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IS-インフィニット・ストラトス-~運命の先へ~

作者:タキゲン
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クラス対抗戦
  第7話 AGEシステム

その後、授業は一部の女子が出席簿で叩かれること以外は普通に進んでいった。
叩かれた一部の女子は一夏に文句を言っていたみたいだけど、一夏はわからないって顔をしてた。
時刻は昼になり、一夏に誘われて篠ノ之さんとセシリアさんと一緒に食堂へ行った。
もちろん、AGEシステムの話をするためにね。
食堂へ着くなり、目の前に小柄なツインテール女子が道を塞いできた。

「待ってたわよ、一夏!」

2組の凰・鈴音さんだ。
一夏は何かに感慨ふけっているし・・・・

「まぁ、とりあえずそこどいてくれ。食券出せないし、普通に通行の邪魔だぞ」

と、思いきや凰さんに普通に話しかけてるし。

「う、うるさいわね。わかってるわよ」

なんなんだろう、このギャップの差は・・・
それから、なんやかんやとやり取りをへて、テーブルに着く僕たち。
そのあとはひたすら、一夏と風さんのやり取りが続いて、セシリアさんと篠ノ之さんが不機嫌になるという始末。
すると、凰さんは僕に話を振ってきた。

「ねぇ、アンタは何者なわけ?」

「僕?僕はユーリ・アスノ。一夏の友達で専用機持ちで1組の代表だよ」

「ふーん。じゃあ、今度のクラス対抗戦アンタとやるかもしれないんだ」

凰さんはなんだか僕を見て勝ち誇った顔してるんだけど、なんでかな?

「アンタ、すっごい弱そうね。そんなんでよくクラス代表なんかになれたわね」

人を見かけで判断してるよこの子。
よし、当たった時にはコテンパンにしてあげよう。

「アスノさんを舐めないほうがよろしくてよ?こう見えて、戦い方は凄いんですから」

「そうだぜ!なんせこいつの機体――――」

セシリアさんと一夏が僕を助けてくれるのは嬉しいけど、僕は慌てて一夏の口を塞いだ。

「な、何するんだよ!」

「今度のクラス対抗戦で当たるかもしれないって人においそれと情報を与えないでよ!」

僕は一夏に当たり前なことを言い放った。

「そうね、今のは一夏が悪いわ。敵になるかもしれない相手に情報を与えるなんて馬鹿よ。
その情報を聞けなかったのはわたしとしては残念ではあるけど・・・」

さ、さすがは代表候補生。
言い分が違う・・・・
そんなこんなでこの話も終わり、風さんとも別れて教室に戻った。

放課後になり、僕は一夏達に捕まった。
ワンオフアビリティーの説明をしろと・・・・
なので、渋々ながら説明することにした。
もちろん、整備室の一画に置いてあるAGEビルダーへ案内して。

「す、すげぇ・・・・」

「すごいですわ・・・」

「・・・・・」

上から一夏、セシリアさん、篠ノ之さんと感想を口にしていた。

「これがAGEビルダー。これがないと僕の機体はワンオフアビリティーを発動できないんだ」

「どうしてだ?」

「僕の機体はこれとリンクしているからさ。即ち、AGEビルダーも僕のISの一部ってわけ」

一夏のもっともらしい疑問に答える。

「そ、そんな。そうだとしたら大きすぎないか」

「だから、こいつはここにあるんだよ」

僕は篠ノ之さんに説明をしつつ端末を取り出す。

「ここから説明することは他言無用でお願いね?
あまりペラペラしゃべられるとこの機体の強みがなくなっちゃうから・・・・」

「わ、わかった」

僕の言葉に3人とも頷いた。
そして僕は第2世代機である「ガンダムAGE-1」を使って説明をした。

「――――元々はISの進化論を研究するために開発された機体でね。
AGE-1のデータを基にAGEシステムが導き出した答えがAGE-2ってわけさ」

「ちょっと待ってください。そのAGEシステムというのはなんですの?」

セシリアさんの質問にも答える。

「AGEシステムっていうのはAGE-2とAGEビルダー双方を合わせたワンオフアビリティーの呼称さ。
もちろん、AGE-1もこのワンオフアビリティーだったけどね」

「AGE-1もって。コアをリセットしたら同じものが発現することはありえないぞ!」

「篠ノ之さんの言う通り。それを言うと一夏の機体が特殊なんだけどね。
僕の機体はコアをリセットしていないんだ。
AGE-1が形状を変化させることにコアが慣れてしまったせいなのか、AGE-2に移植しても何も弊害はなかった。そして新たに装者を選びだしたんだから」

「それは、すごいといしか言えないな・・・・」

説明をしたのはいいけど、3人とも呆れていた。
だって、ISの常識を覆している機体だもの。

「じゃあ、俺との戦闘中に脚と手が変わったのは?」

「あれは一夏との戦闘に対して最適な装備を導き出したからなんだ」

「そういうことなのか!」

「そう、最初のセシリアさんとの戦闘時に僕が近接戦闘をメインにしていたからね。
それもあって、一夏と切り結んだ際に受けたダメージがあのウェアを導き出したんだよ」

「お前の機体は傷付くことで戦闘に最適な装備を作るという事か」

「そうなるね・・・・AGE-1もそうだったって聞いてるから」

「傷付くことで変わるか・・・・人間と同じなんだな。お前の機体」

「一夏も良いことを言うね。その通りだよ。この機体は人と一緒に強くなる。
強さも悲しみも、すべてね。ガンダムはその為の機体だって言ってた。
さぁ、これで大体の説明はしたから、訓練に行こう!僕の機体の進化に付き合ってもらうよ!」

「俺も強くならないといけないからな!よし、行こうぜ!」

「はい!」

「そうだな!」

僕たちはそうして、アリーナで使用時間ギリギリまで訓練に明け暮れた。
強くなるために・・・・

 
 

 
後書き
今回はAGEシステムの大雑把な説明でした。
細かい説明は別に設けてやらせていただきます。
ウェアがいくつか出そろった時にでも・・・・・ 
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