| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

虹の軌跡

作者:フゥマ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十五話

グラウンドと呼ぶには程遠い、荒れ果てた地面

草が生い茂り、石が所々に転がっていて足場も悪い

そんなグラウンドもどきに1人の姿があった

虹太郎が来たことにも気付かず、ただひたすら壁に向かって野球の投げ込みを続ける

緑のおさげの髪の女の子だった

彼女は黙々と壁の一点を見つめて投げ込みをしていた

虹太郎が来てから丸々30分、50球は投げただろうか

その間フォームを崩すことなく、流れるようにきれいなリズムで投げ続けた

虹太郎
「(女の子でピッチャーか、珍しいな。それに加えて…)」

虹太郎が興味をもったのは「女性ピッチャー」もそうだが、彼女が投げるそのフォームにあった

虹太郎
「(アンダースロー、か…)」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧