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鉄槌と清風

作者:deburu
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49部分:48:管理外第97世界「地球」


48:管理外第97世界「地球」

 初めての出動から数日、新人4人の訓練は個別スキルに移った。
 スバルは前線で耐える為にヴィータ相手に防御訓練、ティアナはなのはと射撃訓練、エリオとキャロはフェイトが見ながら回避訓練。
 良彦は普段は書類をしているか、何処かを手伝うか、他の仕事で居ない教師陣の代わりをしている。

 個別訓練に入ってから数日、前線メンバーがはやてに呼ばれて集合する。
 
 「さて、きて貰った理由なんやけどな」

 「うん、どうしたのかな?」

 はやての言葉になのはが問いかける。

 「聖王教会の方からの依頼で、ロストロギアの確保っちゅー仕事なんやけど」

 「それってレリックなのか?」

 「不明や、可能性があるから、念のためッちゅー事やな…場所は、管理外第97世界「地球」なんよ」

 良彦の次の問いに答えるはやて、それに反応する新人一同。

 「地球って、はやて部隊長やなのは隊長、良彦隊長の故郷ですよね?」

 「そうだね、私も子供の頃いたんだよ」

 スバルの問いに答えるフェイト。

 「どんな世界何ですか?」

 「ミッドチルダとそれほど大きく違わず、魔法が無く科学だけが発展しているのが特徴と言えますね」

 キャロの問いにリインフォース・アインが答え。

 「魔法ないんですか?」

 「無い無い、偶に魔導師としての素質持つ人は居るけど、大抵魔法しらんし」

 エリオに答える良彦。

 「でも、隊長たちは?」

 「偶然かな、ジュエルシード事件が無ければ知らなかったろうし」

 「私もやな、まぁここにいる皆がおらんかったら此処にこうしていなかったやろうけど」

 ティアナになのは、はやてが答え。

 「ま、後は行ってみりゃ判るだろう、出発は?」

 「準備出来次第やな、一応急ぎや、と言うわけで、皆直ぐに準備してもう一度集合、急いで向かうよ」

 その言葉に皆が動き出す。

 「はやて、俺とヴィータは自宅の方一寸寄って良いか?」

 「ええよ、私もすずかちゃん所寄ってから合流やしね」

 「あんがと、んじゃ後でな」

 良彦も準備に向かい、数十分後、再び同じ場所に準備をした前線メンバーが揃う。

 「ほなら出発や、なのはちゃん、フェイトちゃん、フォワードメンバーよろしくな」

 「うん、それじゃ皆いこうか」

 「「「「はい」」」」

 それぞれ転送ポートから転送されていく。
 良彦とヴィータは、良彦の自宅に置かれたポートへ転送。

 「此処も暫くぶりだな、綺麗に掃除されてる…士郎さんにお礼言わないとな」

 「だな、でもなんでこっち寄ったんだ」

 「偶には皆に挨拶しないとな、あっちでも一応してるけど、この家での方がしっくり来る、それにだな…婚約してからこっち着てなかったろ時間なくて」

 「確かにそーだけどよ」

 「ちゃんと紹介しときてーんだよ、お前の事、アリサの別荘からよりこっちからのが墓近いからな」

 「先に言えよ馬鹿、普段の格好できちまったじゃねーか」

 「大丈夫だ、俺の家族はんなのきにしねーし」

 ぽんぽんとヴィータの頭を軽く叩く。

 「ったく、それでも恥ずかしいだろ、初めての挨拶がこの格好って」

 「いいって、その格好俺は好きだぞ」

 白いTシャツに赤のミニスカート、膝上の赤と白の縞々のソックス、そんな格好。
 良彦は白いTシャツに、薄い青のスラックスである。

 「ばぁか、いくならいくぞ」

 「あいよ」

 頬を染めたヴィータが歩き出す。

 家を出て、八坂家の墓参りをして、ヴィータを紹介した後、アリサの別荘へ向かう。
 途中、ロストロギアはレリックではなく、危険性の無い物と判明したため、一種緩んだ空気になってきている、まるで旅行のように。

 別荘に向かう途中、再びの連絡、フォワードを案内がてらサーチャーを配置するらしいので、良彦とヴィータはそのまま上空へサーチャーを配置する役目を指示される。

 「海鳴の空も久しぶりだな」

 「戻って来ても飛ぶ事なんかねーしな」

 青と赤の魔力光をひきながら空を飛ぶ二人、一応見つからないように不可視結界を張りながらだ。

 「だよな、飛ぶの好き何だけどな、俺は…ミッドでも許可なしじゃ飛べねーし」

 「仕方ねーだろ、そうしねーとアブねーんだから…それに、訓練場の上で偶に飛んでるだろおめえ」

 「気付いてたか?」

 「あたりめーだ、何年の付き合いだと思ってんだ?」

 「10年に一寸とどかねーか、長いな」

 「そういう事だ、良彦のことでしらねー事はもうあんまねーだろ」

 「はっ、そりゃこっちも同じだな」

 話しながらもサーチャーの配置を繰り返す。

 「っと、これで終わりか…ちと待ってくれ」

 「ん、いいけどどうした」

 「士郎さんに挨拶行くんだけど、なのはに一応声をな」

 「そか」

 空中で止まり、念話を送る。

 「(なのは、そっちはどうだ?)」

 「(よしくん?…こっちは大体終わりだよ、翠屋よってお土産買おうと思ってるんだけど)」

 「(なら、丁度良い、俺とヴィータも合流するわ、挨拶しとかねーとな)」

 「(うん、じゃぁ…店の近くでいいよね)」

 「(おう、直ぐ行く)」

 念話を終わらせ、ヴィータに向き直り。

 「なのはも寄るみてーだ、土産かってくんだと」

 「なら、あたしらもかってこうぜ、シュークリームな」

 「判ってるよ、行くか」

 「おう」

 すぅっと移動し、人気の無い場所で着地して翠屋へ向かいなのは、スバル、ティアナと合流。
 なにやら桃子と士郎とみて、スバルとティアナが驚いたり、なのはの様子を見て困惑したりしてる。

 士郎へ挨拶し、お礼をいってシュークリームを頼む、その日の分と明日にでもという事でかなり大量に頼んだ、六課での待機組みへのお土産だ。
 翠屋で挨拶と買い物をして、アリサの別荘へ向かう…運転は良彦だ、免許は年齢確認とか結構されたがちゃんと取れたのだ。

 夕食ははやてが準備したバーベキュー、新人4人は恐縮していたが、他の皆は慣れたものだ、合流してからは良彦も調理側に加わり新人の混乱を更に助長した。
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というわけで、出張遍前半です。
ヴィータを良彦の家族へ挨拶させてみました。

次回はスーパー銭湯とロストロギア確保の予定です。
 
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