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ソードアート・オンライン handle a system

作者:ハマT
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15世界の終焉

「ここは………」
キリトが目を冷ましたのは、何処かの空の上だった。回りは、すっかり夕焼けに染まっている。服装もSAO のままである。キリトは、先程の戦いを思い出す。あの時自分は、確かに死んだ。ならここは、どこなのか?キリトは、アインクラッドで何度も使った動きでウインドウを呼び出す。ウインドウは、ちゃんと表れた。しかしそこには、最終フェイズ実行中と表示されているだけだった。
「キリト君」
突然後ろからした声に驚く。アインクラッドで自分が結婚しそしてあの戦いで死んだはずのあの人が……。キリトが振り替えるとその少女ーアスナがいた。
「ごめん俺も死んじゃったよ」
「バカ」
二人は、涙を流しながら抱き合った。しばらくそのまま抱き合っていると誰かが咳払いをした。
リ「オメーらいつまでイチャイチャしてんだ?」
あの戦いでアスナと共に死んだはずの親友ーリュウヤは、呆れた顔で二人をみていた。
「ここは、何処だろう?」
「まだゲームの中のようだな」
リュウヤが指差した方には、三人を二年間閉じ込めたアインクラッドがあった。しかしそのアインクラッドは、少しづつ崩壊していた。
「なかなかに絶景だな」
再び新たな人物の声がする。その声のした方を見ると1人の男が立っていた。SAO をデスゲームにして最強のプレイヤーとして皆を導き七十五層の戦いでキリトと共に死んだはずの男ー茅場だった。
「あそこにいた人は、どうなった」
「先程生き残った6147名のログアウトが完了した」
「死んだ連中は?一度死んだ俺たちがここにこうしているからには、今までに死んだ4000人だってもとの世界に戻してやることが出来るんじゃないか?」
今ここにあの時死んだ四人がいるだったら他の皆も……。それは、三人とも思っていた。攻略で共に戦い死んだ人物にまた会いたかったからだ。
「命は、軽々しく扱うべきものでは、ないよ彼らの意識は戻ってこない死者が消え去るのは、何処の世界も一緒さ君たちとは、最後に少しだけ話がしたくてこの時間を作らせてもらった」
リュウヤは、何故か茅場の言葉に賛同していた。本人ですらその理由は、わからなかった。
「何でこんなことをしたんだ?」
「なぜか。私も長い間忘れていたよ何故だろうな。完全ダイブ環境システムの開発を知ったとき………いやその遥か以前から私は、あの城を……現実世界のあらゆる枠や法律を超越した世界を創り出すことだけを欲して生きてきた。そして私は、私の世界の法則をも超えるものを見ることができた。子供は、次から次へ色々な夢想するだろう空に浮かぶ鉄の城の空想に私が取りつかれたのは、何歳の頃だったかな……。その情景だけは、いつまでたっても私の中から去ろうとは、しなかった。年経済るごとにどんどんリアルに大きく広がっていった。この地上から飛び立ってあの城にいきたい。長い長い間それが私の唯一の欲求だった。私はねキリト君まだ信じているのだよ何処かこの世界には、本当にあの城が存在するのだと」
「ああそうだといいな」
三人ともこの話には、何か感じるものがあった。
「いい忘れていたなゲームクリアおめでとうキリト君アスナ君リュウヤ君さてわたしはそろそろいくよ」
茅場晶彦は、何処かに去っていった。きっと本当のアインクラッドに旅立ったのだろう。

しばらく三人は、談笑していた。二年間アインクラッドで過ごした時の話をしたり皆の現実の話などをして……
「ね最後に名前を教えて二人の本当の名前」
「桐ヶ谷……桐ヶ谷和人たぶん先月で16歳」
「月城リュウヘイ半年前に17になった」
「きりがやかずとにつきしろりゅうへい……和人君は、年下でリュウヘイ君は、同い年だったのか私は、ね結城明日奈十七歳です」
「ゆうきあすな」
キリトは、明日奈の名前を呼ぶと涙を流していた。
「ごめん……君をあの世界に返すって約束したのに……」
「いいの……いいんだよ……私幸せだった和人君と会えて一緒に暮らせて今までに生きてきて一番幸せだったよありがとう愛しています」
「俺を忘れんなよ」
抱き合う二人の肩にリュウヘイがてをおく。三人の意識は、そこで途切れた。


和人が目を覚ましたのは、何処かの部屋だった。ベッドに横になっていた体を起こし回りをみる。横には、リュウヘイの姿があり同様に目を覚ましたようだった。そして点滴があった。そしてアインクラッドでは感じることの無かった空気があった。二人は、現実に戻っていた。頭にかぶっていたナーブギアを外すもなにもかわった様子は、ない。
「あすな……あすな……」
自分がここに戻ってきたなら明日奈も戻ってきている。また会いたい。彼女に……。和人は、痛む足を少しづつ動かし明日奈を探し求めた。 
 

 
後書き
リ「次回からは、フェアリィダンス編だな」
和「構成では、しばらく俺を中心にして書くからリュウヤの出番は、減るな」
リ「ざけんじゃねぇぞ!!作者ァァァァァァァァ!!」 
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