願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二次空白期
帰宅!と思ったら……
前書き
えー、この話からまたなのは編に戻りますが、まだ空白期は続きます。
SAOの世界から帰還し、自宅に帰るとゼウスに出迎えられた。
あの後プレイヤーは生きている者に限り帰還が確認されたらしい…数百のプレイヤーがまだ目を冷まさないそうだ。
取り敢えず依頼もない訳なので早々に帰還を選んだ俺達だが……
「赤志さん!プールにいくの!」
いきなり訪問してきたブランコ少女にプールのお誘いをうけた。
「ごめんなのはちゃん…実は僕、泳いじゃいけないってドクターストップが掛かってるんだ…」
何かいきなり蒼也が言い訳をし始めた。
こいつ病院に行ったことないはずだろ!ってことに気がついた俺は蒼也を見たんだ……
そしたら……
「(ニヤリッ」
笑ってやがった!こいつは行きたくないのを医者のせいにしやがった!
「そ、そうなんだ…じゃあ赤志さんだけでもダメかな…?」
ちょろい!ちょろ過ぎるぞブランコ少女!
嘘だって!少しは疑えよぉ!
そんなことじゃ将来騙されて壺買わされるぞコラァ!
「あぁ、ユウジならぜんぜ「おらぁぁ!」ぐはぅ!?」
何か言いかけた蒼也の腹を殴り、中断させる俺。
ていうかこいつ俺を売ろうとしやがっただろ!
「えぇ!?あ、赤志さん…?」
「あぁ!すまない!俺は水が恐怖の対象になっていて
どれくらいかと言えば地球最後の日と言われる終焉を迎えるくらいヤバイんだ!
ついでに言えば神様から絶対に泳ぐなと言われていて…
プールなんて見ただけで気絶物なんだ!」
……何力説してんだろ…罪悪感半端ねぇ…
「そうなの……あれ?でもこの前の事件(闇の書)の時、海から出てこなかった?」
「ギクゥア!」
「ギクゥア!?何その反応!ってやっぱり嘘なんだ!」
ば、ばれたか!だが、このままでは終わらん!終わらんぞぉ!
「んな事言ったら蒼也だって医者に行ったことなんて全くと言っていいほど無いんだぞ!
さらに言えば泳ぎに行ったことすらない!」
「ちょっと!折角行かない方向に持っていったのに!台無しじゃないか!」
「お前だって俺を売ろうとしやがったじゃねぇか!」
「「ぐぬぬぬ………」」
「…………ねぇ、二人とも……」
「「何だよ!今いそが………し……い」」
「O☆HA☆NA☆SI…しようか…」
8月13日金曜日、午後4時44分。
二人の悲鳴がこだました瞬間であった。
「いや、悪かったと思ってるよ…ホントだよ」
「嘘ついてすみません……2度としないと約束しますから…」
「むー、じゃあ明日の朝9時、迎えに来るから待っててよね」
ーー何と恐ろしい物なのだろうか…高町式肉体言語<O☆HA☆NA☆SI>。
蒼也から聞いてはいたがこれ程とは…
「聞いてるの!?」
「「はい!喜んで待たせていただきます!」」
「よろしい♪
じゃあまた明日ね!」
パタパタと小走りで帰っていくブランコ少女。
「……買い物、行ってくる」
「うん、行ってらっしゃい…」
ユウジ買い物中…
買い物終了ー帰宅途中。
「ふぅ……少しは気が紛れたか?」
片手にビニール袋を持ちとぼとぼと帰り道を歩く。
あぁ、プール何て行って何が楽しいんだ?
しかもブランコ少女含む高町家、金髪少女A,Bにリニスにプレシア、
ハラオウン親子にバーニングと月村家……大所帯じゃねぇか!
はぁ……少しは休みが「お兄さんヤッホー!」ぬあ?
"ドックン!"
「ぐ……ぁぁ…!?」
考え事しながら歩いていたら後ろからアリシア(金髪少女B)に抱きつかれた。
決して腹とかにダイブされて悶絶している訳じゃないぞ。
「お、お兄さん大丈夫!?痛かった!?」
アリシアはユウジの背中を擦り痛みを和らげようとするが
今のユウジには逆効果である。
「ぐぅ…す、済まん!急いでいるんだ!また明日な!」
すぐさま避難を開始して帰宅。
後ろではポカンとしたアリシアが残された。
しかし……まだ解けていなかったとは思わなかった…
この感じは呪いが発生した感覚だ。
俺は昔、とある理由から7つの呪いを受け、解呪することが出来ない物だ。
その内容は発現出来てないものもあるが
ー 誕生日、11月11日の日は身体能力及び身体的な意味で人間になってしまう。
これはまだ大丈夫。
この日1日家にいれば問題はないから。
ー 力の一部封印。
これも問題ない。
今でも何一つ不自由してないし、この上に力を押さえるための封印をしているくらいだから。
ー 災難の呼び込み。
これは最近出て……来たな。
現にいま災難に見回れている。
基本は災難になる前に対処できているから問題なかったはずなのに…
今までこの3つしか分かっていなかったが…今回のこれだ……
正直初めての体験過ぎてどうすれば良いのか全くわからん…
アカシックレコードを開いても分からない…何て言う呪いか分からないからだ。
「兎に角明日はキャンセルするしかねぇ……」
焦りに焦った状態ではあったが、テーブルに食材を置いて
蒼也に書き置きを残して布団に潜った。
ーー翌日。
side蒼也
「ユウジー!待ち合わせ遅れるよー!」
僕はユウジの部屋の前に立ってドアをノックした。
「頼む……なにも言わない…ゴホンッ!言わずに見逃してくれ」
何か妙に高い声が…うん、女の子みたいな声が聞こえた。
「?見逃すって…そんなことしたらなのはちゃん達に怒こられちゃうじゃないか」
「埋め合わせはちゃんとしてあげ……してやるから!」
「でも何て言えば良いのさ…」
「依頼に行ったとかで大丈夫でしょ!いいからお願い!」
………おかしい……明らかに女の子の声。
それに何となくさっきから口調を治してる気がする。
「……何かあったの?」
「な!何もないよ!ないぞ!」
……………。うん、百聞は一見にしかずってね。
「てことでお邪魔しまーす」
「うひゃああ!?」
……僕がユウジの部屋に入ったらユウジらしき人物が急いで布団にくるまった。
おまけに部屋に充満した独特の………そう、なのはちゃんとかの女の子の部屋の香りがする。
「……まさか……」
僕はゆっくりと団子状体の布団に潜った近づいていく。
「よ、よせ!こな……来るな!」
「往生際が悪い…よ!」
"バサッ!"
「…………」
「…………」
「ユウジ………だよね?」
「他に誰がいるの……いるんだ」
「何で髪がそんなに長いの?」
「…急に延びたんだ」
「何で背が縮んでるの?」
「……陽気のせいで後退化したんだ」
「何で……女の子に見えるの?」
「………気のせいy…だ」
「……………」
「……………」
「ええええぇぇぇぇぇぇ!?」
「………詰まり、ユウジには7つの呪いが掛けられていて
今まで知らなかった呪いが発現しちゃったと……」
「概ねそういうことね…そう言うことだ」
あの後事情を聞いてから現在。
リビングにて向き合いながら話をしていた。
「………どうすんの?」
「…だから、居ないことにしてって…しろって言ってんで…だろ」
「無理に言い換えなくても…」
「くそ……どうすれば良いのよ……グスッ」
自分の口調が女に近づいているのを感じ、泣きそうになってる。
何時ものユウジからは全然想像できないなぁ…
「でももうすぐ時間"ピンポーン"……あれ?」
サッと時計をみる。
時間は8時48分……まだ12分あるじゃないか!
「赤志さーん!蒼也くーん!お迎えに来たよー!」
「……どうする?」
「取り敢えず居ないことにしておいて」
あ、女口調。諦めたんだな。
"ガチャッ"
「おはようなのはちゃんって、皆も来てたんだ」
「「「「「おはよう」」」」」
「あれ?赤志さんは?」
「あ!あぁ!ユウジなら急に依頼が入ったから朝一番で出掛けていったよ!」
「ふえぇ!?そんなぁ…」
罪悪感が……
「仕事ならしょうがないよ…元気だしてなのはちゃん…」
罪悪感プラス!胃が痛い…
「私たちと歳変わらないのに…一体なんの仕事をしてるの!」
「き、企業秘密で…」
言ったら死ぬ…
「ほんなら蒼也んだけでも行こか?」
「(ほっ うん、わかっ「ちょっと待って」……はい?」
な、何で御座いましょうかプレシアさん……
「何か……隠してるわね?」
怖ぇぇぇ!何で分かったの!?エスパー!?
「な、なんのことでしょうか…プレシアさん……?」
「…………………………上がらせてもらうわ」
「え!?あ、ちょ!「フェイト!アリシア!拘束しなさい!」何ぃぃ!?」
急に上がろうとしたプレシアを阻止しようとした瞬間、テスタロッサ姉妹による
バインドが僕の体を固定して動けなくした。
て言うかアリシア、魔法使えたんだ……
そしてー
「ひゃああぁぁぁぁ!?」
み、見つかった……
後書き
この話は次へ進むための説明も兼ねています。
気に入らない方は余り読むのを進めません。
済みませんでした。
ページ上へ戻る