ヘタリア大帝国
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TURN112 独裁者の名その八
「それはまだです」
「じゃあ今は」
「はい、今のところはです」
人工衛星は攻撃されるしかないというのだ、防空体制のないものは。
「それしかありません」
「そして敵艦隊も来ています」
ベラルーシも報告してきた。
「彼等には艦隊で迎え撃って宜しいでしょうか」
「使える衛星も向けて」
すぐにだ、カテーリンはこの指示を出した。
「そうして」
「わかりました、それでは」
「とにかく、今は守らないと駄目っていうのなら」
カテーリンはゲーペに言われたことを素直にインプットさせていた、そのことから判断して言うのである。
「守って、絶対に!」
「は、はい」
「それでは」
ウクライナとベラルーシがそれぞれ敬礼で応える。そしてだった。
ソビエト軍は組んだ陣で枢軸軍を迎え撃った、ここでは数と艦艇の質がものを言った。
ソビエト軍の艦艇は次々に撃破されていく、総督は己の艦隊にビーム攻撃を命じながら言う。
「何か今はね」
「楽でごわすな」
「これまでのソビエト軍との戦いと比べてね」
「やっぱり数でごわあすな」
オーストラリアはこう分析した。
「それがなくなっているからでごわす」
「うん、戦争は数だし」
総督はさらに言う。
「特にソビエト軍の戦法は物量作戦だから」
「それに頼るでごわすな」
「ぶつ力作戦には弱点があるんだ」
「数が劣っていれば、ですな」
「そう、それで駄目になるんだ」
数に頼るからこそその数がなくなればというのだ。
「もうね」
「そうでごわすな」
「そう、だからこの戦いはね」
「いつもより楽でごわすな」
「元々装備はこちらの方が上になっているし」
「提督と将兵の質もでごわすな」
「それならね」
そこまで条件が揃っているのなら、というのだ。
「楽になるよ」
「そういうことでごわすな」
「だからこそ」
「ここで、でごわすな」
「ソビエト軍を叩いていこう」
「殲滅ばい」
ニュージーランドがそれを聞いて言った。
「そればい」
「そう、ソビエト軍に僕達とまともに戦わせる戦力をなくさせるんだ」
ここで殲滅して、だというのだ。
「そうしよう」
「何か総督さん戦闘に慣れてきたね」
トンガは総督の話を聞いて言った。
「それも随分」
「うん、かなり戦ってきたからね」
そのせいでだとだ、総督も応える。
「それに最近波に乗ってるしね」
「怪獣ばい」
「そう、パルプナさんのこともあるし」」
それにだというのだ。
「後はエアザウナにニガヨモギに」
「大怪獣もでごわすか」
「あの怪獣達もばい」
「そう、どうも調べていると」
総督は戦いを続けながら言う。
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