ヘタリア大帝国
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TURN112 独裁者の名その十
「他の艦隊で攻めよう」
「各星域をですね」
「そうしよう」
「では早速ですね」
「まずはカテーリングラードを制圧する」
敵がいなくなったこの星域をというのだ。
「そしてだ」
「そしてですね」
「他の星域への制圧にかかろう」
早速そうするというのだ。
「では今からだ」
「わかりました、それでは」
こう話してそしてだった、日本陸軍を中心とした陸戦部隊が星域を制圧した。こうしてカテーリングラードは枢軸軍の手に落ちた。
それからすぐにだった、東郷の作戦通りソビエトの各星域に艦隊が送られた。
「もうソビエトに戦力はねえからな」
「はい、そうですね」
「艦隊を送ってですね」
「占領していくだけですね」
「こうして」
「ああ、そうだよ」
その通りだとだ、田中は部下達に言う。
「じゃあ行くか」
「はい、副司令」
「行きましょう」
「降伏する奴はそのまま受け入れろ」
田中は部下達に指示を出した。
「あと非戦闘員には何もするな」
「軍規に従え、ですね」
「つまりは」
「ああ、そうだよ」
その通りだというのだ。
「だからいいな」
「ええ、わかってます」
「俺達も軍人ですから」
「軍人らしいことをしろ」
田中はまた言った。
「軍規を破った奴は容赦なく銃殺だからな」
「了解です」
「何があっても」
部下達もこのことはわかっていた、そしてだった。
枢軸軍はソビエトの各星域への制圧に入った、ソビエトとの戦いはこれでもう終わりだ、誰もがそう思っていた。
TURN112 完
2013・5・18
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