チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
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『邂逅、説得、甦生』 後編
前書き
護ると決めたものがある
護りきれなかったこともある
取り戻すと決めたときに、全部を諦めることになるとは思わなかった
でも手にしたかった
忘れたくなかった
だから今この手を伸ばす
もう二度と離さぬように。
「一つだけ言える事はアリシアの蘇生が高い確率で成功するという事だ」
何せ最も重要な『モノ』がこの中にあるんだからな。
「どういう事なのよ!」
娘の蘇生が高い確率で成功するという事に驚きつつもその根拠をプレシアは尋ねる。
「プレシアがアリシアの蘇生に失敗した大きな要因はアリシアの肉体しか再現できず最も重要な『モノ』を理解出来なかった事だ」
肉体と記憶だけではまだ不完全であり同じ記憶を持った他人しかなれない。
「最も重要な『モノ』? ソレは何なの!?」
「答えは『魂』だ」
人は大雑把に分けると肉体と精神そしてその大元となる魂でできている。
「『魂』?」
「魂っていうのは人の存在する証でありある意味本体ともよべるものだ」
一度死んだ俺だからこそよく解る。
魂という普通の人では視る事の出来ないものはよく否定されるが同じく視えないが心の無い人間はいないと殆どの人は言う。
ならば心というものはどこにありどのような形をしていると尋ねても完璧な答えを出せる者などおそらく誰もいないだろう。
人は善くも悪くも自分の知っている知識でしか物事を理解できないのだから。
特に科学の発達した現代人はそれが過去に生きる古き者達に比べ顕著である。
人が進化しているのか退化しているのかと議論がかわされる事があるがある意味どちらも正しいのかもしれない。
「科学者からすれば魂の存在や概念を信じれないかもしれないがソレは生き物には必ずある」
精神は肉体に引っ張られるという言葉を何処かで聞いた事はあるだろうか?
肉体は魂を納める器であるために何らかの影響が起こる。
例えば前世の記憶があり自分は男として生きていたが今世が女性であるならば徐々にだが無意識に女性の行動を取る事がある。
ちなみに性同一性障害はこれが原因ではないのかと何処かの医者か研究者が言っていたらしい。
「とまぁ 長くなったがアリシアの蘇生に必要なアリシアの魂がこのアクセサリーの中に封印されているのと肉体の保存状態が良いのもあってかなりの好条件なんだよ」
といってもやはり完全とは言えない状態であり幾つかの内臓部分の損傷の修復作業は必要になる。
そこらへんは今から行う 『魔法』で何とかなるだろう。
「開け『王の財宝』!!」
俺の背後の空間に揺らぎが生じかつてこの世の全てを手に入れた『王の宝物庫』へと繋がる。
そして開いた異空間から光を宿す蒼い宝石を複数取り出す。
「千歳! ユニゾンだ!」
「はい!!」
俺の命に応え千歳の身体が光の粒子へと変わっていき、
「「ユニゾン・イン」」
光と化した千歳が俺の身体へと入る事により俺に変化が起こる。
今回と以前の違いは身体は完全獣化はせず、全体の形は普段の姿のままだが頭には狐耳が姿を現し、
尻の少し上あたりから9本の尻尾が生え、髪と瞳の色は尻尾と同じ光輝くような金色だ。
「『大魔導書(グラン・グリモワール)』!!」
ある『魔法』を『大魔導書(グラン・グリモワール)』で検索する。
『大魔導書』はまるで重力に逆らうかのように浮き上がり、本のページが独りでにパラパラと高速で捲られていき、ある記述の書かれたページでピタリと止まる。
そして俺は自分の指からまるで刃物のように伸びた鋭い爪で指先を軽く切り血を流す。
指先から流れ落ちる血でアリシアの身体に術式を描いていく。
「ジュエルシードよ!!」
宝石に魔力を通す事によりまるで重力に逆らうかのように床から浮かび上がる。
宙を舞う五つのジュエルシードを五芒星の形に並べ魔力のラインを造り膨大な魔力を循環させる。
そして循環させた膨大な魔力を吸収し己が身に宿す。
「創造『天の法衣』!!」
俺自身の能力『幻想の創造者』を使い白をベースに金の複雑な刺繍の入った法衣を造り上げ身に纏う。
肩から下がる赤のマフラーのような長い布と頭には金の冠を被る。
その姿は瀟灑な聖職者にも人を率いる王のようにも見える。
「きれい……」
その姿を見たなのはとフェイトは呟く。
長い金砂の髪と金色の9本の尻尾がゆらゆらとたゆらい所々に残った白が映え幻想的な姿を成す。
「さてまずは……」
アリシアが着けているアクセサリーに魔力を通し、
「我 汝の契約を断ち切り 封ぜられし器より汝を解放する者なり」
アクセサリーの中央に填まった宝石が輝きを放つ。
「汝 アリシア・テスタロッサ 汝を縛るその鎖を解き放つ!!」
宝石から淡い光の球が現れ、紐のような物がその光を縛っているのが見える。
「魂の解放(ソウル・オブ・リリース)!!」
零が呪文を唱えたその瞬間、アリシアの魂を束縛していた鎖が断ち切られ宙を舞う。
そして間髪いれずに零はさらに言の葉を紡ぐ。
「我は天上の杯を戴く者」
零の一言で世界が変わる。
突然零達のいる空間が光射さぬ闇に閉ざされる。
「空間が侵食されたですって!?」
かつては大魔導師と呼ばれただけあってプレシアは逸早くこの場で起こっている変化に気づく。
「其は天より与えられし杯を仰ぎ見る者」
闇に覆われた空間の自分達のいる足場が罅割れていき砕けた闇の欠片は鳥のように羽ばたいていく。
「これは!?」
プレシアは直ぐ様サーチャーを飛ばし探索魔法を使い全体を見渡す。
闇の欠片が羽ばたいて行った事で現れたのは、
「これはステンドガラスなの!?」
サーチャーから送られた映像からプレシアが見たものは荘厳な光を放つ天から与えられた光の杯を仰ぎ見る聖人が描かれた巨大なステンドグラスだった。
「其は識るもの」
零の指先から現れたやわらかな光の糸がアリシアの魂を包み込む。
それと同時に自分達のいる真上に光を放つ新たなセテンドグラスが現れる。
それは中央の円を中心に開かれた花のように鮮やかな装飾の巨大な円形のステンドグラスだった。
詠唱の度に物語を綴った新たなステンドグラスが出現する。
「其は再現するもの」
アリシアの魂の情報から一度死んでしまったアリシアの身体の正常な状態を再現する。
長い年月の間に傷んでしまった体内が元に戻る。
「其の力は再生にして創生」
過去において断ち切られてしまった肉体と魂を繋ぐ因果の鎖が再び創造される。
今この瞬間アリシアの魂と肉体が繋がる。
そして溢れだした光がアリシアを包み込み光の繭となる。
「其の力は魂を写し器を造り上げる」
光の中のアリシアの身体に生命の火が灯る。
眠っていた細胞が活性化し、
架空元素たるエーテルが物質へと変換され血潮となりその体を駆け巡る。
炉に火をいれるように心臓に熱が灯り、熱い生命の宿った紅き血潮を送り出す心臓。
そして、それは魔力というあいまいな形を通し、エーテルという不確定要素で足りない部分を補われ確定される。
「其は魔法五属にして第三法に属するもの」
確定されたその形は、零から発せられる魔力の輝きという色を失い、その身に色を取り戻す。
そこに在ったのは……、
「其の名は魂の顕現」
【天上の杯を(ヘヴン・スフィール・)戴く者(リヴァイバー)】
柔らかな光に包まれたアリシアの姿がだった。
儀式の最中に浮かんでいたアリシアの身体はゆっくりと地面に下ろされる。
そして地面につく前にアリシアの身体を光の粒子が包み服へと変化する。
「儀式は終了だ……」
零が呟いたその瞬間に全てのステンドグラスに罅が入っていき、
零の身体中から大量の鮮血が吹き出すと同時に世界が崩れ去り元の空間へと戻る。
「お兄ちゃん!?」
「零!?」
血溜まりの中に沈みゆく白の少年を幼き二人の少女達は駆け出し側へと寄り添う。
二人に抱き起こされつつ息も絶え絶えに
「フェイトはあっちだろ……」
零はアリシアの方を指差す。
「で、でも!?」
フェイトはアリシアの方へと目を向けつつも心配そうに血で染まる零を見つめる。
「だ~いじょ~ぶこんなんで死なないから」
ダメージは結構酷いがまだ大丈夫。
「だから今はあっちに行ってきなさい」
俺は身体中に走る激痛に耐えながら精一杯の笑顔でフェイトを送り出す。
「これ以上無理はしないでよ! 絶対だよ!」
「わかった わかった」
彼女は涙を両目に溜めながらこれ以上無理をするなと釘を指してアリシアとプレシアのいる場所へと走る。
ちなみにだが何故俺が今のように全身を血塗れにしているか説明すると、
今回行った『第三魔法』だが実は不完全であり、もし完全であったならば魔力を大量に消費する程度ですんだのだが、
『第三魔法』の術式が不完全でありそれを成功させるために『固有結界』に近い空間を創った事と、
ジュエルシードから発生した莫大な魔力を身体に取り込みさらに本来の機能を無理矢理発動させた事によって『事象改変』に成功するものの……、
今の自分の限界を超えた奇跡の代償とさらに『歪み』を最小限にしたために俺にダメージという形で返ってきたというわけだ。
今の頑丈な身体でなければ全身の神経は焼きつき使い物にならず下手をすれば肉片に変わっていた可能性すらあるな。
などと愚痴る俺をよそに、
「お兄ちゃん!?」
なのはが血塗れの俺の身体を抱きしめる。
「おいおい……服が汚れるぞ」
未だにとめどなく流れ出る鮮血がなのはの服を紅く染め上げる。
「そんなの別にいいもん!!」
「零様!?」
深いダメージのせいで強制的に融合が解かれ俺と分離した千歳がなのはと同じく血まみれの俺の身体を抱きしめる。
「だから……血で汚れるってば……」
「いくら頑丈で簡単に死なないとはいえ無茶をし過ぎです!」
そんな俺の言葉を無視して説教する千歳。
「まぁ そう言うな……アレが見れただけでもやる価値はあっただろ?」
俺はフェイトとプレシアがいる場所を指差す。
そこには、
「スゥ スゥ……」
小さな寝息をたてながら眠るアリシアと、
「あ……あぁ……アリシア……」
「姉さん……」
眠るアリシアを涙を流しながら抱きしめるプレシアとフェイトの姿があった。
「ふ~ そろそろ頃合いかな?」
俺がそう呟いた次の瞬間、
ー激・震ー
突如空間が激しく揺れ始める、
それに続くかのように庭園内の警報が鳴り来訪者が現れた事を告げる。
「次元航行艦の転移反応コレは!?」
「やっと来たか……」
「零!? アレは一体なんなの!?」
突然の事に慌てながら俺に聞くプレシア。
「あぁ アレか? なぁに最後の締めさ」
「最後の締め!?」
「アレは時空管理局のアースラとか言う次元航行艦だ」
「管理局!?」
突然の予期せぬ来訪者である管理局の登場に焦りの色を見せるプレシア。
次元の狭間に漂うこの場所は特定し辛く普通ならば現れるはずの無い存在に危機感を抱くのはしょうがない事だろう。
「ちなみにアレを呼んだのは俺だ」
そう……俺はプレシアがフェイトの部屋に入った後匿名で痕跡を残さずアースラにココの座標と大まかな事のあらましを記した文章を提供した。
「何故!?」
「簡単な事……まず今回の事でプレシアは管理局に目をつけられたのは明白だからな ソレを消すための措置さ」
「貴方……まさか……」
プレシアはまるで信じられないようなものを見るかのような目で零を凝視する。
「そう……今起こり初めている次元震を利用してプレシアの死亡をでっち上げるのさ」
「…………」
「今回の事を調べようにも証拠が無きゃどうしようもないだろ……事実は全て闇の中ってね」
ただでさえ座標特定のしづらい次元の狭間からさらに虚数空間へと落ちれば流石に管理局とはいえどうしようもないだろう。
「よくそんな事を考えつくわね」
若干あきれた目でプレシアは零を見る。
「まぁね……」
あっけらかんと言う俺に若干引いているプレシアだが俺は気にしない。
「………」
「んで……その後は俺らの世界でその履歴や存在を偽造と隠蔽をして終わりさ」
金さえあればある程度はどうにでもなるからね。
「そ……そぅ……」
「あぁ そうそう……」
俺は『王の財宝』から人形のようなものを取りだし、
「プレシア この人形に血を垂らしてくれ」
「えっ? わかったわ」
プレシアは指を魔法で軽く切って血を垂らし零の出した人形につけると、
「えっ!?」
人形がプレシアそっくりの姿へと変化する。
「スキルニルっていうマジックアイテムさ 詳しい説明は時間がないから省くが」
俺は儀式の反動で傷ついた物凄く重い身体を動かし、
「『俺の命令通り動け』」
『言霊』と『幻術』でスキルニルに命令を叩き込む。
人形は光の無い暗い目をしながら頷き返事を返し行動を始める。
「さぁて……ココも本格的にヤバくなってきたからずらかるとしますか……千歳……人形以外の全員を家に転送してくれ」
空間の震えがどんどん大きくなりもうすでに危険域へと到達していた。
「わかりました……皆様一ヶ所にお集まりください」
全員が一ヶ所に集まり、
「『座標固定』『空間接続』」
魔方陣が展開され、
「『転送』!!」
この場から全員の姿が消える。
そして、
時の庭園に転移する時に使ったマンションの屋上に突如魔方陣が現れ、
ー転移ー
全員の姿が現れた、
「ふ~ なんとか無事に着いたか……」
「ところで零……」
「何?」
「あの人形に一体どんな命令をしたの?」
「あぁ 実は最初に会った時のプレシアみたいに狂ったような言動で管理局の裏事情を暴露して散々虚仮にしたあと時の庭園を自爆させて次元の海の藻屑にするように命令したぞ」
「そ、そう……」
どうやら身体が健康になり正気を取り戻したせいか会った当初の自分の行動に若干引いているようだ。
まぁ ある意味黒歴史みたいなものだしね。
「それはさておき早く家に行こう……正直身体が辛い……」
「そうね」
俺は千歳の肩を借り、なのはに支えてもらいながら部屋へと向かう。
ちなみに周りには千歳が人払いの結界や幻術をはっていてくれたので血まみれの俺やなのは達の姿を見た者はいなかった事をここに記す。
そして俺達は家に着き、
「とりあえずアリシアはプレシアと一緒に客間で……千歳……俺の治療を頼む」
「はい」
千歳は俺の服を脱がし、
「やはり……自己修復が働いているとはいえ酷いですね」
どうやら俺のダメージは俺自身の霊体にまでおよんでいるせいか回復が遅かった。
さらに回復魔法の効き目も薄いために自己治癒能力に頼るしかない。
「今お身体をお拭きいたしますね」
お湯で濡らしたタオルで皮膚に付着した血を拭き取り、
その上から回復魔法を掛けながら包帯を巻いていく。
「霊体のダメージ具合と零様の回復速度を計算して……最低でも約一週間は安静にしてくださいね!!」
若干怒気を含めた強い口調で言う千歳。
「了解……」
「まったく」
「そう言えばなのはは?」
「なのはさんならお風呂に入られていますよ」
「あぁ……」
そういや……俺の血で血まみれになってたからな~。
などと考えていると、
「あがったの~」
湯上がりで髪を下ろしたなのはが現れた、
ふむ……髪を下ろしたなのはも良いな。
「あっ! お兄ちゃん!!」
俺を見つけた瞬間、
「お兄ちゃんのバカ~!!」
泣きながら俺に向かって突撃をかましてきました。
「グフッ!」
儀式の反動によるダメージで動けない俺はかわすことなどできず鳩尾に突撃してきたなのはに押し倒され、
「ギャンッ!!」
「お兄ちゃんのバカバカッ!! あんなに血がたくさんでてなのは心配したの!!」
ポカポカと零を殴るなのは。
殴る音も威力も小さいのだが、
「~~~~!?」
声にならない叫びをあげる零。
儀式のダメージで身体が大変な事になっている零には威力は十分だった。
それから数分後、
「マジでやばかった……」
なんとかある程度回復した零であった。
「ごめんなさい……」
悪気があったわけではないとはいえ零の傷が開きかけた事に謝るなのは。
「まぁ 俺も悪いからおあいこってとこだな」
術式制御を両腕でしていたせいか両腕のケガが特に酷いため両腕をだらーんと下げる零。
「ごめんな今両腕があんまり動かないから頭も撫でてやれなくて」
「うぅん……大丈夫なの」
「とりあえず……まぁ 一週間の我慢だな……飯喰うのが大変だな」
「だったらなのはがお兄ちゃんの両腕になるの!!」
「ゑ!?」
なに言うてはるんですかなのはさんや?
「なのはがお兄ちゃんにご飯食べさせてあげるの!!」
「え~!?」
さすがにそれは恥ずかしいぞ!!
「嫌なの……?」
泣きそうな顔で聞くなのは、
「いや……その……さすがに恥ずかしいのだがな」
それにちょっと頑張れば一応動かせるしな。
「それは良いですね」
ちょっ! 千歳!?
「零様のお世話と反省を同時に行えますね」
うぉいっ!?
「ちょっ! 千歳!?」
「零様もしっかり反省してくださいね」
「はい……」
この時の彼女の有無を言わさぬ態度と威圧感のようなものには敵いませんでした。
プレシア side
「アリシア……」
私は千歳という女性に案内された客間で眠り続けるアリシアの頭を撫でつつ、
「姉さん……」
アリシアを見続けるフェイトの頭を撫でる。
「母さん……姉さんはいつ起きるの?」
心配そうに姉であるアリシアを見つめるフェイト。
「千歳さんの話しだと魂と肉体が完全に馴染むまで一週間くらいかかるみたいよ」
「そう……なんだ……」
「早く……目覚めてくれるといいわね」
「うん」
私はフェイトの頭を撫でながら今までの事を反省し、アリシアが目覚めた時にはフェイトとアリシア、二人の娘を大事にしたい。
またやり直せる機会をくれたあの子……零にはいくら感謝をしてもし足りないと思う程に、
だから私の力が必要な時には必ず力になる事を誓うわ。
そんなほほえましい親子の会話を、
「うぅ~ フェイト~ よかったね~」
こっそりと部屋の外から見守るアルフの姿があったとか。
プレシア side end
零 side
「そう言えば零様」
「なに?」
「あの後時の庭園とあの次元航行艦はどうなったのですか?」
「ん? あぁ、人形の最後の記録だと……」
俺は人形が最後に送ってきた記録を読み取る。
「どうやら時の庭園は完全に崩壊し虚数空間に呑み込まれ、あの次元航行艦は沈みはしなかったようだが次元震の余波を喰らってそれなりのダメージを受けたみたいだな」
まぁ と言っても通常航行に影響は無い程度ですんだみたいたが。
「そうですか」
「とりあえず今日は休もう……正直身体中が痛い」
もう身体中ガタガタよ。
「そうですね」
「なのはもお泊まりするの!!」
「では、私は桃子さんに連絡をいれておきますね」
「ありがとうございます 千歳さん」
お泊まりですか。
「とりあえず今日は休もう」
明日からまた頑張ろ。
後書き
どうも!
皆様お久しぶりです。
虚空です!
今回の更新がかなり遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
今回登場した『第三魔法』は私なりの自己解釈や他のSSを参考にしているのでわかりづらかったらすいません。
時間の更新は出来る限り速くできるように頑張ります。
こんな駄目な作者ですがこれからも応援よろしくお願いいたします!!
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