虹の軌跡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第一部
~一年目 春~
第1章
~出会い~
第四話
紫織
「本当に良かったの?」
「…何が?」
少し間が出来たのは失敗だった
本当は解ってる
でも、気付かない振りをしないといけない
こちらにもそれなりの覚悟と勇気が必要だったのだから
紫織
「とにかく、後悔だけはしないようにね。いってらっしゃい」
やっぱバレてたか
扉を閉めながら手を振る母親に別れを告げて、自転車を引っ張り出す
そして新たな学舎を目指してペダルを踏み込んだ
ページ上へ戻る