紅眼の銀狼が幻想入り(アカメノギンロウガゲンソウイリ)
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序章 少年の見た夢
前書き
少年は意図することなくその世界に迷い込んだ。
少年がその世界で見るものは希望か、絶望か。
少年は夢を見ていた。
少年は血まみれの少女の横に立っていた。
赤い服を着た子と黒い服を着た子だった。
少年の手には身に覚えのない刃が握られていた。
血塗られた刃を。
何が起きたのかわからなかった。
何をすればいいのかもわからなかった。
少年はただただ立ち尽くすだけだった。
少年は叫んだ。
この状況で叫ぶ以外に何ができようか。
少年の遠くから少女が見ていた。
少年と同じ銀色の髪をした少女だった。
少女は笑いながらそれを見ていた。
わけもわからず絶望する少年をよそにー
ーそこで夢は覚めた。
物語はここから始まる。
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