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ヘタリア大帝国

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TURN114 ソビエトの真実その一

               TURN114  ソビエトの真実
 ゲーペはあらゆることを話しだした、今その話を聞いているのは東郷と秋山に津波、それと日本とイタリアだった。
 その彼等にだ、津波は話していく。
「私は元々は小学校の教師でした」
「はい、そのお話は知っています」
 秋山がゲーペのその話に頷く。
「グルジアのですね」
「グルジアに生まれ育ち」
 カフカス星域のその惑星にだというのだ。
「子供達を教えていました」
「それでカテーリン書記長さん達もだったよね」
 イタリアもここで言う。
「グルジア生まれだったよね」
「その通りです、そして」
 ゲーペはさらに話す。
「カテーリン書記長とミーリャ首相は私の教え子でした」
「担任のクラスの生徒さんだったの?」
「そうでした」
 それが彼女達だったというのだ。
「私が赴任していた小学校のあった村は辺境の寒村でして」
「貧しかったのですね」
「はい、皆農業で生計を立てていました」
 そうした村だったというのだ、銀河の時代であっても農業は必ずなくてはならない。それでこの村もだったのだ。
「カテーリン書記長は村の教会の娘、ミーリャ首相は農家の娘でした」
「二人共その頃から親友同士だったのか」
 東郷は二人のことも問うた。
「そうだったのだな」
「二人共とても仲が良く」
 その頃からだったというのだ、カテーリンとミーリャの絆は。
「そしてとても真面目で」
「本当にその頃からだったんだな」
「よく勉強をしていつも皆のことを考えていました」
 こうしたところも昔からだった、カテーリンとミーリャはその頃から彼女達だったのだ。
「そして私はその頃」
「社会主義」
「はい、その思想にです」
 共有主義の前段階とされている思想だ、労働者は農民の権利の保障と拡大を進めていくという考えである。
「影響を受けていまして」
「それで、ですね」
 秋山も問う。
「カテーリン書記長とミーリャ首相にも」
「そうです、社会主義のことを話していました」
 そうしていたというのだ。
「よく」
「それでだな」
 ここまで聞いてだ、東郷もわかった。
「二人は社会主義を学んでか」
「そこからでした」
「さらに急進的な思想になったな」
 こうだ、東郷は察した。
「それが共有主義だな」
「そうでした、共有主義は社会主義と似ていますが」
 だが、だった。共有主義はというと。
「社会主義よりさらに急進的です」
「それもかなりだな」
「そうです、社会主義は個人財産の否定や職業の決定まではしていません」 
 そうした完全なコントロールまではというのだ。
「給食制も」
「全ての労働者と農民の権利の保障と拡大だな」
「それが社会主義の主張でした」
「それも斬新的にだったな」
 これが社会主義の考えである。
「議会を通じて」
「私もそう考えていたのですが」
 だがそれがだというのだ。
「共有主義は全てを国家が管理してです」
「労働者と農民の権利を保障するか」
「あらゆる階層を平等とし」
 これが共有主義の思想の根幹だ、社会主義はエイリスやオフランスからはじまった思想でありそこまで考えられてはいないのだ。 
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