バカとテストと死んだ世界戦線
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Favorite Flavor
前書き
今回も本編です。それではどうぞ!
大食堂前
現在、僕は今日のオペレーションが終わり、疲れ果てていた
明久「あ──……明日もまたやるとなると憂鬱だな〜」
姫路「明久君。大丈夫ですか?」
美波「アキ、今日は一体何してきたのよ?」
僕のところに来たのは姫路さんと美波。keyコーヒーを飲み物を飲みながらここに来たようだ
明久「まぁ、今日は日向君や高松君が飛ばされて、大山君が立華さんに告白したり……」
美波「なんか凄すぎてイメージができないんだけど……」
姫路「あはは……お疲れ様です………ってあれ?」
明久「どしたの?姫路さん」
何やら疑問符を浮かべる姫路さん。僕何か変なこと言ったかな?
姫路「今、明久君は天使のことなんて言いましたか?」
明久「へ?普通に立華さんって………」
グシャア!!
突然何か缶の潰れた音がする。何かヤバイ気が……
美波「へぇ……天使のことを立華さんねぇ………どうやって知ったの?アキ」
姫路「どこでそんなこと知ったんですか、明久君?」
二人が笑いながら僕に問いかけてくる。どう知ったと言われても………
明久「別に僕は音無君から聞いたのをそのまま言ってるだけだし……」
姫美「「なら、よろしい(です)」」
二人から溢れていた邪気が消える。正直怖かった……
校長室
それから二日に渡って、テスト期間が終わり、それと同時に僕達のオペレーションも終わった
ゆり「流れ始めたわ……」
音無「ん?何がだ?」
ゆり「天使の全教科0点の噂よ」
もうそんなに早く噂が流れてるのか………
ゆり「しかも、教師を馬鹿にしたような解答ばかりだったと」
明久「そんなことまで流れてるの!?」
野田「何をやってきたんだ貴様らは」
日向「飛んだり、高松が上半身裸になったり、大山が告白したり、きりもみしたり、しまいにゃ吉井が窓から飛び去ったさ」
野田「………何だそれは」
実際に窓から飛び去ったのは本当。理由は………言わなくても分かるよね
音無「でも、教師はそんなの天使自身じゃなく、誰かの仕業って分かるだろ」
ゆり「何度言わせるの。そんなこと教師には分からない、現実と同じよ。生徒会長が不真面目な答案を提出してきた。なら、天使自身を呼ばせて叱るに決まってるでしょ」
何でだろう。僕も生きてた頃にも結構先生に呼びだれたような気がする。ほとんどムッツリーニと一緒に呼ばれたけど
明久「立華さんは弁解したのかな?自分のじゃないって」
ゆり「さぁね、しかも全教科だしね。全教科の教師にどうやって弁解するのよって話よ」
秀吉「教師からしてみれば、一人きりの反乱と言ったところじゃな」
ムッツ「……弁解はほとんど無理に近い」
一人きりの反乱か…………なんかかわいそうだな……いくら敵とはいえ
~それから数日後~
体育館
『───と、いう訳で立華奏さんは本日を持って生徒会長を辞任。つきましては、副会長の直井君が生徒会長代理としてやることになります」
それは全校集会で立華さんの辞任が告げられた
雄二「辞任じゃなくて解任だな」
藤巻「坂本!?お前いつからいたんだよ?」
雄二「ついさっきここに来た」
一週間くらい行方不明だった雄二が帰ってきた
明久「おかえり。今回は長かったね」
雄二「いつもどおり翔子に監禁部屋に閉じ込められたぜ……」
日向「お前ら一体どんな生前を過ごしてきたんだ……?」
そこは察してくれると嬉しい
ゆり「まぁ、坂本君のことは一度置いといて。皆、今日の夜、オペレーショントルネードを決行するわよ」
雄二「一般生徒に成り下がった天使がどう出るかも確認するんだろ?」
ゆり「そ、後は食券の補充ね」
何か……ゆりさんと雄二って意外に気が合ってると思う
霧島「………雄二?」
雄二「し、翔子!?俺は何もしてないぞ!!」
霧島「………大丈夫。ゆりは雄二に興味はないから」
雄二「なぜか悲しいな!おい!!」
そしてこっちは相変わらずである
大食堂前
そして夜になり、ガルデモの曲が始まると、オペレーションが開始される
明久「雄二、今はオペレーション中だよ。何で寝てるんだよ」
雄二「別にいいんだよ。どうせ天使は俺達には何もしないからな」
明久「………え?それってどういう意味?」
雄二「天使が来れば分かる」
たまに雄二の思考が読めない………
雄二「目的の天使様が来たぞ」
明久「本当だ。じゃあ戦闘開始───って、ん?」
僕が銃を構えると、上で待機していた音無君が攻撃中止と合図を出す。ゆりさんの指示?それとも音無君の独断?と考えるうちに天使は僕達に構わず、大食堂にへと入ってしまった
大食堂
ゆりside
いつもどおりガルデモの曲で最高潮に達しているNPC達。しかも今回は新メンバーのユイも入り、岩沢さんの新曲Thousand Enemiesが影響か人が大勢と集まっている。後は天使がどう出るか………
遊佐「………ゆりっぺさん。高松さんが」
ゆり「高松君がどうしたのよ?」
高松君が待機しているところを見ると、何やら必死になりながらあっちを見てくれと伝えていた。何があったのやらと思いながら見てみるとそこには
ゆり「て、天使!?外の連中は何をやってるの!!」
急いで無線機を取り出し、外の連中にかけようとした。だが、出来なかった。天使はNPC達の人垣を一人寂しそうに通り抜けていき、食券販売機で食券を買っていく。しかも、買った食券は普段誰も食べない激辛麻婆豆腐でさすがのあたしでも驚いた
遊佐「………どうします?回しますか?」
今はもう最高潮に達している。トルネードは開始できる
ゆり「…………回して」
あたしはそうつぶやくと、巨大扇風機が動き出し、大食堂は食券の吹雪でいっぱいになった
ゆりsideout
大食堂
トルネードが終わり、僕達戦線は食事をしていた。今日はちょっとした代物のカツカレーの食券を手に入り、少し幸せだった
秀吉「そういえば雄二よ。なぜ、トルネードが始まる前にわしとムッツリーニは天使には攻撃するなと言ったのじゃ?」
ムッツ「………俺も気になっていた」
秀吉は天ぷらうどんを、ムッツリーニはカレーうどんを食べなから雄二に問いかける
雄二「見ての通りだ。天使は俺達の姿が見えてるはずなのに攻撃をしてこなかった。だから俺達も攻撃をしなかった。ただそれだけのことだ」
美波「でも、何でだろう?いつもはうちらの姿が見えたら攻撃してくるのに……」
霧島「………やっぱり、天使にとっては生徒会長の失墜は痛かったのかもしれない」
姫路「これからこの戦線はどうなっていくんでしょうか……」
雄二は珍しくラーメンだけを食べ、美波は納豆カレー、霧島さんは親子丼、姫路さんはかけそばを食べていた
明久「雄二。何であんなことになるって分かったの?」
雄二「大体はもう予想してたんだよ。それにこれから大変な事が起こりそうな気だ」
全く雄二の思考についていけない。こいつの頭はどうなってるんだ?
バァン!!
突然、大食堂の玄関から大量のNPC達が入ってきて僕達を取り囲む。武器を構えた人もいるが、NPCに危害を加えることは無理なので攻撃することはできない
直井「貴様ら、時間外の食堂の使用禁止だぞ」
NPC達の間から出てきたのは、生徒会長代理のちょっと中二病で残念な直井君だった
雄二「嫌な予感はしたと思ったが、あの中二病かよ……」
どうやら雄二は直井君があまり気にくわないらしい
直井「僕が生徒会長になったからには今までのようには甘くないぞ。全員まとめて反省室行きだ」
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