この明るい星空の下で。
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天文部の顧問。
「うまいな。」
「そうだね~」
俺達は慧が持ってきたバーベキューを頬張っていた。
「夜空、お前は野菜も食えよ。」
「そうです!肉ばっかり食べないでください!」
「お前も人のこと言えないだろ。」
「えへへ」
俺は全部食べたあと、片付けをしていた。
「なあ慧、そう言えばなんで天文部は顧問がいないんだ?」
「わからないな~そこまでは、水上さんなわかるんじゃないのかな?」
「そうか。」
俺達は片付けを終え、宿舎に戻っていた。
「終わったよ。」
「お帰り~」
「花火の準備出来てるよ♪先輩」
「ああ、じゃあ、みんなでいくか。」
「れっつごー♪」
そして俺達は宿舎を出た。
「なあ夜空、天文部に顧問っていないのか?」
「顧問?いるよ。」
「えっいたの?」
「うん現在進行形でね♪」
「誰だ?」
「うん、二階堂先生。」
「うっあの先生か・・」
「知ってるの?」
「ああ、」
知ってるも何も中学二年三年としばかれたヤバい先生だ。
「どんな説明してくれてんのよ。」
「ぐあっ!イタイイタイ!」
「あっ二階堂先生。どうしてここに?」
「当たり前でしょ、椎名にチケットあげたのはこのあたしなんだから。」
「そうなんですか!」
「いって~・・・」
「復活?」
「後ろから首閉めて「復活?」じゃねーよ!そんな教師いねーよ!」
「ここにいる」ドヤッ
「教師やめちまえぇぇ!」
「あんた、昔より突っ込みに切れがあるわね。」
「だれのせいだと思ってんだ・・・」
「私のせい?」
「よくわかってるな!」
なんか夜空まで入ってきやがった。
「ほら、ついたわよ。」
砂浜に着くと空には一面に星が瞬いていた。
「すごいな。」
「きれいだね♪」
「うっわ・・・思いっきり青春って感じね・・イライラするわ。」
「それ生徒に言う言葉ですかね!」
「当たり前じゃない。あんたたちに気を使う義理は無いわよ!」
「逆ギレ!?」
そう言い残し先生は宿舎に戻っていった。
「何だったんだ・・・」
「でも、これで天文部の秘密がわかるかもね♪」
「おまえってさ、お兄さんのこと何にも調べてないよな。」
「当たり前じゃない。
だって、大学まで一緒なんだもん。」
「俺がどこに行くかしってんのか?」
「当たり前です。合鍵くらい持ってるよ♪」
「完璧に犯罪じゃねーか!」
まぁ夜空と大学が同じなのは悪い気はしない。
「ほら!ボケッとしてない!」
夜空が手を引く。
みんなが俺のことを呼ぶ。
昔の俺は両親のせいで、感情が表に出しにくくなっていた。
だが、この天文部の個性的なメンツに影響されるにつれ、俺の感情は動き出した。
この三年間は天文部にいよう。
俺はそう思いながらこう呟く。
「まぁいいか。」
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