ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
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第4話 =ボスバトル!!=
前書き
なぜかカタナが使えるリクヤ君ですが気になさらず…
多分もうでてきません!!←
=第1層 迷宮区=
「確認しておくぞ。あぶれ組みの俺たちは取り巻きの討伐だ」
「…わかってる」
「わかった」
迷宮区に入りキリトは俺たちに自分の役割の説明をする。
さらに続きの作戦の説明に入る。
「俺がソードスキルで打ち上げるから2人でスイッチしてくれ」
ここで思った。初心者同士息が合うのかもしれないと。
「「スイッチ?」」
俺たちは同じタイミングでキリトに質問していた。
それに対しキリトは肩を落としながら説明していった。
仕方がないよ。俺、1ヶ月1人だったから!
そんな事をドヤ顔でいうとキリトに呆れられた…
扉の前へ行くときには数多くのプレイヤーが脱落した…なんてことはなく全員無事で扉の前へと到着した
「聞いてくれ、みんな。オレから言う事は、たった1つだ」
そして、ディアメルは右手をグッと握ると俺達に言った。
「勝とうぜ!」
その言葉に全員が答える。
俺も自分の大剣を構え戦闘に備える。
「行くぞ!」
そして、ディアベルはそう言うと、部屋の扉を押した。
すると、扉は自動で動き、完全に開いた。
部屋の中はこれまでにあった広場の何倍も広かった。
そして奥の方に玉座が見えとても大きい何かが座っていた。
開いた扉をディアベルと、それに続いて何人かが入ると、部屋の隅から隅まで一気に明るくなった。
そして奥で座っていた何かが斧を構えながらジャンプし
玉座から少し離れた位置へと着地し、大きな叫び声を上げた。
どうやらこいつが第1層のボスらしい。
その手には鈍器のような武器を持っている。
そして、ボスを含めた5体は、一斉にコチラに突っ込んできた。
それと同時にディアベルも叫んだ。
「攻撃、開始!!」
その声が上がると、一斉にパーティのほとんどが突っ込んで行った。
まずはキバオウが、取り巻き1体と激突した。
そしてキバオウに続き他のメンバーも取り巻き、ボスと戦闘を開始した。
そこにディアベルの正確な指示が飛ぶ。
「A隊、C隊、スイッチ!!」
指示をしているとボスが攻撃の構えを見せた。
それを見ると、すぐにディアベルの指示が皆に飛ぶ。
「来るぞ!B隊ブロック!!」
そして、エギルとキバオウがソードスキルでボスの攻撃をはじき返した。
「C隊、ガードしつつ、スイッチの準備!……いまだ!」
その声が上がると、待ちかまえていたプレイヤーが戦闘の中に入って行った。
さらに指示は続いていく。相当戦闘慣れしてるみたいだ。
「後退しつつ、側面を突く用意!D,E,F隊、センチネルを近づけるな!」
そして、ついにコチラにも指示が飛んできた。
「「了解!」」
俺達にも指示が来る。
俺たちは先ほどの打ち合わせどおりキリトが攻撃に向かった。
「はっ!」
キリトが剣でセンチネルの攻撃を跳ね返し弾き飛ばし、
「スイッチ!」
「3匹目!!」
フードは素早い動きでセンチネルの元に近づき、ソードスキルを発動させる。
そしてその攻撃によりすさまじい突きを繰り出し取り巻き1体を消滅させた。
「グッジョブ…」
キリトはその動きに見とれそんな言葉を呟いていた。
そう言うキリトの頭上にセンチネルが現れた。
「危ねぇ!!」
スイッチでフードが倒してしまったのでキリトの近くにいた俺がキリトの代わりに相手になった。
ガキィンと音がし俺の大剣、センチネルの棍棒が対峙している。
「はぁぁ!!」
一瞬の隙を突き棍棒を打ち上げる。
だが俺はそこでスイッチをかけることができなかった
「(本当にあのゲームのシステムが導入されてるんなら…)…裂破衝!!」
すると俺の大剣が赤く光り、スキルが発動した。
センチネルを斬り下ろし、その直後斬り上げポリゴン体へと姿を変えさせた。
「やるな、リクヤ!」
「いぇい!」
俺たちが言葉を交わしていると突然先ほどのよりも大きい叫び声が聞こえた。
どうやらHPゲージが赤い場所まで減ったらしい。
その証拠に武器、盾を投げ捨てた。
「情報どおりみたいやなぁ」
「さがれ!俺が出る!」
「(ここはパーティで囲い込んで攻撃するのがセオリーのはず…)」
すると突然後方で指示を出していたディアベルが単身でボスに挑んだ。
いきなりの行動にキリトは疑問を覚えたが
そしてソードスキルを発動させる寸前、キリトの方を向き少し微笑んだ。
微笑みのせいでその疑問が確信へと近づき始めた。
そしてボス・ロードは腰の剣を抜いた。
「(あれはタルワールじゃなくてノダチ!!)だめだ!全力でうしろに跳べ!!」
そんなキリトの警告もすでに聞こえておらずそのまま攻撃していった。
ロードはその体系に似合わない身軽な動きで部屋中を動き回り巨大な一閃をディアベルに叩き込んだ。
「ぐわぁぁぁぁ!!!」
攻撃を食らったディアベルは吹き飛ばされ自分の武器と盾を手放してしまった。
そして2撃目のため、さらに動き回るロード。
時にはキバオウたち、固まって構えているプレイヤーに一喝したりと
恐怖心を与えていた。
そして2撃目そこに響いたのはガキィンという音。
その音は当たる直前、武器と武器が交わる音だった。
「…う、ぐ…ぐ…」
やべぇ…とっさで反応できたはいいけど…どこまで耐えられる…?
「ディアベル!!」
先ほど警告を発していたキリトがディアベルの元へと走りこんだ。
「キ…リト…は、早く…回…復を…長くは…持た…ねぇ!」
ロードはそのまま3人とも攻撃しようと力を入れ続けている。
それに対し俺は耐えているものの自身のHPが少しずつ、そして武器の耐久値も減っていっている。
「何故1人で…」
そういいキリトは回復結晶を取り出し使用しようとするがそれを拒むディアベル。
「お前もβテスターなら…わかるだろ…」
キリトはその言葉を聴き核心にいたった。
ラストアタックボーナス―ボスに止めを刺したものがもらえるレアアイテム―。
「頼む…ボスを…倒してくれ…みんなの…ために…」
「そん、なこ…とはいいか…ら、さっさと…回復しやが…れ!!」
こっちだってそろそろ耐え切れねぇんだよ!
内心そう思うももう間に合わないと首を振った。
そういいディアベルはポリゴンとなり散っていった。
そしてその瞬間、俺の大剣が折れ同じように散っていった。
剣がなくなった衝撃の隙ができ、俺は動けなかった。
「…リクヤァ!!」
キリトのとっさの判断で俺は腕を引っ張られノダチの攻撃を受けずにすんだ。
そしてキリトは何かを決心したのかキバオウたちが対峙しているロードを見た。
「私も」
フードがキリトの横に立ち名乗りを上げた。
俺も行くしかないな…
さっきみたいな守ろうとした人が死ぬなんてもう嫌だから…
そう思い俺はドロップしたはいいもののまったく使っていない武器―居合刀―を取り出した。
「俺もだ」
「でもお前…さっき武器が…」
キリトの心配にも俺は取り出した居合刀を見せた。
そして3人でうなずきあい、一気に駆けはじめた。
「…はセンチネルと同じだ」
「わかった」
「え?なんだって?」
フードはうまく聞き取れたらしいが俺は何がなんだかわからなかった…
スキルあげておくべきだったな…
そんな心配をよそにロードはソードスキルを発動させる。
「うおぉぉぉぉ!!」
同じくキリトもソードスキルを発動させ相殺した。
「スイッチ!!」
フードがキリトのスイッチに反応し踏み込む。
「っ!?アスナ!!」
が、相手の反応が早く攻撃を繰り出してきた。
それもフードはギリギリでよけるがそのフードは耐久を失い消えてしまった。
そしてそこから現れたのはオレンジのロングヘアの女性だった。
「せあぁぁぁ!!」
すさまじい突きで相手の隙を突き吹き飛ばす。
だがまだまだ終わらない。
「スイッチ!」
その言葉に俺は反応し一気に詰め寄る。
大剣で自由に動き回れるためにあげておいたパラメータのおかげで
普通の剣士よりも数倍は早く相手に追いつく。
「虎牙ぁ!!破斬!!」
俺は虎が噛み付く牙のように斬り上げ斬り下ろした。
ロードは地面にたたきつけられ転がっていった。
「…ハァ…ハァ…」
「…っ!次、来るぞ!!」
俺が方で息をしているとキリトの言葉に先ほど吹っ飛ばした方向を見る。
するとすでに立ち上がっておりこちらに走ってきていた。
「はぁぁぁぁ!!」
次は俺がノダチの攻撃を相殺させる。
ガァァンと音がし危うく刀を手放しそうになるが部活で鍛えた根性を出し耐えた。
「スイッチ!!頼む!!」
スイッチにはキリトが反応し、片手剣で斬りつける。
さらにスイッチが入りローブ―アスナ―のレイピアによる突きがさらにダメージを増やす。
だが先ほどとは違いロードはそこにとどまっていた。
「させるかぁぁ!!!」
迎え撃とうとしたアスナの前にキリトが入り込みさらに相殺する。
そしてそれに俺がスイッチで入り込みダメージを与える。
最後にはアスナが斬りつけた。
「だぁぁぁぁ!!」
再度、キリトが相殺させようとするとロードはフェイントをかけキリトの攻撃を空振りに終わらせた。
そして斬りつける。
そのままキリトはアスナをも巻き込みうしろに吹き飛んだ。
「キリト!!アスナ!!」
ロードはそのまま2人に近づきとどめの一撃をさせようとした。
「ぬぉぉおぉ!!」
そこに黒人のスキンヘッド―エギル―が自分の斧で相手の攻撃をはじき返した。
ロードはその威力を受け流しながらも後退した。
エギルに引き続きどんどんプレイヤーが攻撃を繰り出していく。
「回復するまで、俺たちが支えるぜ!!」
その言葉にキリトは笑みを浮かべ一時的にだが後を託した。
「キリト!!大丈夫か!?」
「あぁ…」
エギルたちの攻撃に防御で手一杯かと思われていたロードだが、
おそらくソードスキルを使っていない1番の威力で振り払いまとめて蹴散らした。
そして飛び上がり倒れているエギルに止めをさそうとした。
「危ない!」
「お前は回復してろ!!俺が行く!」
そういい俺はキリトを止める。
だがその間にもエギルたちは狙われている。
「うぉぉぉぉぉ!!!すべてを斬り裂く!!獣破ぁ!!轟衝斬!!」
このゲームの元となっているゲームで
唯一抜刀術を使うキャラクターの最強技の1つもシステムとして入っててよかった。
空振りに終わることなく、猛獣をも斬り裂く勢いでロードの剣技を斬り上げはじき返し
後方へと吹き飛ばした。
そして回復の終わったキリトが走りながら指示を出す。
「アスナ、リクヤ!最後の攻撃、一緒に頼む!」
「おう!」
「了解!!」
そういい俺とアスナも走りキリトと並ぶ。
「「「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」
ロードは立ち上がりスキルを発動させ攻撃しようとしたがキリトに相殺される。
そしてその隙を突きアスナがレイピアをねじ込む。
さらに俺はロードの後ろへと斬り抜ける。
まだまだ攻撃の手を休めることを俺たちはしなかった。
キリトがさらに斬りつけアスナもエックスの形のように斬りつける。
俺はうしろに抜けたのでジャンプで跳びながら背中を斬り上げた。
その攻撃により再度ひるんだ様子を見せたロード。
「「うぉぉぉぉぉぉ!!」」
キリトは腹を下から顔に向かって斬り上げ、俺は空中から顔から足に向かって斬り下ろした。
その攻撃はまったく同じタイミングで行われ背中と腹に深い斬りつけられた後が残った。
そしてその数秒後、青白い光を発しポリゴンとなり消滅していった。
だが、またしても居合刀は折れてしまった…やっぱり安物だったのかな…
ボスに勝った証として空中には「Cngratulation!」の白い文字が。
「やったぞ!!」
「勝ったぁ!!」
いろんな人から勝利によるうれしさで声が上がった。
あるものは仲間と肩を組み喜び合い、またあるものは自分のステータスを確認していた。
だが、とどめをさした俺とキリトはそんな場合ではないほど体力を消耗していた。
「や、やったのか…」
すると目の前にラストアタックボーナスが届いていた。
キリトの様子を見るとキリトもそうらしい。
俺はそれを操作しなにがもらえたのかを見た。
すると…俺の欄には2つの項目があった。
1つは大剣・ブルードザオガー。これは鍔が存在しない片手用大剣…らしい…
2つ目は【Title】抜刀騎士。2つ目は装備ではないらしいが防具の効果があるらしい…
正直よくわからない…
考えているとうしろにはエギル、そしてアスナと呼ばれた人物がたっていた。
パーティの欄をよく見るとキッチリ書いてあるね…なんで気がつかないんだろう…
「お疲れ様」
「見事な剣技だった。この勝利はあんたら2人のものだ」
アスナ、エギルの順にほめてくれた。
「いや…」
「あぁ、俺たちだけじゃねぇよ」
うしろでは先ほどキリトたちを助けたプレイヤーが拍手や指笛などで賞賛している。
でもこの勝ちは止めを刺してくれるまで支えてくれたみんなのおかげだと俺は思う…
どうやらキリトも同じことを思ってるらしい。
「なんでや!!」
だが、ボスのいない空間に叫び声が響き渡る。
「なんでディアベルはんを見殺しにしたんや!!」
「見殺し?」
キリトは疑問を口にする。
「そうやないか!自分はボスの使う技しっとったやないか!!」
キバオウの言い分は最初からノダチの情報を伝えておけばディアベルという人物を失わずにすんだ、
とのことらしい。
その言葉にさっきまで喜んでいたのとは真逆の疑心に切り替わった。
キバオウの近くにいたプレイヤーはキリトと俺を指差しβテスターだと言い放った。
俺はβテストにも気づかずに製品版からの始まりだったんですけどね…とはいえない…
その言葉によりプレイヤーの仲間割れがいま、起きようとしていた…
どうする…この状況は初心者でもヤバイってことぐらいはわかるぞ!
2層からのボス攻略の連携が…結束しなきゃこの先はほとんど危なすぎるだろ!!
「アハハハハハハ!」
そんな事を考えているとキリトが突然高笑いした。
「元βテスターだって?俺をあんな初心者連中と一緒にしないでくれよ…
SAOβテスト開始時は誰もやり方を知らない初心者ばかりだ。あんたらのほうがまだましさ。
だが俺はβテスト期間中、誰も到達していない層まで上った。
俺が刀スキルを知っていたのは上のそうで散々戦ったからだ!」
キリトは話しながらキバオウの前に立つ。
「ほかにもまだまだ知っているぜ…情報屋なんか問題にならないくらいな」
「な、なんやそれ…チートや…チートやないか!」
周りからキリトに対する非難の言葉が飛び交う。
その中にチーターとβテスターをあわせて【ビーター】という言葉が出てきた。
「ビーター…いい呼び名だな…」
そういいながらメニューを操作するキリト。
「これからは元テスターごときと一緒にしないでくれ」
そして言い終わると同時におそらく先ほどもらったであろう防具を身に纏う。
それは漆黒のコートだった。
キリトはキバオウを見下すように見て2層へとつながる扉へと行ってしまった。
それを追ってアスナも行ってしまう…
俺もキリトと話がしたいから急いで追いつこう…
「待って」
扉前の階段でアスナの声が響く。
そのおかげで俺もキリトに追いついた。
「あなた、戦闘中にあたしの名前呼んだでしょ」
「ごめん。呼び捨てにして…それとも読み方違った…?」
…謝るところそこかよ…
名前を知る手段をどうやら聞いてるみたいだった。
「キ…リト…キリト…それがあなたの名前?」
「あぁ…」
「そしてあなたは…リク…ヤ…リクヤ…」
「その読み方で間違いないよ」
「なんだ…こんなとこにずっと書いてあったのね」
いきなり少し笑い出しそんな事を言った。
「君たちは強くなる…もしいつか誰か信頼できる人たちにギルドに誘われたら断るな。
ソロプレイには絶対的に限界があるからな…」
キリトはそういうがそれはビーターだろうと同じはずだ…
「キリト…お前まさか…すべてのβテスターに向けられる疑心を全部抱え込むつもりじゃないだろうな…」
俺の言葉にキリトは無視しパーティを解散してしまった。
そして扉を開き単身、2層へと向かった。
「おい!キリト!」
「いっちゃった…ね…」
「…だな…アスナはどうする…?」
俺は先ほどの抜刀騎士を選択しながらアスナに訪ねた。
するとテイルズオブシリーズの守る強さを知るRPGの主人公の衣装となった。
だが、それとは少し色が違っていて白というよりやや灰色に近かった。
「私は…混乱しきってる状況を何とかしなきゃ」
「なら、俺も手伝うよ…1人じゃこの先はむずいだろうから準備したいし」
「うん。なら少しの間よろしくね」
俺はアスナと新たにパーティを結び第1層で混乱している人たちを導くという仕事に取り掛かった。
アスナとは少しの間だけどうまくやれたらな…
でも、スイッチ見てる限りキリトのほうがお似合いかな…
そんな事を考えながら俺たちは階段を降り先ほどのところへと戻っていった。
後書き
涙カノ「どうも、涙カノです!」
リクヤ「えっと…リクヤです…ていうかなんで今回こんな形なんだよ!」
涙カノ「ふっふっふ…面白そうだからだよ」
リクヤ「(…なんかむかつく)」
涙カノ「さて、今回リクヤ君は最後にアスベルの秘奥義、そしてアスベル服ゲットだぜ!!」
リクヤ「あぁ。アスベルは結構好きなキャラだしな。
あの思いには俺も現実世界でゲームやったとき心動かされたよ。」
涙カノ「…これ設定の1つね」
リクヤ「設定って言うなよ!!」
涙カノ「長くなりそうなんでまたこんど!では!!」
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