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転生とらぶる

作者:青竹
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魔法先生ネギま!
  0449話

 オーブ行政府にあるカガリお薦めの食堂でアスランも含めて3人で昼食を済ませ、ゲートを使ってホワイトスターへと戻って来ると既にそこにはエザリアの姿があった。

「アクセル・アルマー、無事で何よりです」

 俺と顔を合わせるなり、安堵の息を吐きながら笑みを浮かべる。
 エザリアにしてみればプラントを出てシャドウミラーに骨を埋める気になったというのに、そのリーダーがいきなり行方不明になったんだから心配だったのも納得出来る。
 だが。

「遅いぞ貴様! いつまで待たせる気だ!」
「……何でお前がここにいるんだ。確か今日はコーネリアやムウと一緒に訓練が入ってた筈だが」
「ふんっ、母上を護衛も無しに異世界なんかに連れて行くというのは我慢ならんからな。大体、魔法使いのようなオカルトが罷り通っている世界とか、どんな危険があるか分からんだろう」
「すまない、アクセル・アルマー。だがイザークが護衛する件に関しては純粋に私の心配をするというのもあるが、コーネリアからの命令でアクセルの護衛も兼ねているんだと考えて欲しい」

 そう言えば、俺の事はアクセル・アルマーなんだがレモン、マリュー、コーネリアの3人はファーストネームで呼んでるんだな。俺がいない間にそれなりに仲良くなったんだろう。……正直、エザリアの容姿はレモン達と比べてもそれ程歳が離れているようには見えないし。

「コーネリアの命令ならしょうがないか。ただ、一応量産型Wも連れて行くぞ?」
「構わん」

 プイッと顔を背けたイザークの様子に、苦笑しながらエザリアが耳元で囁く。

「ああいう態度を取っているが、昨日まではお前を心配して神経質になっていたし、今日も今日で絶対に自分が護衛に付くとコーネリアに直訴までしたんだ。その辺を汲んでやってくれ」
「母上!? 別に俺はこいつの心配などしておりません!」

 以前にも思ったが、イザークにツンデレされてもなぁ。

「まぁ、そういう事ならいい。昼食は済んでるな?」

 という問いに2人が頷いたので、早速担当の量産型Wに命じてリュケイオスを起動させてネギまの世界へと転移するのだった。





「隊長、ご苦労様です」

 転移フィールドが収束すると、既にそこはネギまの世界。遠くには世界樹が目に入っていた。そして現在いるのは女子寮近くの丘の上で、エキドナと量産型Wがゲートの周囲で警備に当たっていた。

「ぐっ……」

 エヴァの力を抑えている学園結界の効果だろう。この麻帆良の地に踏み込んだ途端に俺の力が急激に押さえつけられているのが分かる。……まぁ、混沌精霊という存在になった以上はしょうがないが……これはちょっと厳しいな。
 そんな風に思いつつ周囲を見回すとゲートを隠す為か、塀のような物が丘を囲むように建てられている。

「これは?」
「私達の姿を人目に晒したくないと、魔法使い達が」
「……そうか。何か魔法使い達と揉め事は起こってないか?」
「はい。今の所はこちらの様子を伺っているだけで、特にこれといった干渉はありません」
「分かった。これから魔法使い達のトップと会談に行くから近くに待機している魔法使いを呼んできてくれ」
「はっ!」

 敬礼し、ゲートの前から去っていくエキドナ。
 ……まぁ、量産型Wが機械で出来たヘルメットを被っている怪しげな姿である以上は一般の生徒達に見せたくないってのはしょうがないか。後は麻帆良の生徒ならゲートとかも見るからに好奇心を刺激しそうだしな。

「アクセル・アルマー。ここが魔法使いの世界なのですか?」

 周囲の様子を見ていたエザリアに声を掛けられ、頷く。

「正確には、魔法使いの存在を知っているのはいわゆる裏の存在だがな。そんな魔法使い達の日本における本部みたいな場所がこの麻帆良な訳だ。ほら、あれが見えるか?」

 麻帆良の中央にある世界樹へと視線を向けると、エザリアだけではなく何故かイザークまでもがその姿に見惚れていた。

「……エザリアはともかく、イザーク。お前は昨日ここで戦ってたから見覚えがあるだろうに」
「戦闘中に観光なんぞ出来ると思っているのか!?」

 まぁ、イザークにしろエザリアにしろプラントに住んでいた以上は世界最大クラスの木を見て驚くのは当然と言えば当然か。そもそもSEED世界にあれ程の大きさの木は存在しないだろうしな。

「あれが世界樹で、あの木が放つ魔力を使って認識阻害結界というのをこの麻帆良に敷いているおかげで、多少の出来事があってもこの地にいる者達はそれを異常と感じない様になってる訳だ。昨日の戦いにしてもこの認識阻害結界のおかげで映画撮影と言い張る事が出来た訳だしな」
「……でも正直、ああいうのが2度も3度も続いたらちょっと厳しいけどね」

 そう声を挟んできたのは、エキドナに連れられてやって来た瀬流彦だった。
 なるほど、少なからず俺と面識があるから俺達との連絡役を押しつけられたって所か。……同時に監視役も。

「えーっと、アクセル君……だよね?」

 どこか戸惑ったように俺へと視線を向けてくる瀬流彦。まぁ、向こうの知ってる俺は基本的には10歳程の幼児状態だから無理もないが。

「一応昨日もちょっとはこの姿を見せたと思うが?」
「あ、うん。でも昨日は戦いが終わってからすぐにいなくなったから、こうやってしっかりと見るのは初めてだし。……にしても、どこか元気無いね?」
「エヴァと同じ理由だよ。俺も今は人間じゃないからな」
「アクセル・アルマー?」

 昨日の時点で異形化状態の俺を見ているイザークと違い、その辺の事情はイザークからも聞いていないのかエザリアが不思議そうに尋ねてくる。

「その辺に関しては、今夜シャドウミラー全員に纏めて報告するからその時にな。それより、近右衛門との会談については?」
「あ、うん。連絡が来てるよ。学園長室に来て欲しいって」
「……学園長室、か」

 今の俺の状態で女子中の校舎に行くのはあまり嬉しく無いんだが……教師である瀬流彦や女であるエザリアもいるし多分大丈夫だろう。

「アクセル・アルマー?」

 再度のエザリアの問いに、今度は苦笑を浮かべて答える。

「学園長室というのが、女子中学校の校舎内にあるんだよ。だからこの面子で行くと色々と不都合がな」

 言いながら視線をイザークへと向ける。
 何しろ今の俺は20代だから瀬流彦と外見年齢は殆ど同年代なので、教師なり教育実習生なりに見えるだろうがイザークは17歳。つまりは3-Aの面子と殆ど年齢差がないのだ。
 同年代の男子が女子中の校舎内にいればさすがに注目を集めざるを得ないだろう。

「あ、その辺は大丈夫だよ。認識阻害を使うから」
「……助かった」

 俺の説明で自分がかなり居心地の悪い状態になると理解していたのだろう。安堵の息を吐くイザーク。

「転移魔法を使えればどこに寄る事も無く理事長室に移動出来るんだが……それには学園結界が邪魔だしな」
「あははは。それはしょうがないよ、色々とこの麻帆良で守っているものがあるしね。……まさかあんな存在がこの麻帆良に封じられているとは思わなかったけど」

 瀬流彦の脳裏に浮かんでいるのは恐らく造物主だろう。結局昨日の戦闘では倒しきる事が出来ずにどこかへと逃げられたのが痛いな。

「で、造物主に関しては?」
「高畑先生が魔法世界のクルト・ゲーデル総督と一緒に居場所を探しているらしいよ。あのラカンさんもそれに協力してるとか」

 そうか、復活したラカンには昨日会ってはいないけど元気なようで何よりだ。

「……まぁ、紅き翼にとっては象徴的な人物だしな」
「そうだね。だからこそ自分の身を犠牲にして造物主を封印してたってニュースが広まってるらしいよ。ネギ君に関してもその関係で色々と忙しくて魔法世界に戻ってるし。……っと、話はこれくらいにしてそろそろ行こうか」

 瀬流彦の言葉に頷き、俺、エザリア、イザーク、量産型W3人が丘を下りて電車に乗り麻帆良女子中へと向かう。
 ちなみに先にも言ったように瀬流彦が認識阻害の魔法を使ってくれたおかげで俺やイザークはともかく、機械のヘルメットで顔を覆っている量産型Wが目立たないで済んだのは助かった。

「アクセル・アルマー。私はまだ大まかな事情しか聞いてないのだが……」

 電車の座席に座りながらエザリアにそう話し掛けられる。

「ああ、その辺については問題無い。今日はあくまでも顔見せだからな。詳しい事情に関しては先にも言ったように今日の夜にシャドウミラーの全員に公表する」
「了解した」
「……アクセル君、彼女は?」

 俺と会話をしているエザリアが気になったのだろう。向かい側の座席に座っている瀬流彦に尋ねられる。
 ちなみに電車内に関して言えば始業式という関係もあるのか、あるいは魔法使い達が何かをしたのか。俺達以外の乗客は1人もいない、まさに貸し切り状態だった。

「ちょっと大きな計画を考えていてな。それに対する俺達からの折衝や交渉役だ。今回は顔見せって所だな」
「大きな計画? それって、例の火星をテラフォーミングするとかいう?」
「あぁ、知ってたのか。そう、それだ。ブルーマーズ計画とかいう名前になったらしいな」
「うん。あの、フェイトって子と学園長が話しているのを聞いたからね。……なるほど、それにもアクセル君達が一枚噛んでたのか」
「と言うか、俺達がメインだけどな。この世界だと宇宙に出るのも一苦労だろう?」
「あはは。まぁ、確かに」

 そんな風に会話をしていると、やがて駅へと電車が止まる。
 そこから徒歩で10分程掛かり、既に見慣れた……それでも、魔法世界に行っていた月日から考えると懐かしいと感じる麻帆良女子中の校舎が見えてくる。そして……

「アクセル君!」

 その声のした方へと視線を向けると、そこにはあやか、千鶴、円、美砂の4人の姿があり、笑みを浮かべてこちらへとやってくる。

「お待ちしてましたわ。学園長先生からお出迎えするようにと言われまして」
「ありゃ、学園長も粋な計らいをするね」

 瀬流彦の言葉に苦笑をしながら4人と会話をしていると、イザークの視線が俺へと向けられていた。

「どうした?」
「貴様、どこに行っても女を作るというその習性は何とかならないのか?」

 呆れたように呟くイザークだったが……

「あ、円。この人って確かアクセル君をライバル視してたミザーク? とかいう人だよ」
「俺はイザークだ! 人の名前を間違えるとは失礼にも程があるだろう!」
「そうそう、イザーク君って名前だったわね。私は柿崎美砂よ、よろしくね」
「……何で俺の事を知っている? アクセルから何か聞いたのか?」

 そう尋ねるイザークに笑みを浮かべながら首を振る美砂。

「エヴァちゃんの魔法でアクセル君の記憶を追体験した時にちょっとね」
「……何?」

 魔法による記憶の追体験、というのがどういうものか分からなかったのだろう。視線をこちらに向けてくる。

「簡単に言えば、他人の記憶を映画のように見れるという魔法があってな。それを使って俺の記憶を見たんだよ。で、そこにはイザークの姿もあった訳だ」
「そうそう、コロニーメンデルでアクセル君に挑んだ所とかも見たよ」
「ちょっと美砂。あまりからかうんじゃないの。ごめんね、イザーク君。この子ったらアクセル君に受け入れられたからつい……」

 そう呟いた時、エザリアの視線が俺へと向けられる。

「アクセル・アルマー。幾ら何でも相手の年齢くらいは考えた方がいいと思うが……」

 その呆れた表情に苦笑をしながら口を開く。

「俺が受け入れると言ったのは、この4人が18歳になってもまだ俺を想っていたらだよ。さすがに15歳の相手をどうこうするつもりはないさ」
「いや、それを教師である僕の前で堂々と言われても困るんだけどね。それよりも学園長が待ってるからそろそろ行こうか」

 瀬流彦に連れられ、校舎の中へと入り学園長室の前まで移動する。
 さすがに始業式の午後ということもあるのか、校舎の中に殆ど人が残ってはいなかった。いや、もしかして認識阻害を使っているのかもしれないが。

「学園長、アクセル君達をお連れしました」

 瀬流彦が扉をノックすると、すぐに返事が聞こえて来る。

「うむ、待っておったよ。入ってくれ」

 こうして、改めてシャドウミラーのリーダーである俺と関東魔法協会の長である近右衛門との会談が始まるのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:120
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:411 
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