R-TYPE TACTICS 2 提督の裁量
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テスト部
テスト章
対バイド戦 ゲヘアベルト
前書き
ん…こんな朝早くに本部からの通信履歴…?
内容は…!
っと、もう九時か…急いで集合させないといけないな。
ワイアット、居るかな?
「はい、おはようございます 提督。」
本部から一つの作戦命令が下っている。至急各隊員を集めてくれ。
作戦宙域までの航行時間でブリーフィングをする。
「了解しました!」
おはよう君達、昨晩は楽しかったかな?
「そりゃもう提督のおごりだからな!」
「楽しまない手はないですよ!」
それは結構。ではそんな君達にこれから気を引き締めて当たってほしい任務が本部より通達された。
「そ、それは一体?」
・・・君たちは土星の基地グリーズという言葉を聴いて思い当たるフシはないかな?
「――ッ!」
そう、長きバイド抗争戦の末彼の英雄―ジェイド・ロス提督が封じたA級バイドが居る基地さ。
通称をドプケラドプス。今回の任務は土星の基地グリーズにて確認された高レベルバイド反応の詳細を探るための偵察任務だがね。
「いよいよアイツのドタマに波動砲をぶちかます時が来たか…!」
うん、だが焦っちゃいけない。あくまで後続の部隊に情報を届けるための偵察任務だ。
この前哨戦で情報を出来るだけ得たり、あるいは敵の戦力をあらかた削っておくのも我々の仕事と言えよう。
ではこの作戦を1330を持ってオペレーション「ゲヘアベルト」とする。
「提督、作戦宙域ではどのような布陣で進軍しますか?」
そう、そこなんだ。
グリーズ内部は非常に狭く、よくて巡航艦サイズの艦しか通れない。だが巡航艦を出すと今度は戦闘機の出撃数が圧迫されてしまう。そこで今回は駆逐艦、フレースヴェルグ級を旗艦に布陣を展開しようと思う。
「なるほど、確かにあの駆逐艦なら戦闘機の出撃枠も圧迫しませんし内部格納も可能ですね!」
うん。それと、駆逐艦では索敵能力に乏しいため今回はR-E1の配備をしようと思ったんだが…。
「何か、あったんですか?」
うん、上層部から新型偵察機の試験運用も任されているのを思い出してね…、それがサジタリウスの格納庫に入ってるのをすっかり忘れてたんだ…。
「な、なるほど…それで、その新型偵察機はどういった性能をしてるんですか?」
うん。それを紹介しておこう。
機体名はR-Es1、威力偵察機というカテゴリになるらしい。
「R-Es1ですか…、兵装はどうなっているんですか?」
確かコンセプト上は「それ単体でも問題なく偵察を出来るように諸々の装備を強化した」偵察機だそうだ。
従来の電磁機銃に加えて追尾ミサイルと、波動砲も搭載しているらしい。
「て、偵察機に波動砲ですか…。」
うん、これがまた一癖強い波動砲でね。
偵察機に搭載してある電探レーダーの出力ラインと波動砲の力場ベクトルをシンクロさせて砲撃対象の情報を構成する元素単位まで緻密に分析するものらしいんだ。
「さしずめ索敵波動砲ってワケだ。」
勘がいいねフォルネウス。
まあそういったところだろう。機動面でも通常のR-E1より大幅に強化してあるらしい。一見すると最強の偵察機に見えるが注意すべき点がいくつかあるらしい。
一つは電探レーダー出力ラインと波動砲の力場をムリヤリ接続しているために
索敵波動砲の威力と接続電探の出力が不安定なんだそうだ。
場合によってはまったく情報が得られないが敵に大ダメージを与えられたり、その逆もあるそうだ。
「設計からして無理してそうですもんね…。」
僕もそう思った。次の問題点として個別の索敵能力は確かに上がったがそれを通信するための通信機の性能が少々落ちていて、確か五百ckm(五百宇宙キロメートル=五万キロメートル)離れると無線が通じにくくなるとかなんとか…。
「致命的じゃないですか…。」
加えて索敵で得たデータを保存するためのキャパシティーもR-E1の四分の三にまで落ち込んでいて、戦場の状態を把握して全艦に伝えるというよりはそのエリアだけで戦力にもなる早期警戒機というポジションだろう。
「狭い基地戦などでは役に立ちそうです…ね…あ!」
そう、これは通路が狭くなったりする基地内などでの戦闘を想定して作られたんだろう。
だとするならば今からのグリーズ戦では大いに役立つと期待してもいいはずだ。
ただし一つ目の欠点からして索敵面では不安を抱えていると思うほうがいいだろう。
「あくまで偵察機…ですよね?」
突っ込んではいけないところだろう。
というわけで、今回はこのR-Es1をメルジム隊に任せようと思う。
それと未だ試験機になっているRwf-9Axはロックバード隊に任せよう。
それ以外はRwf-9Aで出撃。
「了解!」
後書き
やぁ、マンティスだよ。
今回は読者の方々に言伝を頼まれたんだ。
この作品の著者からだ。
「拝啓この作品を読んで頂いた読者様方。
この作品は章と部の関係性を理解するための調査用作品である短編小説であるため
真に勝手ながらこの話で作品をシメにしたいと思います。
というのは建前で、本音は更新するためのネタ不足と別口で書いている本命作品
モンスターハンター 厄災の狩人達 の進行速度に影響すると判断したためです。
何卒ご理解のほどよろしく願います。」
だそうだ。
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