・・・・天から降ってきたあやつは何かの兆しなのか、乱れ乱れたこの世の地獄で、何かが始まろうとしている。そんな予感がする」 
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