この明るい星空の下で。
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天文部、襲撃事件。
水上が襲われた日から二日目、
俺たちはフツーのヘーワな日々を過ごしていた。
・・・が、
「大変だ!イザヨイ!」
「どうしたんだ?」
慧は大変な形相で部室に入ってきた。
「まずいよこれは・・」
慧は、一通の手紙を手渡した。
内容は・・・・
この手紙は水上夜空に向けた手紙だ。
この部を廃部にしなければこの前より
もっとひどいことになるだろう。
「この前って・・・・・」
「あの事件の事だよな。」
「私・・・」
夜空は・・・震えていた。
「大丈夫だ。俺が絶対犯人を捕まえる。
・・・・慧、望月、お前らは夜空を守っていてくれ。」
「分かった。」
「ふん、分かったわ。」
ふざけんなよ・・・何の恨みがあって・・・・
絶対にぶちのめす。
「まず、夜空は恨まれるようなことは会ったか?」
「う~ん細かいことは分かんないけれど・・・
ないと思う。」
「そうか・・・」
なぜか俺は視線を感じた。
振り返ると。
タッタッ!
「まてっ!」
反応したのは慧だった。
「行くぞ!」
俺はあとをおっていった。
「慧。大丈夫か?」
「うん・・・こいつは依頼されただけみたいだ。」
「そうか・・・」
プルルル、プルルル。
「大丈夫?瑞希。」
「・・・桐ヶ谷慧、望月と水上は預かった。
返してほしければ・・・お前と十六夜、二人で体育館へ
来い。」
「っ!?」
プー、プー、プー、
「どうしたんだ?」
「瑞希と水上さんが誘拐された・・・」
「!?」
「返してほしければ体育館に二人で来いと・・・」
「・・・・行くぞ・・・」
「えっ?だって何が起こるか分からないんだぞ?」
「・・・でもそれ以上に夜空と望月は怖がっている。」
「!!!・・・分かったよイザヨイ・・・
はははっ君に教えられるとはね♪」
「そうだな。」
二人は同時に体育館へ走り出した。
体育館では、
「ん?・・・ここは・・・」
「起きたようね。」
「!?・・あなたは・・・・」
ガチャ・・ギィィ・・・
「瑞希!」
慧が走り出した瞬間・・・
「危ない!」
「ぐはっ」
慧は隠れていた人にによって後頭部を殴られた。
どさっ・・
「やはりお前か・・・椎名三咲・・」
「やっぱり分かってましたか。
そうです。私がこの事件の犯人、
椎名三咲です。」
「なんで・・・」
「なんで?それは・・・私が水上先輩のことを
好きだからですよ。」
「!?」
「あとから出てきたくせに・・・水上先輩と仲良くして・・
それが許せなかったんです。」
その目は人を傷つけることをなんとも思っていない、そんな目だった
「私は水上先輩に迫った。しかし先輩は私のことなんて
なんにも思ってない。そう言われました。
そんな先輩は私が一緒に死んでずっと一緒にいます。」
く、狂ってる。
椎名が刃物を夜空に向けた瞬間、自然とあしが動いていた。
「止めろぉぉぉ!!!!」
ザクッ!!!
「あ、あぁぁ・・・・」
ナイフは俺の太ももを直撃した。
「ぐっ・・・」
「十六夜くん!!」
「お、お前は・・・それだけ夜空のことを・・好きだって言うこと
なんだな・・・だが・・それは・・こんな形じゃいけない。
・・・それはわかるだろ・・・」
俺のひざが地につく。
「何回も・・・何回も・・その気もちを伝えれば・・
夜空にもきっとわかってもらえる・・・はずだから・・」
どさぁ・・・
「十六夜くん!!!」
そこで俺の意識は絶ちきられた。
「ん?・・ガバッ!」
目が覚めると俺は病院にいた。
「十六夜くん!!」
「うわっ!」
水上が思いっきり抱きついてきた。
「あの後おれは・・・椎名は?」
「椎名さんは・・・」
「すぅ・・・すぅ・・」
「ずっと見ててくれたのか・・・
夜空も、ありがとうな。」
「うん。」
俺はその翌日退院した。
「よう。」
「おうイザヨイ!」
「心配かけたな。」
「イザヨイが彼女を残して死ぬわけないからね♪」
「彼女ゆうな。」
「・・この前の後輩の事なんだけど・・・」
「・・・・」ゴクリ
「イザヨイに惚れたみたいだよ♪」
「・・・・・・」
「修羅場ってやつかい?」
「お前は俺をホントに殺す気か!」
椎名も天文部に加わり、俺達天文部はこれからも活動を続けて行く、
この綺麗な星空の下で。
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