ハイスクールD×D混沌竜のドラゴンスレイヤー来る!!
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第11話 レーティングゲーム中編 ジオの逆鱗 ジオVS爆弾王妃
前書き
年末仕事が忙しくて書いている暇がありません。でも、頑張って戦闘校舎のフェニックス編を今年中に書き上げたいです。
「クスッ、撃破ね」
上空から下の爆発地帯を見るライザー・フェニックスの女王ユーベルーナ。爆発系の魔法が得意なことから周りからは爆弾王妃と呼ばれている。本人はその呼び名は好きではない。
今彼女は自分と同じ、主ライザー・フェニックスの眷属の一人である騎士カーラマインもろともリアス・グレモリーの眷属を爆発魔法で纏めて吹き飛ばしたのだ。
『犠牲』仲間を犠牲にして敵を倒す戦法。ライザー・フェニックスとその眷属がこのんでやる手だ。
グレモリー眷属はこちらと比べて圧倒的に少ない、なら多少は犠牲をだしても一人倒すだけで相手にとっては致命傷になる。
犠牲が上手くいき一人倒せたのでいい報告をライザー様にできるとっ、ユーベルーナは微笑んだ。
ゴオォオオオオオオオオオ!!
突然、爆煙の中から爆煙を突き破り純黒の波動、混沌が飛び出してきた。
いきなりことに対応が遅れたユーベルーナは魔力障壁を張るのが間に合わずとっさに回避した。だが回避は間に合わず左腕がまき込まれた。
「っあぁあああああああああ!?!~~~~~ぐっ・・・・・・!」
腕が混沌にまき込まれたせいで体勢を崩すユーベルーナ。だがすぐに体勢を整え混沌が飛び出してきた爆煙を見る。爆煙の中に人影が見えたと同時にアナウンスが流れる。
『ライザー・フェニックス様の「騎士」1名、戦闘不能!』
爆煙が完全に晴れその姿が見えた。リアス・グレモリーの兵士が立っていた。
ジオは頭上の空に飛んでいるライザーの眷属を見上げ睨めつけた。
眷属、おそらく女王は片腕を押さえながらこちらを睨んでいる。
「・・・・・・・まさかあの爆発で無事だったとわね」
女王ユーベルーナは仕留めたと確信していた相手がまだ立っていることに顔にださないが驚愕していた。
完璧な奇襲だったはず、どうして戦闘不能になってない!?
そんなユーベルーナの心情をよそにジオはユーベルーナにむかって怒鳴った。
「おまえ!俺だけならまだしも仲間ごと攻撃するとはどういうつもりだ!!」
「・・・・・なにを言うかと思えばそんなこと。このゲームはライザー様のため負けるわけにはいかないもの、それに『犠牲』は本物のチェスでもある手よ」
そう言いユーベルーナは嘲笑を浮かべジオを見下している。
しかし、その態度と言動がジオの、混沌竜の逆鱗にふれた。
ブチ。
「・・・・・・それが答えか、上等だ!おまえは俺がぶっ飛ばす!!」
ジオの体から混沌が溢れだす。それはまるでジオの怒りを表すように荒々しかった。
それを見たユーベルーナは警戒してすぐさま臨戦態勢にとった。
二人は互いをにらみ合いながら相手のでかたを窺うが、しびれを切らしたジオが動いた。
「何をしているの?ユーベルーナ」
バキャ!
「ガァッ!?」
突如聞こえた声と同時にジオは横から誰かに殴られ吹き飛んだ。そのままグラウンドに突っ込むがすぐに体勢を立て直し今の声と攻撃をしてきた方向を見た。
そこには髪型をドリルみたいな縦ロールにした金髪の女と顔の半分を仮面に隠した女がいた。さらにその後ろを見ると剣士の格好した者、猫耳を生やした二人、着物を着た奴までいた。
っくそ!女王ばかりに気をとられて他の眷属の接近に気がつかなかった。
「ユーベルーナ。貴女にはやることがあるでしょさっさと行きなさい」
「・・・・・・・」
金髪の女に言われたためか女王はジオに背を向けた。
「おい!逃げるのか!」
ジオは女王に吠える。ユーベルーナはジオを一瞥して言った。
「・・・・・・私はあなたの相手しているわけにはいかないの。それにこれはゲーム、勝てばそれでいいのよ」
そう言い、体育館の方に飛んで行く。
「待ちやがれ!」
ジオは追いかけようとする。
「私たちがいるのを忘れるな」
だが、仮面の女がジオの前に立ちふさがった。
「どけぇええええええええええ!!」
ジオは立ちふさがる仮面の女、戦車に拳を振りぬく。
「うぉおおおおおおお!」
俺は目の前の戦車に拳を繰り出す。
どん!
戦車はそれを防ぎ反撃とばかりに拳をで殴ってくる。
「はぁ!」
俺は後ろに跳んで躱す。そこへ騎士が斬りかかってきた。
「くっ」
体を捻って剣を避けるが今度は猫耳の二人の兵士が同時攻撃してくる。腕を交差して防御したが勢いで吹き飛んだ。
ドガァ!!
――――こいつら確実に俺を仕留めるきだ!
左横から光が見えた。顔を横に向けると僧侶が札を浮かべそこから魔法を放ってきた。
「っうおぉおおおお!混沌竜の翼撃!!」
ズガァアアアアアアン!!
両腕から混沌を放ち魔法に当て相殺させ地面に着地してライザー眷属を見る。すると向こうは驚いている顔をしていた。どうやらこの攻防で俺を仕留められなかったことに驚いているようだ。
「・・・・・まさか今の連携を耐えきるとはなかなかできるようですわね」
「へっ、あれぐらいで負けるかよ。そうゆうおまえこそなんで攻撃しなかったんだ?そうすればもっと確実だったはずだぜ」
ゆういつ攻撃してこなかった金髪縦ロールの女に言うと予想外の言葉がかえってきた。
「私はやりませんわよ?イザベラ、シーリス、二ィ、リィ、美南風。お相手してあげて」
そう言われて仮面の女、イザベラが前に出てきた。
「ということで彼女は観戦するだけだ。私たちが相手をする」
「なんだよそれ!やる気あんのか!?」
俺が怒鳴ると相手も疲れたようにため息を吐く。
「彼女は―――いや、あの方はレイヴェル・フェニックスさま。ライザーさまの妹君であらせられる」
「い、妹ぉおおおおお!!なんでそんなのが眷属にいるんだよ!?!」
「ライザーさま曰く、『妹をハーレムに入れると憧れられたり、羨ましがられたりするし一種のステータスになるだろう。まあ、あくまでも形だけの眷属悪魔にするだけさ』だそうだ」
・・・・・本当の変態か、あの焼き鳥はあぁああああああ!!なんだ!そのふざけた理由はぁああああ!!
俺は心の中で思いっきり叫んだ。
「話は終わりだ。いくぞ!」
「私はカーラマインのように一対一などに拘る気はないからな、ここで確実に仕留めさせてもらう!」
チャキッ。
「「にゃ♪」」
「ライザーさまのため!」
ライザーの眷属が構えた。
――――消耗した今の状態でこの人数は少しばかりキツイか。でも、戦うしかねえ!
俺は両腕に混沌を纏い構えた。
「僕も混ぜさせてもらうよ、ジオくん!」
突如聞こえた声、その声の方を見ると祐斗がこちらに向かって走ってきた。
「祐斗!」
「ジオくん、加勢にきたよ!」
そう言い俺の横に立つと祐斗は剣を構え戦闘態勢をとる。
「祐斗、ライザーの女王が体育館に向かった。あいつ俺にやったように奇襲を仕掛けるつもりだ。体育館に誰かいるなら不味いぞ」
「!確かに不味いね。通信機ですぐに報せるよ」
「ああ、頼むぜ。あと祐斗、ライザーの騎士の相手を頼みたい。他のは俺が相手をする」
「ジオくん、・・・・・・わかった騎士の相手は任せて、同じ騎士して遅れはとられるわけにはいかないからね」
「まかせたぜ。それじゃ、俺からいくぜ!混沌竜の翼撃!!」
兵士のリィ、二ィ、二人に向かって両腕の混沌を放つ。二人は自分に飛んでくる混沌を避けた。
避けられようが関係ねえ!
「まだまだ!混沌竜の劍角!!」
俺は混沌を纏い戦車、イザベラに突進する。
自分に突っ込んで来る俺を見てイザベラは危なげなく避けた。
だが、それが俺の狙いだ!
俺はそのまま突っ切り、僧侶に突撃する。
「!、しまった!狙いは美南風だったか!」
相手も俺の狙いに気づき俺を止めようとするがそれより早く俺は僧侶に向かう。
「なめないでもらいます!ハアッ!」
僧侶、美南風が札を出し、魔法を放って来る。幾つか被弾するが耐えて突き進んだ。そして数メートル手前で俺は上に跳んだ。 僧侶の上まで来ると体を回転させて勢いを突けながら降下した。僧侶は札を多くを出し障壁を展開していた。それに俺は回転の加速を加えた混沌を纏った蹴りを叩き込んだ。
「混沌竜の旋尾!!」
バキャアアァァン!
「なっ!!」
ズドン!
「がはっ!!」
ドォォォォオオオオオオンッッ!!
障壁を破壊しそのまま勢いで僧侶に踵落としが入った。もろに入ったため僧侶はそのまま倒れこんだ。それとともに体育館の方からも大きな爆発音が聞こえた。僧侶が光に包まれ消えていく。
『ライザー・フェニックスさまの「戦車」1名、「僧侶」、1名「兵士」3名、戦闘不能!』
流れるアナウンスを聞き、俺はライザーの眷属達にしてやったりと感じで笑みを見せた。
ライザーの眷属は苦々しい顔をする。だがライザーの妹、レイヴェルは余裕の表情をしている。
「・・・・・流石はリアスさまの眷属、なかなかやりますわね。でも、お兄さまの眷属も負けてはいませんわよ」
ドォンッッ!
また、体育館の方から爆音が響く、レイヴェルはさらに笑みを浮かべるが、俺の余裕の表情を見て怪訝な表情ををする。
「・・・・・なんなんですのその表情は仲間がやられたというのに」
「へっ、やられたんならなんでアナウンスが鳴らないんだ」
「!!」
レイヴェルは俺の言葉で気づいたようだ。そう誰か戦闘不能になっていたらアナウンスが流れるのに流れていない。つまり、俺たちは誰もやられていない証拠だ!
それを示すように体育館の方からこちらに二人が来た。
「加勢に来たぜ!ジオ!木場!」
「・・・・・手伝います」
「イッセー!子猫ちゃん!」
「無事で安心したよ」
俺と祐斗はイッセーと子猫ちゃんの無事な姿を見て喜んだ。
「ああ、木場がジオから聞いた情報を連絡してくれたおかげで不意打ちを食らわずにすんだぜ」
「・・・・・・ありがとうございました。ジオ先輩、祐斗先輩」
二人の礼を聞きながら連絡が上手くいって良かったと思った。そして俺はイッセーに気になっていることを訪ねた。
「イッセー、ライザーの女王はどうしたんだ?」
「朱乃さんが相手をしてくれている。朱乃さんなら勝ってくれるさ」
なに・・・・!
「まずい!みんな!此処は任せた!!」
ダッ!
俺は一目散で体育館の方へ走った。
「ジオ!どこ行くんだよ!」
「ジオくん!」
「ジオ先輩・・・!」
後ろからイッセーたちが俺を呼ぶが俺は振り返らず声だけで答えた。
「朱乃さんのところだ!朱乃さんとライザーの女王が戦うのはマズイ!」
それを聞いてイッセーたちは驚愕する。ジオ言うとうりなら朱乃がライザーの女王と戦うと朱乃が不利になるということだ。オカルト研究部一同はそう思ったが、ジオが発した言葉でその考えが一変する。
「ライザーの女王は俺が倒すんだ!朱乃さんにやらせるかーーー!!」
「「「そうゆう意味/かよ/かい/ですか/!!!」」」
「はぁはぁはぁ、はぁ」
「ふふ、苦しそうね、雷の巫女さん」
イッセーと子猫を先に行かせた朱乃は窮地に立たされていた。ライザー・フェニックスの眷属、女王、ユーベルーナ。爆弾王妃の異名を持ち高い戦闘力もっている。
朱乃は最初はユーベルーナと互角の戦いをしていたが、ユーベルーナがある物を使い形勢が一変した。
『フェニックスの涙』、いかなる傷も癒すと言われる秘薬だ。ユーベルーナはそれを使い自分の傷を癒し回復した。そのため戦闘で傷を負っている朱乃は追い込まれていた。
「さて、残りも早く始末しなければいけないからこれで終わりにするわ」
ユーベルーナは魔力を練り朱乃に放とうとしてた。
それを見た朱乃は悔しそうな顔した。
ごめんなさい。リアス、みんな。
魔法が放たれるその時。
「みーつーけーたー!!どりゃあああああ!!!」
ドゴン!
「!?きゃぁああああああ!!」
ズドォオオオオン!
いきなり聞こえた大声と共にユーベルーナは自分に突っ込んできたジオに殴り飛ばされ地面に叩きつけられた。
朱乃はいきなり現れたジオにおもわずポカ~ンとした顔をしてしまった。
「ふう、まだやられていなくて良かったー。ん!朱乃さん、その傷大丈夫ですか!?」
「!?え、ええ。危ないところでしたがジオくんのおかげで助かりましたわ///」
ジオにいきなり話しかけられ顔を赤くしながら返事する朱乃。
「~~よくもやってくれたわね!!」
地面に叩きつけられたユーベルーナが起き上がった。その顔は怒りでみちている。
朱乃がジオの前にでる。
「ジオくん、この人の相手は私がします。あなたはそのうちに部長やイッセーくんと合流してく「何言ってんですか、こいつの相手は俺がする。朱乃さんが下がってください」!ジオくん」
そう言うとジオは朱乃を押しのけ前にでる。
「朱乃さん、あんた俺が来なきゃやられてただろう。そんな状態の朱乃さんじゃ女王に勝てない。朱乃さんはここから離れて回復してからイッセーたちと合流してくれ。女王は俺が倒す!」
「ジオくん。・・・・・・・わかりました。彼女の相手はあなたに任せます。でも、無茶はしないでくださいね・・・・」
朱乃はそう言うとイッセーたちの方へ飛んで行く。
「!、行かせないわ!」
「させるかよ!」
飛んで行く朱乃に女王、ユーベルーナは攻撃しようとする。だが、ジオがその邪魔をする。その為ユーベルーナはグレモリーの女王を仕留めそこなった。
ユーベルーナはまたもや邪魔をしたジオの方に向き直る。
「・・・・・・いいわ。まずは目障りなあなたから始末しましょう」
「へっ、こっちだっておまえをブッ飛ばしたいと思ってたんだよ!」
ライザー・フェニックス眷属、女王、ユーベルーナ。方やリアス・グレモリー眷属【仮】、混沌の滅竜魔導士、竜守ジオ。両者が激突する。
ジオは追い詰めれていた。
ドォンッッ!ドォンッッ!
「どわぁ!あぶなっ!」
「さっきまでの威勢はどうしたのかしら?」
ジオはユーベルーナの魔法をを避け続けている。そんなジオの様子に余裕の表情で攻撃を続けるユーベルーナ。
ドォンッッ!
「!っ、混沌竜の咆哮!!」
ゴオォオオオオオオオオオ!!
「ふん」
ヒラリ。
魔法を避け反撃で咆哮を放つもユーベルーナに簡単に避けられてしまった。
「くそっ!」
「ふふふ、地べたを這いつくばって見苦しいわね。人間は哀れね、空を自由に飛べないのだから」
ジオが追い詰めれている理由それは相手が空を飛んでいるからだ。近づいて攻撃しようにも届かないし遠距離攻撃をしても避けられしまい、最後の手段として跳んで攻撃したが避けられて空中で攻撃されてしまった。そのためジオは相手に攻撃するすべがなかった。
それにひきかえユーベルーナは相手の攻撃が届かい所から一方的に攻撃ができる。その為ジオは戦いが長引くにつれ不利になり追い詰められてしまった。
「これでわかったでしょう。所詮人間では誇り高きフェニックスの眷属には敵わないということが。・・・・良いことを教えてあげるわ。今レイヴェル様から連絡がありましてライザー様がリアス様と一騎打ちをするようですわ。ライザー様もリアス様が意外に善戦するものだから高揚なされたようですわね」
「なんだと!?」
予想外の情報にジオは驚く。
「私もそろそろライザー様のもとに行かなければならないのこれで終わりにするわ」
ユーベルーナはジオに杖を向けた。それを見たジオは焦った。
くそっ、空さえ飛べれば!・・・・・・・・・・・!
「これで撃破ね」
バアッ!
ドォォォンッッ!!
ジオは魔法が放たれると同時にユーベルーナに向かって跳んだ。
「うおぉりゃぁああああ!」
「悪足掻きを!」
ブン!
ヒラリ。
ジオはユーベルーナに拳を振りぬくがユーベルーナはあっさり避けた。そして後ろを見せているジオの杖を向けた。
「くすっ、撃破」
「――――、混沌竜の咆哮!!」
ゴオォオオオオオオオオオ!!
「!?なにっ」
ジオは空中で咆哮を放ちその反動を利用して空を飛びユーベルーナに突っ込む。
「くっ、見苦しわよ!」
ドォンッッ!
ユーベルーナは自分に突っ込んで来るジオに魔法を放った。それはジオに直撃した。それを見てユーベルーナは笑みを浮かべたが、すぐに驚愕に変わった。爆発の中からジオが出てきていまだ突っ込んできていた。
「なぁっ!?!」
「おおおぉおおおぉおおおおぉおぉお!!」
ドォオオン!
「!!ぐはぁっ!?」
爆発の中から出てきたジオに反応できず、ジオの体当たりをもろに喰らってしまった。
がしっ!
ジオはすぐにぶつかったユーベルーナに組み付いた。
「この距離なら外さねえぞ!」
「!はな「混沌竜の咆哮ぉおおおおおおお!!!」~~きゃぁあああああああぁあああああ!!」
ゴオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ズドォオオオオオオオオオオオオオオン!!!
至近距離から咆哮を喰らったユーベルーナはそのまま地面に激突した。そして地面に着地したジオは大声で叫んだ。
「勝ったぁあああああああああああああ!!」
『ライザー・フェニックス様の「女王」1名、戦闘不能!』
後書き
なんとか書き上げました。あいからず拙い作品ですが感想お願いします。あと1話でライザー編は終わります。
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