転生とらぶる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
魔法先生ネギま!
0447話
「ん……アクセル……」
そんな甘えたような声を耳元で囁かれて目が覚める。
「……ん? あぁ、なるほど」
一瞬、麻帆良の女子寮でもなく、かと言ってオスティアで過ごしていたホテルでもなければ、グレートパル様号でもない、広く柔らかいベッドで目を覚ました事に違和感を覚えながらも、数秒でここはホワイトスターにある自分の家の寝室だと思い出す。
声のした方へと目を向けると、そこには一糸纏わぬ姿を露わにしたレモン、コーネリア、マリューの姿があった。
そう、昨夜は久しぶりに皆で一夜を過ごしたんだったな。
その豊満な身体を擦りつけてくるレモンの様子を見ながら寝室の時計へと目を向け……そこに表示されている時間がAM09:32分である事を理解して起き上がる。
確か今日は麻帆良の方では新学期だった筈だ。となると近右衛門の方でも学校関係で色々と忙しいだろうから、会談に向かうにしても午後になってからの方がいいだろう。ただでさえ昨日の後始末もあるだろうし。一応昨日の騒動は認識阻害の結界の影響もあって映画撮影という事になったらしいが……あれだけの騒ぎを映画撮影で済ませるってのは凄いよな。
近右衛門との会談までは俺がいない間にホワイトスターであった出来事に目を通して……あぁ、そうだな。オーブの方にも顔を出しておいた方がいいか。
「ううん……アクセル?」
レモンとは反対側で、こちらもまたその妖艶な白い肌を露わにして眠っていたマリューが目を覚ます。
「ああ、おはよう。そろそろ起きた方がいいぞ」
「そうね。うーん……」
思い切り伸びをし、その反動で豊かな胸が豪華に揺れていた。ほら、あれだ。ガンダムSEEDのOPでマリューのシルエットが胸を大きく揺らしているシーン。あのシーンそのままと言ってもいいような光景が俺の目の前には広がっていた。
俺がじっとその白い肌を見ているのに気が付いたのだろう。マリューが苦笑を浮かべながら唇を重ねてくる。
「全く、昨日さんざん見たでしょうに。……おはよう。朝食の準備を始めるから、もう少し経ったらレモンとコーネリアを起こして頂戴」
そう言い、素早く着替えてリビングの方へと向かうマリュー。
その後ろ姿を見送り、もう少しだけ幸せそうに眠るレモンとコーネリアの様子を堪能してから2人を起こしてリビングへと向かうのだった。
「うん、マリューの料理を食べていると帰ってきた……という感じがするな」
ハムステーキを口に運びながら思わず呟く。
麻帆良で食べた千鶴の和食も捨てがたいが、マリューの料理はそれに負けない程に安心するような気がする。
「お世辞を言ってもこれ以上は何も無いわよ」
そう言いつつもやはり料理の腕を褒められて嬉しいのか、口元に笑みを浮かべて紅茶を口に運ぶマリュー。
「で、今日はどうするの?」
デザートのパイナップルを口に運びながら尋ねてくるレモンに、ベッドで考えていた内容を話す。
「取りあえず11時くらいまでは俺がいない間にホワイトスターで起こったことの確認だな。ブルーコスモスを壊滅させて、ロゴスを監視下に置いたと聞いたが?」
「ええ、その辺の報告書は後で持って来させるわ」
「その確認をしたら、取りあえずオーブだな。こうして戻ってきた以上はウズミに顔を見せておいた方がいいだろう。……そう言えば、ブルーコスモスがホワイトスターに潜り込めた原因はやっぱり?」
その質問に答えたのはコーネリアだった。憤懣やるかたないとばかりにウィンナーを噛み千切る。
「アクセルの予想通りセイラン家の仕業だった。今は財産の全てを取り上げられて孤島に閉じ込められている。一応TVやネット等の情報端末があるから幽閉というよりも軟禁と言うべきか。……まぁ、情報を一方的に受け取るのみで発信は出来ないようになっているらしいが。一応念の為にメギロート1機と量産型W1人を監視としてつけてある。あぁ、それとセイラン家から没収された財産に関しては今回の慰謝料という名目で私達に支払われる事になっている」
「オーブ五大氏族の一角が消えるか。まぁ、自業自得だがな。……ふむ、SEED世界からもブルーマーズ計画に参加する希望者を募るというのもありだな」
テラフォーミング完了後にあっちの世界の火星へ優先的に移住を認めるとすれば、希望者もそれなりに確保できそうな気がする。特にコーディネーターなんかは別に好んでコロニーに住んでる訳でもないんだから、大量に入植希望者が来る可能性はある。……まぁ、向こうの世界に行くんだからコーディネーター至上主義者とかに来られても困るが。
それとオーブからブルーマーズ計画で使う為のイズモ級宇宙戦艦を製造して貰うべきか。シャドウミラー側で何か用意してもいいんだが、セイラン家の財産を没収したとしてもこの世界でしか使えないんだから使える時に使うべきだろう。確かセイラン家は経済の専門家らしいから、財産はかなりの額になるだろうし。
「SEED世界からも募集するなら、ウズミ様と会った時に話を通しておいた方がいいわよ」
マリューの言葉に頷く。
ちなみに、ホワイトスター内でもギアスの世界、SEEDの世界という呼び名は定着していたりする。何しろ名称がないとどの世界の事を言っているのか区別が付きにくいからな。その為に俺の使っているのがそのまま使われる事になった訳だ。
そんな風に今日の予定を話しながらも、朝食を食べ終えてそれぞれが自分の仕事へと向かう。レモンとマリューは俺の新型機の設計を。コーネリアはいざという時に備えて量産型Wを使った軍事訓練をという具合だ。
「そうそう、今夜にでもアクセルの新型機についてのこっちのプランに関して意見を聞かせて貰うから夕食後は空けておいてね」
「あー、それもそうだな。それと、夜になったらシャドウミラー所属の者達を集めてくれ。俺が無事だった事と、転移先の世界について説明しておかないといけないからな。新型機についてはあっちの世界の説明が終わってからだな。それと俺がいない間の報告書は早めに頼む」
「夜の件は分かったわ。報告書もそろそろ届く筈だから」
「それとエザリアには今日の午後を空けておくように言っておいてくれ。麻帆良に行く時以後の折衝や交渉はエザリアを通して行うように紹介しておきたいからな」
「ええ」
そう言って家を出て行く3人を送り出し、レモン達と入れ替わるようにやってきた量産型Wから報告書を受け取る。
「……なんともはやまぁ……」
それが報告書を読んで思わず出た一言だった。
何しろ、ブルーコスモスを潰してロゴスを監視下に置いたというのは聞いていたが、まさかロード・ジブリールを捕獲していたり、ロドニアの研究所を制圧してブーステッドマン……否、エクステンデッドの3人を保護しているとは思わなかった。
現在DESTINYに出て来たスティング、アウル、ステラの3人や他のエクステンデッドはレモンの研究室で量産型Wを作る為の培養ポッドに入れられて治療を受けているらしい。報告書に書いてある内容だと、レモンの治療でブルーコスモスに投与されていた薬品による症状に関しては治療可能らしい。ただ、そうするとエクステンデッドとして優れていたその能力も大幅に落ちてしまうらしいが……まぁ、正直シャドウミラーとしてはメギロートやザフトの赤服レベルの戦闘力を持つ量産型Wがいる以上それ程戦闘要員はいらないしな。治療が完了した場合はシャドウミラーじゃなくてオーブ辺りに住まわせる方向で考えるべきか。
それにしても……SEED世界の歴史を変えまくった俺が言う事じゃないが、最早DESTINYの影も形もないな。
そんな風に感じつつも、書類を読み終わる。時刻を確認するとAM10:25分。
「ウズミとの約束の時間よりちょっと早いが……まぁ、遅刻するよりはいいだろ」
呟き、出掛ける準備をするのだった。
「……アクセル・アルマー!? お前、ブルーコスモスのテロで行方不明になったとか言ってたけど戻って来てたのか!?」
オーブ本島にある行政府。その建物へと足を踏み入れた途端にそんな声が周囲に響く。
俺にしてみれば半年以上聞いていない声だが、誰の声なのかというのは考えるまでもなく分かった。
声のした方へと視線を向けると、そこには予想通りにスーツ姿のカガリとボディーガードらしい黒のスーツとサングラスを掛けたアスランの2人が驚きの表情でこちらを見ている。
「アクセルさん、いつ戻られたんですか?」
カガリと同様に驚きの声を上げるアスラン。……それはいいんだが、せめて大声で俺の名前を呼ばないで欲しかったんだが。
俺達の周囲にいる人々はその殆どが俺へと視線を向けている。まぁ、オーブの同盟相手であるシャドウミラーの、それもブルーコスモスのテロで行方不明になっていた筈の俺が姿を現したんだから当然か。
「昨日な。その件でウズミ代表と面会の約束があるんだが」
「あぁ、今朝急に昼前の時間を空けろとお父様……じゃなくて、ウズミ代表が言ってたのはそれが原因か。分かった、案内するから来てくれ」
……へぇ。以前に比べると、随分と政治家の秘書らしい振る舞いになってきてるな。
そんな風にカガリに案内されながら進んでエレベーターへと乗ると、改めてカガリが俺の方へと振り向いて口を開く。
「で? お前はどこに行ってたんだ? 無事なら無事でもっと早く戻って来ればいいものを」
「そんな風に言われても、こっちにも色々と事情ってものがあるんだよ。何があったかを話すとなるとそれこそかなりの時間が必要だから、どうしても聞きたいのならウズミ代表との会談に同席を希望したらどうだ?」
「お父様に……分かった。一応聞いてみる」
カガリが頷いた丁度その時、エレベーターが目的の階に到着する。
その後は一応という事で部屋の前で武器を預けるが……今の俺にとってはその辺の銃よりも生身の方が余程危険だったりするんだがな。
「ウズミ代表、アクセル・アルマーをお連れしました」
「うむ、入ってくれ」
ウズミの声が響き、執務室へと3人で入っていく。部屋の中にいたウズミは、俺の姿を見ると決裁していた書類もそのままに笑みを浮かべて立ち上がって出迎える。
「アクセル君、よく無事に戻って来てくれた。君が行方不明になったと聞いた時にはどうなるものかと思ったが。……さ、まずは座ってくれ。すぐに紅茶を運ばせよう」
そう言えば、俺がコーヒーよりも紅茶派だってのは知ってたんだったか。
来客用のソファへと座ると、殆ど同時にカガリではない秘書らしき若い男が紅茶を持って執務室へと入って来る。
「ご苦労、何か用事があったら呼ぶから下がってくれていい。カガリとアスラン君、君達も……」
下がってもいい、と言おうとしたのだろうがカガリがそれに待ったを掛ける。
「お父様、私達もアクセルが消えた後の事を聞きたいのですが……構いませんか?」
「ん? うーむ……アクセル君、どうかね?」
「ウズミ代表が問題無ければ俺としては構わない。……ただし、前もって言っておくとかなり非常識な話になると思うがな」
「非常識? まぁ、それなら後学の為にもカガリとアスラン君も聞いておくといい。で、非常識というのは具体的には?」
さすがにオーブ代表の執務室にあるソファと言うべきか、あやかの家にあった最高級のソファと遜色のない座り心地を楽しみながら紅茶を一口飲み、口を開く。
「そうだな。まずは俺が行方不明になった経緯は知ってると考えてもいいのか?」
「ああ。ブルーコスモスのテロだろう」
「そうだ。正確に言えばリュケイオス……平行世界間の転移を実行する為の転移装置を破壊しようとして暴走させ、その暴走に俺が巻き込まれた訳だ。……で、そうなると当然平行世界に転移した訳だが……分かりやすく言えば、魔法のある世界に転移した訳だ」
「はぁ? お前、何を言ってるんだ?」
俺の言葉に、突然カガリがそう言って割り込んでくる。
いやまぁ、カガリの立場だったりしたらしょうがないんだけどな。
「カガリ!」
そんなカガリをウズミが窘めるが、さすがにこれは俺にもカガリを責める事は出来無かった。いや、この状況でもカガリを叱ったウズミを凄いと言うべきなんだろうな。
そう思いつつ、魔法に関して証明するのは実際に見せるのが一番だろうと考えるのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:120
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:411
ページ上へ戻る