ヘタリア大帝国
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TURN117 カテーリンの来日その八
「どうでしょうか」
「そうね、じゃあね」
「喧嘩は止めるんだホ」
二人も愚かではない、のぞみの言葉を受けてだった。
お互いに手を差し出して握手をしてから再び話した。
「御免なさい、おかしなこと言って}
「こっちも怒り過ぎたホ」
「アステカはアステカよね」
「ソビエトにはソビエトのゲームがあるホ」
「そうしてことを考えていかないと」
「こうした喧嘩になってしまうホ」
二人で話す、そのうえで和解をしたのだった。
そしてアステカの一国だったキューバではだ、マリンブルーのビーチと綺麗なスカイブルーの空を見て笑顔で言うのだった。
「ここ凄いよね」
「うん、最高だよね」
カテーリンは黒のスクール水着姿だ、その姿でビーチでくつろいでいるロシアに言ったのだ。
「キューバって」
「こんな綺麗な場所があるなんて」
「書記長さんはキューバが気に入ったんだ」
「もう大好きよ」
満面の笑顔で言う。
「海もお空も綺麗で」
「ジュースも美味しいよ」
白いスクール水着のミーリャは大きなグラスの中のトロピカルドリンクをストローで飲みながらカテーリンに言って来た。
「それも凄くね」
「あっ、そのジュースって」
「うん、オレンジとかパイナップルのね」
「それのジュースなの」
「バナナも入ってるよ」
どれもロシアにないものばかりだ。
「凄く美味しいから、カテーリンちゃんもどう?」
「うん、じゃあ」
カテーリンもミーリャの言葉に頷いてそのジュースを飲んでみた。ミーりゃの飲んでいるそのトロピカルドリンクを別々のストローで同時に。
そうして飲んでからだ、こう言った。
「凄い、ミーりゃちゃんの言う通りよ」
「美味しいよね」
「うん、凄く」
満面の笑みでの言葉だった。
「これがキューバの味なの」
「ああ、そこにおったんやな」
そのキューバが来た、右手を挙げて気さくな調子で言ってくる。
「どやろ、俺の作ったジュースは」
「うん、凄く美味しいから」
「最高ですよ」
カテーリンとミーリャはキューバの問いに同時に答えた。
「これだとね」
「幾らでも飲めます」
「それは嬉しいな。それじゃあ今度は食べてくれるか?」
キューバは二人の言葉にさらに明るい顔になってこうも言って来た。
「アイスもあるで」
「キューバさんのアイスもなの」
「いただいていいんですね?」
「遠慮することないで、どんどん食べてくれや」
やはり気さくな笑顔で返すキューバだった。
「そやったらな」
「うん、じゃあ次はね」
「アイスも御願いします」
二人は今度はキューバの作ったアイスを食べた、その味はというと。
「こんなアイスロシアにはね」
「うん、ないよね」
「アイスはあってもこんなに美味しいアイスなんて」
「私食べたことないよ」
「どうしてこんなに美味しいのかしら」
「ちょっとわからないよね」
二人はキューバのアイスからこのことにも気付いた。
「何かね」
「凄く違うよね」
「まあ暑い場所で食べてるし」
アイスはそうした場所で食べるのが美味い、尚日本は冬のコタツの中でアイスを食べるという桃源郷も見出している。
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