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万華鏡

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第四十八話 文化祭の準備その十一

 そうしてだ、今はクラスで飲みながら言うのだ。
「それでそこでもね」
「飲むのね」
「そうするわ」
「軽音楽部もビール?」
「あそこは焼酎よ」
 それが出るというのだ。
「そっちを飲むことになるわ」
「そうなの、焼酎ね」
「多分部長さん達はストレートだから」
 水や湯、氷等で割らずそのまま飲むというのだ。
「私達もね」
「二日酔いには気をつけてね」
「ええ、そうするわ」
 そうすると答えてだ、そしてだった。
 琴乃はまずは一リットルの缶を開けてもう一本その一リットルを開けた、そしてだった。
 それも飲んでからだ、クラスメイト達に行く先を告げてから部室に向かった、するとその途中の廊下で見回りの先生達とすれ違った。
 すると先生達がだ、こう言って来た。
「ああ、飲むのもいいが学校の外には出るなよ」
「高等部からはな」
 こう言って来たのだ。
「あとちゃんと寝ろよ」
「身体には気をつけて飲めよ」
「はい、そうしてるつもりです」
 琴乃も先生達に応えて言う。
「私も」
「文化祭は長いからな」
「その間ずっと学校にいるからな」
 だから余計にだとだ、先生達は言うのだ。
「身体には気をつけろ」
「不純異性交遊は厳禁だぞ」
 先生達はこのことも注意した。
「わかったな、そのことは」
「気をつけろよ」
「はい、わかってます」
 琴乃も先生達に応える、そしてこう返した。
「今から軽音楽部の部室に行きます」
「ああ、あそこか」
「御前軽音楽部員か」
「そうなんです」
 それでだというのだ。
「今から行ってきます」
「あそこか」
「あそこはな」
 先生達は軽音楽部と聞いてだ、そしてだった。
 顔を曇らせ合ってだ、そして話すのだった。
「あそこはな、凄いからな」
「さっき部室の前通ったらどんちゃん騒ぎだったからな」
「飲んで騒いでな」
「凄かったからな」
「あそこに行くのか」
「あまり大騒ぎするなよ」
 これが彼等の言葉だった、そしてだった。
 先生達は琴乃にだ、注意する顔で言うのだった。
「二日酔いには注意しろよ」
「まだまだ文化祭は続くからな」
「だから今日からそんな風になるなよ」
「あまり飲み過ぎるなよ」
「二日酔いになったら復活しますから」 
 だが琴乃はだ、それはもう想定していてその中で話したのだった。
「大丈夫ですよ」
「やれやれ、これは今年もだな」
「今年も二日酔いの奴ばかりだな」
「全く、毎年毎年うちの生徒はよく飲むよ」
「うわばみかってな」 
 そこまで飲むと話してだ、そしてだった。 
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