ヘタリア大帝国
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TURN119 アフリカ侵攻その七
二人は正面からぶつかった、そしてそのことは。
軍全体でだった、枢軸軍と連合軍は正面からぶつかった、その中でレーティアは冷静に指示を出していた。
「臆することはない」
「はい、このままですね」
「そうだ、正面から攻めていけ」
そうしろというのだ。
「火力ではこちらの方が上だ」
「そして艦艇の防御力も」
「艦艇の質では優っている」
レーティアはエルミーに言う、第八世代の艦艇はやはり強い。
「数は向こうの方が上だが」
「それでもですね」
「そうだ、艦艇の質で上回り」
そしてだというのだ。
「提督の質もだ」
「我々の方が上ですね」
「勝てる」
間違いなくだというのだ。
「このまま攻める、いいな」
「了解です」
「ついて来い、エルミー」
今度はエルミーの直接告げた。
「この南アフリカでも勝利を収めるぞ」
「ジークハイル」
エルミーはこの言葉でレーティアに応えた。
「この戦場でも。そして」
「そしてか」
「これからも」
まさに生涯に渡ってだというのだ。
「私は貴女と共に」
「頼むぞ、どうやら私の次は」
「総統の?」
「いや、それはまだ言わないでおこう」
言おうとしたが途中で止めたのだった。
「その時はまだだ」
「そうですか」
「全軍このまま攻撃だ」
それを続けるというのだ。
「戦いは数だ、だが数が全てではない」
「艦艇、そして将兵の質もですね」
「将の将もだ」
レーティア、彼女自身に他ならない。
「このことをここでも証明する、では全軍このまま攻撃を続けるぞ」
「艦載機発進!」
グレシアが命じた。
「いい、敵艦隊も一気に押し切るわよ!」
「はい!」
こうしてだった、枢軸軍は正面に来たエイリス軍にもそのまま総攻撃を浴びせた、その総攻撃によってだった。
数で勝るエイリス軍を押す、艦載機、ビームと続いてだった。
エイリス軍はその数を大きく減らした、それを見てだった。
イギリスはマリーにだ、モニターから言った。
「次の鉄鋼弾攻撃もな」
「それも受けるとだよね」
「ああ、まずいぜ」
それで戦局を決められるというのだ。
「艦隊が壊滅するからな」
「そうだね、最初に空母やられたから」
艦載機でそうされたのだ。
「それに戦艦もね」
「向こうの戦艦にやられてな」
エイリス軍の主戦力二つがそうなったというのだ。
「こっちは鉄鋼弾はな」
「あまりないからね」
「一方的にやられるだけだからな」
水雷駆逐艦や潜水艦は弱いのだ、空母と戦艦に戦力を集中させているエイリス軍の特徴であり欠点でもある。
それでだ、鉄鋼弾攻撃も受けるとだというのだ。
「負けるぜ」
「そうなるのね」
「ああ、まずいぜ」
「じゃあここは」
マリーは逡巡してからだ、イギリスにこの決断を問うた。
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