ヘタリア大帝国
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TURN106 ウラル星域会戦その一
TURN106 ウラル星域会戦
枢軸軍はソビエト方面の主力艦隊に対して一気に応急修理を行った、それでだった。
何時でも攻撃を仕掛けられる様になった、ランスは港に揃っている艦隊を見ながら東郷に対して言った。
「なあ、行くんだよな」
「ウラルにだな」
「旦那の性格からして止まらないよな」
こう東郷に問うたのである。
「そうだよな」
「ああ、止まるつもりはない」
東郷自身こう答える。
「ここはな」
「そうだよな、それじゃあな」
「ウラル侵攻だ」
これが東郷の今の作戦だった。
「ここで待っていても状況が辛くなるだけだ」
「連合軍の大艦隊とレッドファランクスを同時に相手にすることになるからな」
「どちらかだけなら何とかなる」
それはだというのだ。
「まだな」
「そういうことだな」
「それにウラルを手に入れればだ」
今度はウラルを手中に収めた場合の戦略的価値にも言及した。
「ソビエトの主星域を攻撃範囲に収められる」
「いよいよってことだな」
「そうだ、ここは攻めるべきだ」
「よし、そうでないとな」
ランスは東郷の話を聞いてから確かな顔で微笑んでこう言った。
「俺としても面白くないからな」
「ランス様は攻撃がお好きですからね」
そのランスにシィルが言って来た。
「だからですね」
「ああ、だからな」
それでだというのだ。
「腕が鳴るぜ」
「それは何よりです。ただ」
「ああ、あの人のことか」
「スカーレットさんは強敵です」
「まさに天才だよな」
「しかもソビエト軍だけでなくドクツ軍もいますので」
戦いはかなり厳しい、シィルはそのことを言うのだ。
「まさに正念場です」
「その通りです、ウラル戦は辛いものになります」
日本もここでランス達に話して来た。
「しかし攻める方がです」
「今は、ですね」
「勝つ可能性があります」
「そういうことですね」
「今は待つ時ではありません」
日本は確かな声でシィルに言った。
「攻めていきましょう」
「ウラルにはレッドファランクスにです」
秋山も言って来た。
「連合軍の艦隊がいますが」
「いますがとは」
「ジューコフ元帥とロシアの諸国家はいない模様です」
今はというのだ。
「どうやらモスクワで主力艦隊の修理、そして作戦会議に入っています」
「しかしそれはですね」
「今月だけです」
まさに今待っては、というのだ。
「来月から攻勢を仕掛けてきます」
「そうしてきますね、間違いなく」
「はい、ですから」
それ故にだというのだ。
「今は攻めるべきです」
「そういうことですね」
「そしてウラルを手に入れるのです」
ソビエトの欧州側への入口であり多くの資源があるこの星域をというのだ。
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