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ヘタリア大帝国

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TURN103 赤い海賊その一

                    TURN103  赤い海賊
 帝の寝室の前での戦いは続いていた、その中で。
 記者達を倒した柴神は部屋の中を見回してから東郷に言った。
「東郷、今だ」
「今ですか」
「そうだ、寝室に向かえ」
 こう彼の傍に来て囁いたのである、来るその瞬間に東郷が闘っていたソビエト工作員を右の掌底で吹き飛ばしながら。
「今しかない」
「わかりました、それでは」
「ゾルゲは大佐が止めている」
 最も驚異である彼は明石が相手をしていた、まさに超人同士の闘いだった。
「帝を救出しろ」
「わかりました」
 東郷も何時になく鋭い目で応える、かくして。
 彼は寝室への麩を開けた、そのうえで寝室に飛び込むと。
 床に帝がいた、その上に縛られて座らせられている。
 東郷はその帝を見て駆け寄ろうとしたがそこに。
「帝!!」
「!?」
「今お助けします!」
 ハルは帝の姿を見ると自分が闘っていた工作員達を旋風脚で一掃した、それはまさに一瞬のことであった。
 そのうえで帝の前に飛び込みそして言うのだった。
「御無事ですか?」
「あっ、ハルさん」
「今解きますので」
 その手に手裏剣を出して縄を切る、そのうえで帝の着物を丁寧にはたいてだった。
「お怪我は」
「はい、ないです」
「だといいですが。後で医者を呼びますので」
「あの、ですから怪我までは」
「そうした油断はなりません、若し帝に何かあれば」
 こう言うのだった、そして。
 ハルは自分に殺到する工作員達も倒した、そして言うことは。
「帝には指一本触れさせません!」
「どうも俺の出る幕はないな」
 東郷もハルの気迫と戦闘力の前に今は空気になってしまっていた。だが帝は無事に救出されたのだった。
 柴神はそれを見て言った。
「よし、それではな」
「帝も救出できましたし」
「帝を安全な場所に」
 柴神は今も帝の前に仁王立ちするハルを見て告げた、。
「今すぐにだ」
「はい、わかりました」
 ハルは帝を抱き締めて一瞬で姿を消した、ベラルーシはそれを見て鬼の顔になった。
「あの女、今度会った時jはドアノブみたいにしてやるわ」
「はい、許しておけませんね」
 ロシア妹も兄と全く同じオーラを出しながら言う。
「あの女を消さなかったのは痛手だったわ」
「今から追いますか?」
「待て、それは僕達を倒してからだ」
「とはいってもそう簡単には倒されないあるよ」
 アメリカと中国は何処かに消えたハルをまだ追おうとする二人の前に立って告げた。
「とりあえず帝は君達の手には二度と奪われないぞ」
「すぐに正式な放送がかかって共有主義化宣言は取り消されるある」
「君達の工作のことも明らかになる」
「作戦は失敗したあるよ」
「ではせめて」
 ベラルーシは二人に自分達に作戦を否定されたことを受けて鬼から鬼神の顔になった、そして禍々しいオーラを放ちながら。
 二人に遅い掛かる、ロシア妹もそれに続く。
「貴方達を消すわ」
「今ここで」
「くっ、強い!」
「何あるかこの力は!」
 二人にしてもだった。今のベラルーシとロシア妹は。
 これまでの殺人術に加えて餓えた野獣を思わせる攻撃を受け続けながら言った。
「これが二人の力なのか!」
「これはこっちもまずいある!」
 アメリカと中国を狼狽させるまでだった、そしてロシアも。
 その背後に白い男を出して来ていた、着ているのはソビエトの軍服だ。
 その男を出してやはり禍々しいオーラを放ちつつ言うのだった。 
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