こんな私(俺)の物語
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第五話 早くも決戦ですか無限ですか
前書き
わりいが銀髪!てめえはここで退場してもらうぜ!(主に作者の都合で)
機械的な戦闘シーンが気持ち悪いとのことだったので修正しました。
相反する二つの性質。
その境界が今、開かれる。
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どうも、最近また中二病になりかけている八雲紫です。目の前には堕天使とエクソシスト。あれ?俺すっげー場違いじゃね?唯一無二の一般人だよ。(そんなわけない)
うわっ!アーシアが光始めた!神器(セイクリッド・ギア)の摘出か!結界構築の応用で堕天使どもを吹き飛す!
くそ!間に合え!
現実は常に残酷だ
高笑いする堕天使。急いでアーシアの元に走るイッセー。それをフォローする木場と子猫。そして俺に向かってくる堕天使。証拠隠滅か。
射撃 スキマでお返しする。
斬撃 スキマで受け止める。
衝撃 スキマ移動でかわす。
放撃 射撃と同様に返す。
殺撃 すべて当たらないので不可能。
・・・・・・言ってやる。
「撃つ、斬る、衝く、放つ、殺す、どれを取っても私には効きません。」
・・・そう言ってやった。
少女戦闘中・・・
何とか堕天使どもを食い止める。イッセーは上に行けたか?二人に目配せをする。ここは頼んだ。
上に行って見たものは、
「アーシアを返せよぉぉぉぉ!!!」
『Dragon booster(ドラゴンブースター)!!』
赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を動かしたイッセーだった。だがやはり、その拳は当たらない。
「単純な戦力差よ。私が千、貴方が一。この差はどうやっても埋められないわ。」
自分を過大評価し過ぎだな。てめえとイッセーの差はすぐ埋まる。なんたって赤龍帝なんだから。
『Boost!!』
これで四倍。
だが次は光の槍を受ける。肉の焼ける音。イッセーの悲鳴。
「アハハハ!その槍に悪魔が触れるなんて愚の骨頂よ!光は悪魔にとって猛毒に等しいわ。」
そんなこと言っても、イッセーは槍を引き抜いて行く。
「こんなもの、アーシアが苦しんだものに比べたらなんだってんだよ!」
『Boost!!』
これで八倍。仕方ない。おまけだ。
『境界「光と闇の境界」』
槍を闇に変えていく。
「な!?あなた!何をしたの!?」
「その子がやったのではありません。」
「さっきの人間。」
「ええ、神器(セイクリッド・ギア)持ちの、ね。」
「この人間ごときが!」
「あらあら、よそ見していていいの?」
「!?」
『Explosion!!』
イッセーの魔力の波動が強くなる。冷や汗かいてるよ。
「・・・ありえない。何よ、これ。どうして、こんなことが・・・。その神器(セイクリッド・ギア)は持ち主の力を倍にする「龍の手(トゥワイス・クリティカル)」でしょ?・・・なんで。ありえないわ。何故貴方が私の力を越えてるの?どうして上級悪魔クラスの魔力を持っているの?」
「あら、知らなかったの?あの子の神器(セイクリッド・ギア)は「龍の手(トゥワイス・クリティカル)」じゃなく赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)よ。」
「な!神滅具!?」
「おい!それどういう事だよ!」
「ただの神器(セイクリッド・ギア)じゃないということよ。でも、その堕天使を殴ることは出来るわ。」
「ありがてぇ。じゃあ、覚悟はいいな?」
「ひっ、い、いや。イヤァ!」
あっ!逃げるきか!すぐさま結界で逃げ道を塞ぐ。
「捕まえたぜ。吹っ飛べ!クソ天使!!」
「ガッ!」
凄い吹き飛んだな。
「ざまーみろ。」
よう頑張った。あっ、倒れる。「アーシア」・・・・・・まだ終わってなかったな。仕方ないなぁ。
そう思いながらイッセーを支える。案外傷は浅い。
「何故貴女がここに居るのかしら?」
来ましたか。
「この子に頼まれたからよ。」
おいこらイッセー。胸まさぐるな。
「それは本当かしら?」
「この子に聞きなさい。」
「イッセー。本当に頼んだの?」
「ええっと、はい。頼みました。」
口開けて黙るな。さて、誰が切り出す?
「ちょっと良いですか?部長。」
銀髪!お前か。
「そいつとちょっと勝負させていただけませんか?」
そう来たか。恐らく邪魔だと思ったんだろうな。見るからにおつむ弱そうだし。
「いえ、ダ「私は良いですよ。」!?」
そら一般人が悪魔と勝負するなんて思わないよな。
「よし。口封じのために殺します。」
「やり過ぎよ!」
「別に良いのですが一つ聞いても良いですか?」
「何よ!こんな馬鹿なことはやめなさい!」
「止めませんよ。それより、この方は殺してもいいのですか?」
「!?」
「あの部室に居たということは、貴女の眷属なのでしょう?」
「ええ、そうだけど、どこでその情報を?」
「部室、スキマですよ。目玉だらけの空間です。」
「ここに来たとき通ったやつか!」(イッセー)
「ええ、あれで見てました。しかし、何故貴方が知っているのですか?」
「部室から逃げる時に見た。」
なるほど、それなら辻褄が合う。
「ならお互い疑問が無くなった所で、始めましょうか。」
「ちょっと待て、
I am the bone of my sword. (体は剣で出来ている。)
Steel is my body, and fire is my blood. (血潮は鉄で、心は硝子。)
I have created over a thousand blades. (幾たびの戦場を越えて不敗。)
Unknown to Death. (ただの一度も敗走はなく、)
Nor known to Life. (ただの一度も理解されない。)
Have withstood pain to create many weapons. (彼の者は常に独り剣の丘で勝利に酔う。)
Yet, those hands will never hold anything. (故に、その生涯に意味はなく、)
So as I pray,UNLIMITED BLADE WORKS. (その体は、きっと剣で出来ていた。)」
無限の剣製か
瞬間、世界が変わる。焼けた大地、無数の担い手のいない剣、空に浮く大きな歯車。ここに居るのは俺と銀髪のみ。
「俺の計画に邪魔なんだ。死んでくれ。」
「あぁ?死ぬのはお前だ。大体、この結果は自業自得だぞ?」
「えっ?」
「なんだ。黙ってないでなんかいえよ。」
「なっ!お前誰だ!」
「俺か?俺は八雲紫。お前のために送られた死神だよ。」
「ふざけんな!手前は誰だ!」
「転生者だよ。お前と同じ。」
今度こそ、絶句した。
「そうか、転生者か。こりゃますます殺さなきゃな。俺は最強なんだから。」
自分に酔ってるな。と、銀髪の後ろから剣が発射された。もう臨戦態勢、ならせめて
「美しく残酷にこの大地から往ね!!」
盛大に送ってやる。
少女戦闘開始!
今、俺は霊力飛行とスキマで敵の攻撃を避けている。
「どうした!大見得張ってたくせにこの程度か!?」
そんな言葉も耳に入らない。今必要なのは見ること。
見て、視て、観ること。
弱点、隙、急所、性格、人格、魔力量、技術、得意、苦手、沸点。
見極める。視極める。観極める。
スキマを利用して殴る。が、結果、魔力の障壁に阻まれる。
物理的撃破は不可能だな。
霊弾を撃つ。同じく障壁に阻まれる。ただし、当たった箇所の魔力量減少した。有効みたいだな。
強力な砲撃を撃てば破れるか?
『魔砲「マスタースパーク」』
「なっ!あぶねえ、熾天覆う七つの円環!」
概念でできた障壁を確認。どう破ればいい?視角からの一撃かさっきよりも強力な一撃を撃ち込むしかないな。
「お返しだ!壊れた幻想!」
周りの大量の剣が爆発する!スキマを使って上空に逃げる。・・・・・・ギリギリだった。
「しつこい!これで終われ!」
今度は全方位から剣が俺を狙ってくる!どんだけ魔力あるんだよ!
スキマは間に合わない。結界を張って防ぐしかない!
ドオォォォォン!!
なんとか即死は防げたが、威力が桁外れだ。マスパが全方位から来たも同然だ。
不味いな。
「ハハハ。これで終わりだ!」
銀髪が高笑いする。後ろの空間が金色に光り、所々に水の波紋のような模様が広がる。ああ、そういえば、今まで無限の剣製ばっかり使ってたから忘れてたけど、王の財宝も使えたんだな。つまり宝具を射出して俺に止めをさす気か。
させない。王の財宝の宝具射出口は銀髪の後ろにある。つまりは銀髪からは見えない訳だ。そこにスキマを開く。出口を銀髪の周りに開く。
「死ね!行け!宝具どゴハァ!?!?」
当然、自分にスキマを通った宝具が突き刺さる。バカでよかった。
迎撃に成功はした。だが油断できない。王の財宝があるということは、治療薬ぐらいあるだろう。ここで息の根を止める。
砲撃で終わらせる。・・・・・・が、エネルギー不足で撃てない。砲撃じゃないと止めをさしきれない。
ゲホォ
血をはいた。死にかけじゃないか。でもまあ、神さんはこのために生き返らせたんだし、殺りきるよ。
もう時間がないな。よし、あの境界を開くか。
俺の能力、つまり神器。境界掌握扇。
『禁手化』
これでなんとか操れる。さあ、解放だ。
『反則「有限と無限の境界」』
瞬間、文字道理無限に出てくる霊力。自分の霊力が限り有るものという概念を、限り無いものとする。ただし、制限時間はある。例えだが、能力を支えるのに赤色の霊力を使う。この境界によって出る霊力は青色。攻撃などには両方使える。つまり自分本来の霊力が切れると同時に元に戻る。
本当は生命力とか身体維持に使った方がいいのだけれど、ここで逃がすと不味い。それに、まだ操れないし。どうせ一度死んだ身だ。なら、一回生き返らせてくれた神さんに頼まれたことぐらいやりきる。
さっさと決める。時間がないんだ。
一点に無限に出る霊力を集める。無限といっても、一度に出せる霊力は決まっている。あくまでも、自分の中にある霊力が無限なだけだ。
集めた霊力を圧縮して、さらに霊力を追加し、また圧縮する。この工程を繰り返して、とんでもないレベルの魔力が溜まる。それを、撃ち込む準備をする。
外さないように標準を合わせて、前方にエネルギーを放出する。
終われ。
『魔導砲「エクステンド・スパーク」』
「そんな!俺はオリ主の筈なのに!最強なのに!」
「貴方の負け。それが現実」
「クソォォォォォォ!!!!」
銀髪は消え去った。これで終わったな。
「ゲホ!ゴフッ、ゴホォ!」
思わず手を口元にもっていき、口をおさえる。手を見たところ、赤黒い血だらけだった。そういえば、俺死にかけだったんだ。達成感で忘れてたよ。
ダメだ。ね・・・むい。
ごめん幽々子、籃。ちょっと眠るよ。おやすみ。
パキン
八雲家食卓。八雲紫のコップ。
その取手がいきなり取れた。
後書き
エクステンド・スパーク。カッコいい!(厨二病)
結界の応用は結界師がイメージ
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