転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0511話
ムラタ、スレイ、フィリオ、オウカの4人をホワイトスターへと連れてきた日の夜、俺達は以前エヴァと茶々丸を紹介した体育館へと向かっていた。エアカーに乗っているのは、俺とレモン、コーネリア、マリューの合計4人。それ以外にもシャドウミラーに所属している量産型W以外の人員は全員が体育館へと向かっている筈だ。
……ちなみに、当然の如く技術班の中でも何人かは自分の研究やら開発やらで忙しくて欠席すると言い張ってきた奴が数人いたが、全員来ない場合は俺の空間倉庫に入っているブラックホールエンジンの各種データとその実物の提供を遅らせると言ったら、欠席すると言い張っていた数名が他の技術班のメンバー達にほぼ強制連行されたのは、やはり技術班は技術班だという事なのだろう。
……俺の新型機に使う必要があるブラックホールエンジンなので、もし本当に提供を遅らせていたら最終的に困ったのは俺だったんだが。その辺、気が付いてるのか気が付いていないのか。
「既にかなりの人数が集まっているようだな」
体育館の近くに停めてあるエアカーや待機しているメギロートの姿を見てコーネリアが呟く。特にメギロートは技術班のメンバー達が個人所有している為に色々と改造を重ねており、中にはとてもメギロートとは思えないような姿になっている機体も存在している。
……そのうち、メギロートを核とした兵器が作られたりしないだろうな。フリーダムやジャスティスに対するミーティアの如く。
「こうして見ると、相変わらず技術班の面々は個性的だな」
コーネリアもまた、俺と同様にメギロートを眺めつつ呟く。
そんなコーネリアや俺の視線に、レモンとマリューは苦笑を浮かべるのみだった。
まぁ、俺としてはきちんと仕事をしてくれれば多少の暴走は許容範囲内なんだけどな。
そんな風に思いつつエアカーを停め、体育館の中へと入っていく。
「どうやら俺達が最後だったらしい」
体育館の中には既にシャドウミラーのメンバーが勢揃いしていた。とは言っても構成員の問題上殆どが技術班なのは確かなんだが。
「アクセル、今日の集合の理由はあの4人か?」
俺に気が付いたムウが、何やらイザークと一緒にそう声を掛けながら近付いてくる。
その視線の向こうにはスレイと話しているオウカ、その隣で興味深そうにシャドウミラーの人員を眺めているフィリオ。そして我関せずとばかりに少し離れた位置で瞑想をしているムラタの姿があった。
「ああ。新しくシャドウミラーに入るメンバーの紹介をな。それと魔法球に関してもちょっと報告がある」
現状で魔法球を使っているのは殆どが技術班だが、パイロット達にしても訓練やらバカンスやらで使用しない訳でも無い。ならこの際にエヴァに頼んだ事を知らせておくのもいいだろう。いざ時の指輪を使う時にクレームが出ないようにする為にも。
人数が増えて大規模な組織にでもなれば、それこそ人数が数人増えた程度で全員集合して紹介をする必要……と言うか、手間暇は無くなるんだろうがな。何しろ今のシャドウミラーは技術班を入れても50人もいない組織だから、全員に通達を出したりするよりもこうして一斉にお披露目をした方が最終的には簡単に済む。
……何しろ技術班のメンバーは通達の類に目を通している者の方が少ないからな。
「全く、私が麻帆良に戻ってからまだそれ程経っていないというのに、また呼び出されるとはな。いい迷惑だ」
「マスター、そう仰らずに。一応マスターも仮とは言え、お情けで、何となくアクセルさんの組織に入れて貰っている身なのですから」
「……茶々丸。お前、もしかして私に何か含む事でもあるのか?」
「いえ、特には。マスターにお仕えできて幸せです」
「その割りには……いや、何でも無い。後で葉加瀬辺りに見て貰った方がいいのか?」
少し離れた場所ではエヴァと茶々丸が何処か漫才めいたやり取りをしているのが見える。魔法球に時の指輪を組み込めるかどうかを考えてみるつもりでいたのに、こうしてすぐに呼び出されたんだから無理もないが。
「ん? そう言えばフェイトはどうしたんだ?」
エヴァと茶々丸の姿は見えるが、フェイトの姿が見えない。そう思って呟くと、マリューに肩を叩かれる。
「ほら、あそこよ。珍しい組み合わせよね」
マリューの視線の先には、フェイトの姿。そしてそのフェイトの隣にはエザリアの姿がある。確かにマリューの言う通り珍しい組み合わせだな。
まぁ、あの2人が話しているとなるとまずプライベートな話題とかではないだろう。恐らくブルーマーズ計画に関してだと思う。
意外とあの2人がくっついてたりすると俺的には面白いんだが……あ、でもそうなるとフェイトの従者達が暴れ出すか。ついでにイザークも暴れそうな気がする。
そんな風に妄想を浮かべつつ、手を叩いて周囲の注意を集める。
「聞いてくれ。幾つか連絡事項がある。まずはシャドウミラーに入った新メンバーの紹介だ。とは言っても、数人程見覚えがあったり知ってる奴もいるだろうがな。ムラタ、スレイ、フィリオ、オウカ。それぞれ前に出て簡単な自己紹介を」
俺の言葉を聞き、4人が皆の前に出て最初にムラタが1歩前へと出て口を開く。
「俺の名はムラタ。下の名前もあるが、諸事情により今はムラタとだけ名乗っている。アクセルの強さを知り、それを越える為にシャドウミラーに所属する事になった。よろしく頼む」
小さく頭を下げるムラタ。
俺を越える、という言葉にエヴァやフェイト、茶々丸といった面子が多少驚きの表情を浮かべていたが……まぁ、それは置いておくとして。
「ムラタはパイロットとして実働班に入って貰う。現在の乗機はガーリオン・カスタムの無明という機体だが、シャドウミラーでやっていくには多少性能不足という面もあるからいずれ何らかの別の機体に乗り換えて貰う予定だ。次、スレイ」
ムラタの後にスレイが1歩前に出る。
「スレイ・プレスティだ。シャドウミラーの者達とはほんの一時期ではあるがアースクレイドルで共に行動させて貰ったが、兄様の病気を治療して貰う礼という意味もあって今回正式に所属する事になった。ムラタと同じような事を言うのは癪だが、私もアクセルを越えるという目標を持っている」
いつもの、怜悧な表情で告げるスレイ。
……こいつ、本当にテンパってない時とかフィリオが絡んでいない時はクールビューティっぷりが板に付いているよな。
「スレイもムラタ同様に実働班に入って貰う。現在の機体はカリオンという戦闘機だが、運動性能以外の性能が低すぎるからシャドウミラーでやっていくのは何か新しい機体になるというのも同様だろう」
「……」
何かを言いたげに俺の方を見るスレイ。
スレイ本人としてはプロジェクトTDの機体であるカリオンに乗りたいのだが、かと言ってそうすると機体性能の差で足を引っ張ると自覚している……といったところか。
「尚、戦闘機乗りという意味では以前のムウと同じようなものだから、いずれ模擬戦でもしてみると面白いかもな」
「え? 俺? うーん、でも俺が乗ってたのは戦闘機じゃなくてMAだぜ?」
「それでも、メビウス・ゼロでガンダムと渡り合っていたんだ。スレイにとっては参考になる事もあるだろう」
「そうかな? じゃあ、今度シミュレーターででも訓練してみるかい?」
そう尋ねるムウだったが、スレイは何故か唖然としてムウの方へと視線を向けている。
「ありゃ、どうした?」
「ムウ……ムウ・ラ・フラガ? エンデュミオンの鷹?」
ムウの顔を見て驚愕の表情を浮かべるスレイ。俺がムウの名前を騙っていた時に遭遇しなかったフィリオとオウカは何故スレイが驚いているのか分からないらしく、不思議そうな表情を浮かべている。またムラタに関して言えばホワイトスターから別の世界に渡れるというのを知っている為か、ムウの存在にも特に驚いた様子はない。
「ありゃ? 俺の事知ってるの?」
「ああ。アクセルから話にだけは聞いてる。それにしても、エンデュミオンの鷹とかいう異名は聞いた覚えが無いんだが。DC……ではないよな。そうであるのなら私の耳に入らない筈がない。そうなると、連邦軍……いや、コロニー統合軍か?」
「え? いや、俺は……」
「ムウ、いい。その件については後で纏めて話す」
「はぁ。それはいいけど。……アクセル、お前俺の名前を使って何をした?」
ジトリとした半眼を向けてくるムウに小さく肩を竦める。
「特にこれといった事はしていないさ。ただ単純に、俺の名前は色々と有名なだけに偽名を使う必要があった訳だ」
「……それで俺の名前を使ったと?」
「正解。ミロンガという、運動性特化の機体に乗っていたムウ・ラ・フラガはそれなりに腕の立つパイロットとしてヒリュウ改やハガネでは有名になっているかもな」
まぁ、俺がグロウセイヴァーで出撃した以上、ムウ=アクセルというのは既に知られてるんだろうが。
「おいおいおいおい、お前みたいな常識外れのパイロットと俺を一緒にして貰っちゃ困るんだがな。主に俺が。アクセルみたいな技量を期待されても俺にはどうにも出来ないぞ?」
「ええいっ、女々しいぞ貴様! 仮にもMAで俺達と渡り合ってきたんだろうが。ならアクセルを越えるくらいは言って見せろ」
ムウの言葉にイザークが割り込んでくるが……それを聞いたムウは御免だとばかりに眉を顰める。
「無茶言うなよな。アクセルみたいに文字通りの意味で人外の存在と一緒にされたら困るぞ」
「……人外?」
ムウの言葉を聞き咎めたスレイが首を傾げているが、その辺の説明は後で纏めてだ。
「まぁ、ムウについてはその辺に置いておくとして……」
「置いておくなよっ!」
抗議の声を上げてくるムウをスルーして、フィリオへと視線を向ける。
俺の視線に小さく頷き、1歩前に出て口を開く。
「フィリオ・プレスティです。不治の病に侵されてて、もうこの先の人生を諦めていた時にシャドウミラーから治療を条件に所属するよう取引を持ちかけられました。名字を聞いて貰えれば分かると思いますが。スレイとは兄妹です。ただ、僕はパイロットではなく技術者ですので間違えないで下さいね。個人的には兵器を作るのは気が進まないんですが……」
フィリオが名乗ると、OGs世界での情報を集めていただろう技術班の数名が驚愕の眼差しを向けているのが分かる。テスラ・ドライブの第一人者であり、リオンシリーズの設計者として知る人ぞ知る技術者であり科学者だしな。
「今も聞いて分かったと思うが、フィリオには技術班に所属して貰う。ただし、本人の希望もあって基本的には兵器ではなくテスラ・ドライブの開発に専念して貰うつもりだ。ブルーマーズ計画に使う宇宙艦の物や、俺の新型機に使うコスト度外視の奴とかだな」
「アクセル隊長! そうすると俺の開発したツイン・ドライブについてはどうなるんでしょうか?」
俺の言葉に技術班の1人が手を上げてそう発言してくる。
ツインドライブ……確かテスラ・ドライブとT-LINKフライトシステムを融合させた奴だな。
「レモン?」
新型機開発の責任者であり、同時に技術班のトップでもあるレモンへと尋ねる。
「その辺については上手く組み合わせるつもりだから問題ないわ。ただ、フィリオは病気の治療をしながらの設計になるから、少し遅れるかもしれないのが問題だけど……魔法球を使えばどうにかなるでしょ」
「魔法球?」
スレイ、フィリオ、オウカが首を傾げているが、取りあえずその辺はスルーで。
「治療に関しては具体的にどのくらいの時間が掛かるんだ?」
「そう、ね。私の研究室の中にあるチャンバーに入れっぱなしで1週間くらいかしら」
「……1週間で僕のこの病気が……」
レモンの言葉に唖然とするフィリオと喜色満面の笑みを浮かべるスレイ。
「で、最後に」
俺の視線を受け取ると、小さく頷きオウカが1歩前に出る。
「オウカ・ナギサといいます。シャドウミラーとはアースクレイドルの時からそれなりに長いお付き合いをさせて貰っているので、顔見知りの方も多いですね。私やゼオラ達を助けてくれたアクセルさんに恩返しをしたくてシャドウミラーに参加させて貰いました。よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げるオウカ。すると黒髪のロングヘアーがサラサラと音を立てるかのように肩を滑り落ちていく。その大和撫子っぷりに、技術班からも感嘆の息が漏れる。
「本人も言ってたように、アースクレイドルで俺達とそれなりに付き合いがあったから顔見知りの者もいるだろう。オウカも実働班のパイロットとして考えている。……良し、これで全員の紹介が完了したな。次にエヴァから魔法球に関して……と思ったんだが、ムラタ以外の3人には俺達シャドウミラーの特異性を知らせておかないとな」
「特異性、ですか?」
下げていた頭を上げ、俺の隣にいたままのオウカが小首を傾げてそう尋ねてくる。
「そうだ。例えば俺達シャドウミラーは異世界。より分かりやすく言うとパラレルワールドと行き来をしている事や、魔法の存在についてだな。『火よ灯れ』」
人差し指を立て、いつも魔法に関して説明する時のように『火よ灯れ』を使ってみせるのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:300
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:447
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