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MS Operative Theory

作者:ユリス
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MSの大気圏突入②

——「バルーン」から「ビーム」へ 各時代の大気圏突入用装備——

 U.C.0100年代以前、RX-78(ガンダム)やMSZ-006(Zガンダム)の様に、例外的に大気圏突入機構を持つMSも存在していた。しかし、大半のMSはU.C.0083年代中期に開発されたバリュート・システム(以下、バリュート)によって初めて大気圏突入能力を手に入れた。

バリュートは、旧世紀に航空投下爆弾用制動装置として開発されたバリュート(BALLUTE=Balloon com Parachute)から発展したと思われる大気圏突入用のオプションで、断熱⁄冷却ガスとスペーサーで機体を保護するなど、基本的な理論はガンダムの冷却フィールドに似たものであった(断熱ガスと機体の間のスペーサーは、ガンダムがシールド、バリュートはバルーンを用いている)。

 バリュートの実用化はオプション装備によるMSの大気圏突入を可能としたが、バリュートによる機動力の低下などの欠点もあった。MSが汎用的かつ柔軟な大気圏突入能力を獲得するのは、ビーム・シールドが一般化するU.C.0120年代以降のことである。


■耐熱フィールド

RX-78(ガンダム)に標準装備されている大気圏突入システム、耐熱フィールドは、突入時に発生するショックウェーブから機体を守るシールドと、断熱⁄冷却ガス放出機から構成される。

断熱⁄冷却ガスとスペーサーの組み合わせだけでなく、ガンダムに施された功労な構造と装甲材も、大気圏突入を可能とした要因と考えられる。

●シールド

 突入時に機体を保護するシールド。特殊そうじでなく、ガンダムの標準装備である。これにガスを放出して断熱⁄冷却壁を構築する。シールドを失うと大気圏突入は不可能となる。

●冷却ガス

 股間部から放射される冷却ガス。

●耐熱フィルム

大気圏突入用のシステムではなく、ではなく、通常時はBパーツ(下半身)の冷却し使用されているガスだと思われる。


■バリュート・システム

 MS⁄艦艇用大気圏突入オプション。突入時に機体全体を多い保護するバルーンを中心に、原則用スラスターや姿勢制御用パラシュート、地上用ホバー・ユニットなど、大気圏突破直後の機体制御や地上戦も考慮した、総合的な降下作戦用モジュールである。

エゥーゴやティターンズなど、連邦系組織で同じタイプのものが使用されていたことから、アナハイム・エレクトロニクス社製だと思われる。

●大気圏突入ユニット

 背部に装備するメインモジュール。突入時に機体を覆うバルーンと断熱⁄冷却ガス噴出装置、突破後に使用する姿勢制御用パラシュートを内蔵する。

●胸部スラスターユニット

 バルーン切り離し後の原則に使用するユニット

●ホバー・ユニット

地上降下後に使用するホバー走行装置。姿勢制御用としても機能する。


■ビーム・シールド

 U.C.0120年代以降に一般化したビーム・シールドは、開発当初から理論的には大気圏突入時の高熱を遮断できるといわれており、U.C.0130年代にはその実用性が証明された。

これによりビーム・シールド搭載機は、自動的に大気圏突入能力を持つようになった。また、MSの装甲材質の性能が大幅に向上したことも関係があると考えられる。





補足事項

——フライングアーマーとウェイブ・ライダー——

 大気圏突入オプションとしてのバリュート・システムはコストパフォーマンスに優れているが、突入中の戦闘能力と機動性が著しく制限されるという欠点もあった。この欠点の改善を目指したデバイスが、フライングアーマーである。

フライングアーマーは、大気圏突入能力を持つサブ・フライト・システム(SFS)の一種で、アナハイム・エレクトロニクス社が開発を進めていた。試作機はRX-178(ガンダムMk-Ⅱ)用通して実戦でテストされ、このデータを基にZガンダムのウェイブ・ライダーの開発が行われた。
 
 

 
後書き
次回 サブ・フライト・システム(SFS) 
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