銀色の魔法少女
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エピローグ
side 遼
「あれ? ここって確か」
見覚えのある何もない空間。
すべてが白で覆い尽くされた、現実ではありえない場所。
私はこれを、生まれる前から知っていた。
「やあ( ^-^)/ 」
そして、相変わらず頭に届く謎の絵文字。
「…………」
振り向くと、そこにいるのは前と全然変わらない金髪の女神。
ただ頭に王冠を載せ、手に宝石をがついた杖を携えていることを除けば、だが。
「相変わらずですね、女神さん」
「あらあら(´・∀・`)、話し方がすっかり板についちゃって、すっかり女の子だね(☆∀☆)」
「そんなことはどうでもいいの、聞きたいことは色々あるけど、なんで私またここにいるの? まだ、死んでないはずなのに」
前はそうでもなかったけど、今世の影響か、ちょっとイライラする。
「う、こんな子に育って(´;ω;`)、お姉さん悲しい」
「いいから!」
「(゚д゚)! うん、いま説明するね、まあ一言で言うとまだ死んでないけど、用事があってここに来てもらったの(^-^)」
用事? はて、なんだろう?
「今回転生者同士で殺し合いがあったよね(^^;)」
あったね。
「それね、こっちの神様の陰謀で、あなたはそれに巻き込まれちゃったの(^_^;)」
…………ほう。
「けど、あなたは全員倒して、見事転生者の頂点になったの(^-^)」
「うん、まって! 私、あいつだけ倒した記憶がないけど!」
あいつとはもちろん刃のことだ。
「ああ、あの子は棄権、したから(´・_・`)」
「そんなのあったんだね」
「うん、自分では勝てない(・_・)、と思ったらそれで終わり、不死系能力者専用の負け方だよ」
へえー。
「話を戻すね( ̄▽ ̄)、それで私はオリュンポスの主神となって、君を生きたまま別の世界に送り出す神秘も手に入れたわけよ(๑≧౪≦)」
………………これが主神なオリュンポスって、もうダメな気がする。
「だから、お詫びと言ってはなんだけど、体が眠っている間に君を他の世界に転生してあげる(^-^)」
「それのどこがお詫びなの!?」
うん、最初に家族が全滅した私にとっては、トラウマを繰り返せと言ってるに等しいのだが。
「えっとね、まず一つは君のリハビリを兼ねてなの(´・_・`)」
「リハビリ?」
「そう、いくら君が過去を認めても、心の病が治るには時間がかかるよね(>_<)、それまでの間、君にはいろいろと経験を積んで強くなって欲しいのm(_ _)m」
……………………意外と考えてた。
確かに、記憶が戻った今ならわかるけど、前の私は盲信的とも言えるくらいに一人で突っ走っていた。
その結果がこれなのだから、彼女の言うことも間違いではない。
「けど、私があっちに戻ったら記憶も一緒に消えちゃうんじゃないの?」
私、そういう風に転生したはずだし。
「ああ、それなら大丈夫( ̄▽ ̄)、記憶は消えても、経験は魂に刻み込まれるから」
確か、アルマだか、カルマだか、元の世界に似たようなのがあった気がする。
「まあ、いいや、で、次はどこの世界なの?」
「Fate/zero(^-^)」
――――――――――――。
「パードゥン?」
「Fate/zero(*^_^*)」
「………………ばっかじゃねえの?」
ひどいとしか言い様がない。
何であんな人外、外道がはびこる世界に行かなければいけないのか。
「まずは死に慣れてもろうかな、と思って( ̄◇ ̄;)、だ、大丈夫! その次はゼロの使い魔の世界だから(^_^;)」
「どっちにしてもバトルは外せないのね」
まあ、私自身恋愛ものとか似合わないし、当然と言ったら当然なのかな。
私は、ため息をつくと、それに了承する。
「うん、分かった、それでいいよ」
「え(゚д゚)!? いいの! てっきり猛反対するかと思ったけど(。-∀-)」
「いいの、端末はこれね」
「ちょ!(゚д゚)! いきなり「ポチッとな」て、ああ、やっちゃった……(^_^;)」
前と同じように入力して、OKボタンを押す。
すると体が徐々に消え始め、感覚も消えていく。
「まったく(´~`)、相変わらず自分勝手なんだから」
「まあね、じゃあまた」
side 主神
まったく、本当に話もまともに聞かないで行っちゃった。
設定も相変わらず、違ったのは特典の所に「お任せします」と書いたところくらいか。
「( ´ー`)フゥー...」
私がちゃんと特典を与えなおすこともお見通しというわけだ。
「じゃあ、希望にお応えして!(*^_^*)」
私は彼女の特典に『特典無効』と、こう書き添えた。
どうか、彼女が幸せになりますように。
後書き
今夏から始まった「銀色の魔法少女」に今までお付き合いただき、誠にありがとうございます。
思いつき80%なこの物語、プロットが崩壊したり、キャラを書ききれなかったり、伏線が難しかったりと、私的にはいろいろと弱点に気付かされる物語でした。
本当ならこのあと別の物語を書きたかったのですが、予定を変更してもっと練習を積むことにしました。
それまで暁で書く事はあまりないと思いますので、一先ずはこれにてお別れとなります。
ではまたいつか。
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