嘘のようで本当の自衛隊体験
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踊る物品捜索線
前に説明したと思いますが自衛隊では物品の管理特に銃等の武器の管理は異常なまでに厳しいです。
ご存知の方もおられると思いますが訓練の際は針金と黒いビニールテープ(通称ブラテ)で銃と銃剣の脱落しやすい物品を脱落防止します。
陸上自衛隊の主力小銃である89式小銃は部品の脱落はほとんどありませんが教育隊で使用する64式小銃は嫌になるほど部品が落ちます(^_^;)
作者は一度も部品の脱落を経験してませんが同期が落として捜索した経験はあります。
あれは戦闘訓練が終わって武器を格納した時でした。
1人の同期が突然
「銃剣の部品が無い!!」
と言ったのです。
無くなったのは64式小銃の銃剣の鞘にある『うめこ』という丸い部品
6個ある内の1個が外れていたのです。
当然同期は班長に報告
班長達は区隊長と部品を無くした同期と何やら話し合っています
「どうなるんだろう?」
「嫌な予感がする」
そして班長が言ったのは
「今から『うめこ』の捜索を行う!
グランドに集合!!」
無くした場所が分からないと言うので2区隊総出で捜索を行う事になりました。
グランドに集まり横一線
四つん這いになって広いグランドを隅から隅まで探します
この時も早く探すのではなく
ゆっくり丹念に探します
しかし
小さい部品は中々見つからず捜索は難航
暗くなっても捜索は続き
捜索1日目は2100時に終了しました
捜索2日目
部品の捜索は少しの時間でも行われました
時間が過ぎて行き日が暮れ始めた時
「あった!!」
同期の1人が叫びました。
(まさか)
班長が確認している時間が長く感じました
そして
「うめこ発見!!」
「「「いよっしゃあああ!!」」」
この時程嬉しかった事はありません
近くにいた同期と抱き合って喜びを分かち合う
こうして作者の部品捜索は終了……
する訳がなく
銃剣の部品だけでなく
階級章を探した事もあります
後期教育の時は89式小銃の脚の部品
東京マルイから発売されている電動ガンの89式小銃を持っている方なら分かると思いますが
脚にあるc←こんな形をした小さい部品も捜索して見つけた事もあります(笑)
後書き
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