白と黒の精霊を従えるルナティック姉妹!
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たぬたぬを助ける!
私の名前はフェイト・テスタロッサです。趣味はエセルドレーダやお姉ちゃん達と散歩する事です。そんな私とお姉ちゃんの仕事は、無職なお母さんとお父さんの為に頑張ってハンティングしています。
「フェイト、そっち行ったよー」
「うん。任せて。マスタースパーク」
アブラカタブラから生成した雷を密で収束してして放つ。巨大な雷を圧縮したレーザーに大きな蟹は胴体を消し飛ばして、倒す。今日の晩御飯はカニ鍋だよ。
「んー、もっと取る?」
「いや、大丈夫じゃないかな……?」
5メートルもある巨大な蟹さんだしね。取りあえず、スキマに回収して保存する。今、私達が居るのは陸地がほとんどない海だけの管理外世界。そこで食料調達と修行にきている。
「でも、スキマなら保存できるんだよね?」
「うん、できるよ」
「なら、もっととろうよ! 私はマグロとか食べたいよ!」
背後の海面から飛び出してきて、お姉ちゃんを食べようとする10メートルサイズの巨大なサメをお姉ちゃんは振り向かずにイタカァを連射して氷漬けにした。私は直ぐにそれを回収する。
「ふぅーまたつまらぬ物を撃ってしまった……」
銃口を口で吹いてから、拳銃をくるくると回した後、ホルスターへとしまうお姉ちゃん。色々と間違っているよ。
「でも、これでフカヒレも食べれるね!」
「そうだね。でも、マグロか……ちょっとやってみるね」
「うん、がんば」
私は重力制御で遥か上空まで上がり、一気に水面まで降下する。
「天座失墜・少彗星」
前転の動作を加えて重力制御により威力を増大させたかかと落としを水面に叩きつける。それだけで周りの水が吹き飛んで海面を消滅させて海底を覗けさせた。
「おっ、うにやかいだー。エビも居るねー」
「はい。捕獲します」
スキマを使って全て回収。水が戻ってしばらくすると、水面に大量の魚が浮いてきます。
「ひゃっほーマグロだマグロー!」
「サーモンやブリも確保です」
正確には違うかも知れませんが、気にしません。取りあえず、確保です。でも、荒らしすぎたようで、シードラゴンさんが怒った様子で現れました。
「お姉ちゃん」
「うん。ここはお姉ちゃんに任せなさい! よく来たわね! このアリシアお姉ちゃんが妹にいいところを見せる為に死んでちょうだい! というわけで、光差す世界に汝ら暗黒、住まう場所無し! 渇かず! 飢えず! 無に帰れェェェッ!レムリア・インパクトォォォォッ!」
シャンタクの翼を展開し、高速で飛翔してシードラゴンに接近したお姉ちゃんは無限熱量の掌を押さえつけてシードラゴンさんを消滅……焼失させた。
「別に暗黒じゃないと思うんだけど……」
「大事なフェイトを傷つけようとする奴は全部悪であり、暗黒存在だよ!」
「そ、そう……」
家族の愛が重いと思うついこの頃です。
「山狩りに言ったエセルドレーダとアルは大丈夫かな?」
「回収して帰ろうよ。ママやパパも待ってるだろうし」
「うん、そうだね」
私達はスキマで別世界へと移動する。そこには大量の果物や野菜っぽいのが積まれた二つの山がある。
「我の勝ちだ!」
「貴方の目は節穴ですか。私の勝ちです」
「なんだと!」
「なんですか!」
「喧嘩は駄目だよ?」
発砲音が二つ響き、エセルドレーダとアルが吹き飛んだ。お姉ちゃんの手にはクトゥグアとイタカァの二丁拳銃が握られていて、銃口から煙が出ている。エセルドレーダとアルは頭を押さえながら立ち上がってきた。
「毎回毎回、主は撃ちまくりだ!」
「てへ」
「うぅ、痛いです……マスター」
「よしよし」
抱きついてくるエセルドレーダを撫でてあげる。直ぐに尻尾をパタパタと振りながら、頭をスリスリと擦りつけてくる。
「ほら、早く回収して帰ろ」
「そだね。今日は魚介パーティーだよ!」
「うん」
スキマ空間を通って帰宅した私達は大量の食料をリニスに渡して調理してもらう予定ですから。
「お帰り」
「お帰りなさいませ」
帰るとお父さんとリニスが2人で時の庭園に畑を作っていました。傀儡兵も導入して。
「ただいまー」
「ただいま。リニス、これが今日の収穫だよ」
「はい。それでは料理をしますのでフェイト、アリシア。手伝ってください」
「うん、いいよ」
「お腹すいたしね!」
私とお姉ちゃんはリニスに料理を教えて貰いながら、庭で海鮮バーベキューをします。料理といっても、サラダとか切り分けとかそんなのだよ。
「エセルドレーダ、お母さんを呼んできて」
「わかりました、マスター」
「アルは私と一緒に竈に火をつけて網を用意するんだよ」
「任せよ」
切り分けたら、マグロを黄金の剣で解体し、ブロック毎に分けて仕舞います。
「リニス、ちょっと出かけてくるから、後はお願いね」
「はい。どこに行くのですか?」
「醤油とわさびとかを取りに」
「わかりました」
黒い猫耳つきパーカーに赤いスカートという物に着替えた後、スキマで第97管理外世界地球へと移動する。何故か海鳴市についてしまうのは原作の修正力か、はたまたここが繋ぎ安いからか知らない。でも、問題無い。ちゃんとパーカーのフードを深めに着るしね。
っと、今日の目的は買い物では有りません。なので、お寿司屋さんに行きます。回ってない高い所です。その裏に回って、チャイムを鳴らします。
「はいよ。なんだ、また来たのか」
「今日のはコレです」
マグロやはまち、サーモンなどブロックにした物をラップに包んだ物入れたクーラーボックスを渡します。
「どれも質がいいな。ちょっと待ってろ」
「はい」
ここの店員さん達とはこの店に入って、ブロックにした切り身を持ってきて、それで調理するようお願いしました。ただ、お金は無いので余った分は差し上げるという契約で行った。最初は渋っていたけど、泣き落としで簡単でした。美少女は便利です。
ちなみに両親が漁師で、お魚を降ろす所を探しているという話をして、現品持ち込みで査定してもらい、買い取ってもらう事が決まりました。リニスと一緒にお願いしましたとも。その時、色々と魔法も使わせて貰いました。
「今日も良い奴だったな。これが代金だ」
「ありがとうございます。それと、お醤油とお味噌、わさび、海苔、酢飯が欲しいです」
「わかってるよ。ちゃんと付けてある」
「ありがとうございます」
「今度は高級部位だけじゃなく、他のも持ってきな。食べてるんだろうけどよ」
「分かりました。失礼します」
「おう」
大金が入った封筒も貰いましたし、お米を買って帰ります。その瞬間、目の前に変な生物が現れました。
「ねえ、そこの君。僕と契約して魔法少女になってみないかい」
「結構です。(エセルドレーダ的な意味で)間に合っていますので」
「願い事をなんでも叶えてあげるよ! このジュエルシードで!」
「いらない」
最悪の組み合わせだよね。帰ろう、さっさと帰ろう。もうダメだ。ここは駄目だ。ワルプルギスの夜が起きちゃう。
「そっか、残念だね。じゃあ、そっちの君はどうだい?」
近くに車椅子に乗った少女が居た。いつの間に現れたんだろ?
というか、きゅうべいの出現があまりにショックで気づかなかった。
「私か? これはぬいぐるみなんかな?」
「ちょっ、やめ、そこはまがら……」
「あっ、ごめんな……」
「中をあけてみよう。たぶん、機械があるはずだよ」
「せやな」
私は素早く斬り裂いて、ジュエルシードを回収する。それと同時にきゅうべいを殺して、機械を取り出す。
「あった」
「やっぱぬいぐるみやったんやな。誰の悪戯やろ?」
「さあ?」
きゅうべえが湧いたそばから瞬殺して気づかれないようにしていく。
「取りあえず、送ってくね。私はフェイト。フェイト・テスタロッサだよ」
「私は八神はやてや。送って貰うのは悪い気がするんやけど……」
「いや、いいよ。気にしないで。それと、その荷物は晩御飯?」
「そうやで」
「凄いね、何時もはやてがしているの?」
「私は一人暮らしやからな」
「そうなんだ……なら、やっぱり送る……」
「いや、ええよ」
「そっか。なら、送るのはやめる」
「うん、それでええよ」
「代わりに私の家に連れてくよ」
「ちょっ!? 何言ってんの!!」
「子供が1人で居たら駄目なんだって。それに寂しそうにしたはやてが悪いんだよ」
「いや、フェイトちゃん、無茶苦茶やって……」
「問答無用だよ」
裏路地へと入り、パチンと指を鳴らしながらスキマを展開する。
「なっ、なんなんこの目玉っっ!!」
「気にしないで。はやてと私には無害だから」
「いや、無害じゃ……」
直ぐにスキマ空間を抜けて、庭園へとたどり着いた。既に其処ら中にから良い匂いがしている。
「どこなん、ここ……」
「ここは時の庭園。私達テスタロッサ家が所有する次元航行型居住島だよ」
「え、SFの世界なん?」
「そうだね。それに魔法も入ってるけどね。まあ、はやては帰さない。私の秘密を知ったからね」
「勝手に知らせといてそれかいな!」
「あははは、だって心配だったんだよ。さっきの白いのはとっても危険なんだ」
「そうなん?」
「うん。あれはインキュベーターって言って……」
説明しようとしたら、きゅぅーという可愛らしい音がはやてのお腹から聞こえてきた。
「取りあえず、先にご飯にしようか」
「うぅ……ごめんな、シリアスを壊してもうて……」
「いいよ」
はやてを皆の所に連れていく。
「お客様ですか。私はリニス。テスタロッサ家の使用人をしています」
「私はアリシア。フェイトのお姉ちゃんだよ。よろしくね!」
「我はアル・アジフだ」
「ちっこっ!?」
「なんだと!!」
アルを見て、反応したはやてはアルに興味深々みたいだ。そして、すぐにお母さんとエセルドレーダがやって来た。
「それで、こっちが無職の両親だよ」
「待って、私は無職じゃないわ。研究者よ!」
「いや、お母さん、今は無職だよ」
「あ、アリシアっ!? 母さんは特許だって持って……」
「特許を持ってても無職だよ、母さん」
「ふぇ、フェイト……あなた、娘達が虐めるわ……」
「あははは、確かに僕達は無職だね。僕に至っては戸籍すら無いし」
「それは早くどうにかしないといけないわね。っと、改めて自己紹介するわ。私はプレシア・テスタロッサ。2人の母親よ」
「ボクは2人の父親だ。だが、名前は無いので……そうだなジョン・ドゥ……あわないな。おじさんでいいよ」
「わ、分かりました。私は八神はやてです。フェイトちゃんに拉致られて来ました」
「「フェイト?」」
「ちゃんと事情があるんだよ? あのままいけば、間違いなくはやては破滅したし。それに、はやてはこの歳で一人暮らしをしているって言うんだから……」
「その足でそれは駄目ね」
「うむ。よくやったぞ、フェイト」
「えへへ」
褒められちゃった。まあ、はやての事情を説明して、一緒に食事を取っていく。
「なんや、この焼き蟹……むっちゃうまいやん!」
「そうだね!」
「うん、美味しい……」
「いっぱいあるから沢山食べていいわよ」
「そうそう、子供は遠慮したら駄目だよ」
「私とフェイトが取ってきたんだけどね!」
「母さんもやろうと思えばできるのよ? いいわ、今度お手本を見せてあげる。本当の魔道士の戦い方というものをね」
「「はーい」」
エセルドレーダとアルはおっきな蟹やお寿司を一生懸命パクついている。
「はやて、これも美味しいよー」
「おお、お刺身なんて久しぶりや」
「なら、お寿司も握ってあげる。ちょっと待っててね」
「ありがとう。ほんま、こんな賑やかな食事は久しぶりや」
「これからは何時もこうだよ」
「ふぇ、フェイトちゃん?」
「1人で返す気はないから……はい、取りあえず大トロと中トロ、とろサーモン、ブリトロを用意しました。次は炙りでも作ろうかな……」
「フェイト、巨大エビはどうしますか?」
「リニス、生で食べられる?」
「食べられますね」
「じゃあ、活作りでいいかな」
「分かりました」
3メートルくらいある伊勢海老みたいな巨大エビの活作りにはやてが驚き、皆で食べていく。
「エビフライはどうなんやろ、これ……」
「そこまでの油が無いね」
「せやな……とんでもない量がいるな……」
余った奴は別の料理に使うので問題ない。スキマ空間に仕舞っておけば何時でも新鮮だしね。
ご飯の後は時の庭園にあるお風呂に入って、3人でベッドに入り、はやてに事情を説明する。
「無茶苦茶怖いやつやな!」
「そうだよ」
「むむ、これは正義の味方として狩りに行くしかないね!」
「まあ、私の知っているのと同じかわからないけど、あの言葉を吐いたんだから、同じだと思う。お姉ちゃんの意見には私も賛成するよ」
「せやな……流石に危険すぎるわ。あ、そっちの事情も教えてもらってええ?」
「うん。いいよ」
説明してあげると、ちょっと……いや、かなり悩んでいるはやてが、私を見ながら告げてくる。
「私のおとんやおかんも蘇らせられるん?」
「ごめん。保証はしきれない。お父さんとアリシアお姉ちゃんを蘇らせられてのは、私がアリシアお姉ちゃんのクローンで細胞も同じだったから比較的簡単だったの。でも、お父さんはDNAが半分だけ。それだけで難易度が跳ね上がったから……なんの繋がりもないはやてのお父さんやお母さんになると……天文学的数字になる」
「指標が一切無いんやったら、そりゃしゃあないか……まあ、両親の事なんてわたしも全然覚えてへんから……あってみたかっただけやし、別にええよ」
「なら、はやてもうちの子になればいいじゃん!」
「お姉ちゃん?」
「アリシアちゃん?」
「だって、それだと色々と解決するよ? はやてはお父さんとお母さんが出来て、私というお姉ちゃんができ、妹にフェイトまでついてくるんだから」
「むむ」
「妹なんだ……」
「それに私達は海鳴市だっけ、そこに拠点が欲しい」
「わたしん家を拠点にできんな」
「まあ、あとははやての足を治したりもできるよ。お母さんはそういうの専門だから」
「せやな……フェイトちゃんを作れるくらいなんやったら……わかった。プレシアさん達しだいやけど、わたしもええで。1人はもう嫌や。それにお姉ちゃんと妹ができるんやしな」
「じゃあ、さっそく明日相談してみよう」
「そうだね。あっ、アル達忘れてた」
「エセルドレーダも……でも、母さん達と遊んでるみたいだからいいかな」
「遊んでるん?」
「うん。お酒飲んで遊んでる」
「だめやん」
「アルはまだ食べてるね」
「まあ、お母さんは特許で生活できるくらいだし、お父さんは蘇ったから別人にならないといけないから仕方無いよ」
「そりゃ仕方ないな……まあ、2人がおればええか」
その後、お休みの挨拶をした後、私達は眠りに付いた。起きたら、お母さん達に話して、はやての事を認めてもらう。2人はすぐに納得してくれた。お母さんが養うのが5人から6人になっただけ。お金は問題無いと言った事も決めてだろう。というか、買いに行けばうちは結構裕福なんだよ?
ただ、面倒だって買い物に行かないだけで……そうだよね、お母さん。
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