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SDガンダムGジェネレーション・オーバーワールド 明日無き未来へ

作者:鳥人間
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第2-4 ラプラスの箱

シンは、和也達の援護のかいあってスティング達に追い付く事が出来ていた。しかし、スティング達は撤退を最優先にしていたため距離をとっていた。よって、シンは、近付こうとしても向こうが近づかないため中々距離が縮まらなかった。

「この新型が!」
「墜ちろ!」

スティングとステラは、ビームライフルで弾幕を張りつつ後退していくがシンは、インパルスの機動性をいかして回避していった。

「そこぉ!」

しかし、アウルは回避先を予測してアビスの連装砲を放っていく。

「ッ!」

連装砲は、インパルスに命中したがインパルスの装甲に搭載されたヴァリアブル・フェイズシフト装甲とシールドによってダメージをほぼゼロにしていた。

「くそっ!やっぱり、おんなじ装甲持ちかよ!」
「やっぱり、私が接近して・・・」
「ステラ!落ち着け!もうすぐ、ネオとの合流地点だ。俺達の任務を忘れるな!」

突っ込もうとしたステラをスティングが制して合流地点へ向かっていく。

「逃がすか!ッ!?」

追いかけようとしたシンであったが、アラーム音が鳴り響き反射的にその場を離れるとそこへ粒子砲が放たれていた。その粒子砲は、艦の主砲クラスのものであった。
更に、追撃のミサイルまでもがインパルスに迫っていた。

「何!?」

シンは、ミサイルの迎撃をするのを余儀なくされた。

「スティング、アウル、ステラ。よくやってくれた。速く艦に戻れ。お前達を収用したのちこの宙域から離脱するぞ!」
「「了解!」」
「ネオ!」

スティング達は、シンが足止めを喰らっている隙に母艦である“ガーティ・ルー”に着艦してガーティ・ルーは、急速反転してその宙域を離脱していった。

「待て!」
「待ちなさい!シン!」

追いかけようとしたシンであったが、“ミネルバ”の艦長タリア・グラディスに制されてしまった。

「艦長!どうしてです!」
「焦る気持ちも分かるわ。だけど、それ所じゃなくなってきたのよ。急いでこちらに合流してちょうだい!」
「クッ!了解!」




キャリーベースでは、ジェネレーションブレイク発生に対象するべく対応を行っていた。

「有里。状況は?」
「どうやら、近付いてくる部隊があるッス・・・って!こんなのあり得ないッス!!!」
「どうしたの?方向は、しっかりとして!」
「えっと、前方の1機が凄いスピードでこの宙域に入りそうッス。それも、後続の機体の3倍で。」
「さ、3倍!?」

すると、モニターで目視できるまで近付いてきた機体は赤を主張した1つ目の機体であった。更に、そのシールドには何かの紋章が刻まれていた。

「あれは、ネオ・ジオン!?」

紋章を見た弦はが反応した。

「弦、知ってるの?」
「ああ。俺の世界にいた国家だ。アクシズって言う小惑星を地球にぶつけようとした奴等だよ!」



「見せて貰おうか。新しいガンダムの性能とやらを。成る程、あれがザフト軍の新型ガンダムか。それにあれは、リガ・ミリティアという組織が開発したガンダムか。だが、私達のしる“箱”の鍵を秘めたガンダムではないな。」


すると、キャリーベースとネオ・ジオンの機体と間に新たな機体が現れた。その機体は、白を主張した一角の角を持った期待であった。

「赤い彗星・・・それに、ここは?」
「赤い彗星!?」
「どうしたの!?弦!」
「まさか、シャア・アズナブル!?」
「ほお?確かに私は赤い彗星と呼ばれてるがシャア・アズナブルではない。私は、フル・フロンタル。それに、私の目的は君達ではなくそこのユニコーンだよ。」
「“箱”だか何だか分からないもの為に大勢の人達が死んでもいい理屈にはならない!」
「それは、どういう事ですか?」

そこへ、楓が通信に割り込んできた。

「貴女は?」
「私は、キャリーベース艦長高垣楓といいます。それより、先程の箱と言うのは?」
「・・・この機体には“ラプラスの箱”と言う物の道標になるデータが組み込まれてます。そして、その箱を開ける鍵の役目も持っています。奴等は、このデータの為ならコロニーを襲うことも躊躇しません!俺が住んでたコロニーも奴等に教われました。」
「成る程。グラディス艦長。いかがなさいます?」

楓は、同じく通信を聞いていたグラディスに問いかけた。

「勿論、何者であってどんな理由があろうと我が国のコロニー領域内での戦闘行為を行うとするのであれば私達は私達の役目を果たすだけです!」
「だそうです。どうですか?ユニコーンのパイロットさん。私達に協力してくれますか?」
「それは、願っても無いことです。俺だけじゃ何もできないですから。」
「だけど、艦長!鷺ノ宮隊は、まだ敵MSと交戦中です!援護するにも・・・」
「それなら、俺達が受け持つよ。」

すると、そこへ和也からの通信が入ってくる。

「和也さん!美穂ちゃん!それに、そのMSは?」
「私が持ってきたMSだよ!ロウさんからの贈り物だよ。」
「法子さん。助かります。」

そして、和也達はユニコーンと合流することができた。

「俺は、天宮和也。よろしく。」
「バナージ・リンクスです。よろしくお願いします。」
「和也さん。更に敵機が接近してます。間もなく戦闘宙域に入ります!」
「こっちも速く合流しないとね!シンに連絡!速くこちらに合流させてちょうだい!」

すると、そこへフル・フロンタルの後方から接近していた部隊が到着した。

「大佐!」
「アンジェロか?すまないがユニコーン以外の相手を頼んでもいいか?私は、ユニコーンと接触してNT-Dを起動させる。」
「ハッ!親衛隊、露払いをさせて戴きます!」


「美穂!法子!俺達は、ユニコーンを援護しつつみんなが来るまで持ちこたえてさせるんだ!決して無理はするなよ。」
「「了解!」」




一方、弦達はダガー部隊との交戦が続いていた。ダガー部隊は、ガーティ・ルーの離脱時間を稼ぐために距離をとって時間稼ぎをしていた。

「ダメ!近付こうとしても近付けない!」
「待って!センサーに何か・・・」

凛のセンサーに何かの反応を確認するとダガーの後方から砲撃が飛んできてその砲弾はダガーに直撃してそのまま爆破した。
砲弾が飛んできた方を見るとガンキャノンが3機現れていた。

「が、ガンキャノン?どうしてここに・・・」
「ッ!?未央!凛!避けろ!」

弦の指示によって二人は、ガンキャノンにロックオンされたが直ぐに回避することができた。

「ま、まさかあれって・・・」
「どうやら、シークレットユニットみたいですね。ですが、今回はデータのみみたいですね。」
「こんな時に!」
「ガンキャノンなら接近してやれば怖くない!行くぞ!」 
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