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ヘタリア大帝国

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TURN117 カテーリンの来日その十一

「自分で自分を偉いとは言いませんから」
「それはわかるわ。自分で偉いと思ってる人なんてね」
「大したことはありませんね」
「ええ、下らない人よ」
 所詮その程度の人間でしかないというのだ、自分で自分を偉いと言ったり思っていたりしている人間というのは。
「つまり人は人格で決まって」
「そうした人は自分から言いません」
「そういうことね。じゃあシャルロットさんは」
「私が、ですか」
「偉い人ね、だって凄くいい人だから」
 それ故にだというのだ。
「偉ぶったりしないし」
「だからですか」
「私はそう思うわ。それでね」
 カテーリンはシャルロットにさらに話した。
「これからだけれど」
「はい、今からですね」
「シャルロットさんはビルメさんと」
「ああ、そうだよ」
 場にはビルメもいた、その彼女もカテーリンに言って来たのだ。
「書記長さんを招待してね」
「それで、よね」
「温泉に案内しようって思ってるんだよ」
「書記長さんは綺麗好きと聞いていますので」
「お風呂は毎日入ってるわ」
 実際にそうしている、尚ソビエトでは毎日の入浴も義務付けている。
「だって一日でも入らないと汚いから」
「jはい、ですから温泉を用意しておきました」
「一緒に入ろうね」
「温泉はマダガスカルにもあったのね」
 カテーリンはこのことも知った、この暑い熱帯の星域でもだ。
「じゃあお誘いに甘えて」
「ソビエトじゃサウナだったよね」
「ええ、そうよ」
 カテーリンはビルメの問いにも答えた。
「思いきり汗をかいてそれからね」
「水風呂に入るんだったね」
「そう、勿論身体も洗うわよ」
「あっちも中々面白そうだね、それじゃあね」
「うん、じゃあ今は皆で温泉に」
「うん、入ろう」
 こう話してそしてだった。
 ソビエトの一行はシャルロット、ビルメと一緒に温泉を楽しんだ。しかし一行の中で黒一点のロシアはというと。
 フランスと二人でサウナに入っていた、そこでこう言うのだった。
「ねえ、僕達って今回さ」
「ああ、そうだよな」
 フランスはロシアの横にいる、サウナの席で腰にタオルを巻いてそれぞれ座っている。
「除け者だよな」
「僕ここに来るまで普通だったんだけれど」
「温泉になるとは」
「混浴じゃないからね」
「俺是非混浴にしようって王女さんに言ったんだよ」 
 それもかなり強く言った、フランスらしく。
「それで王女さんは頷きかけたんだけれどな」
「どうして駄目になったの?」
「妹がな、反対してな」
 それでだというのだ。
「俺は今回の接待役から外されたんだよ」
「そうだったんだ」
「御前と一緒にいるだけでいいって言われてな」
「厳しいね、フランス君の妹さんは」
「ああ、厳しいよ」
 実際にそうだというのだ。
「もうかなりな」
「そうみたいだね、まあその話は置いておいてね」
「ああ、サウナだよな」
「まずはこうしてたっぷりと汗をかいてね」
 ロシアは微笑んでフランスに話していく。 
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