ヘタリア大帝国
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TURN114 ソビエトの真実その九
「油断は駄目だけれど自信を持って行きましょう」
「そういうことだよ、じゃあな」
それでjはとだ、キャシーが今度言うことは。
「飯にするか?ステーキでもさ」
「いや、ここは俺が用意するさ」
フランスが名乗り出て来た。
「お兄さんのフランス料理を食べながら勝利の前祝いといこうか」
「あっ、それはいいんですけれど」
そのフランスにだ、ウクライナが言って来た。
「ちょっと注意して欲しいことがあります」
「注意?何をだよ」
「はい、ソビエトは寒いので」
当然モスクワもだ。
「ですからそれを考えて」
「料理が冷めない様にか」
「そのことを気をつけて下さい」
「じゃあ料理を一度に出したら駄目か」
「フランスさん時々そうされますよね」
「一度に出した方が見栄えがよくてな」
それでだというのだ。
「一度に出してな」
「食べてもらいますね」
「けれどそれだとか」
「お料理が冷めますので」
ロシアの寒さの前にだ、そうなってしまうからだというのだ。
「注意されて下さい」
「そうか、それじゃあな」
フランスはウクライナの言葉に考える顔になった、そして言うことは。
「一品ずつ出すか」
「若しくは暖房を効かせるか」
そのどちらかだというのだ。
「そうするかですね」
「ただ。私はそれだと」
スノーが言って来た、彼女が言うことは。
「弱るわ」
「ああ、あんたはそうだよな」
フランスはスノーの言葉を受けて彼女に顔を向けて述べた。
「暖かいの苦手だったな」
「極端に暑くない限り溶けないけれど」
「若し溶けたらどうなるんだ?」
「お水になって」
溶けてだ、そうなってだというのだ。
「もう一度凍る必要があるの」
「そうか、あんたも大変だな」
「正直寒くないとね」
冷気を漂わせながらの言葉だ。
「困るわ」
「じゃあどうするかだよな」
ここまで聞いてまた言うフランスだった。
「やっぱり一品ずつだな」
「それで御願いするわ」
「じゃあ皆それぞれテーブルに着いてな」
そうしてだというのだ。
「それから一本ずつ出していくからな」
「おう、じゃあそれで頼むな」
今度はトルコが応える、彼もかなりの美食家なのだ。
それでだ、フランスは皆に席に座ってもらって一本ずつ出すのだった。ラトビアはそのフランスの作った料理を食べて言うのだった。
「やっぱり違いますね」
「美味しいですね」
そのラトビアにリディアが応える。
「何ていうか忘れていた味です」
「給食だと」
ソビエト名物のそれなら、というのだ。
「何か決まっていた感じで」
「そう、味も栄養もでしたね」
「美味しくて身体によくはあっても」
それでもだったのだ、ソビエトの給食は。
「こうした味じゃなくて」
「普通のままでしたね」
「流石にエイリスの料理とは違いました」
あそこまでまずくはなかったというのだ、給食は。
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