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虹の軌跡

作者:フゥマ
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第三十八話

サインに頷いて7球目を投じた啓一

ボールは真ん中高めに向かっていく

経験者にとってはかなりの打ち頃な球

もちろん、はじめも例外ではない


しかし、はじめが振りにいった瞬間


グンッ

はじめ
「っ!?(今度は横かよ!?)」

ガギッ

意地で何とか当てるが、打球はフラフラと一塁ベースの横に上がった

Hスライダー 137km/h
ファーストフライ

はじめ
「スライダーか。初めて見たよ。」

啓一
「たまにしか投げないからな。後3球、絶対抑えてやる」


それから、8球目をストレートでファウル、9球目をSFFで空振りにした

運命の10球目である

虹太郎
「(さて、最後低めにHスライダーで…ん?)」

サインを出そうとした虹太郎が見たのは、この9球の間、一度も見せたことのないサインを出す啓一だった


虹太郎
「!!あれは…」 
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