アクセル・ワールド〜黒き妖精王〜
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第七話 赤の王と妖精王
前書き
災禍の鎧編‼
原作とは違う展開になります
ついでに言えばこっからいろいろと原作と違う展開になります
ご注意ください
最新巻買わなきゃ……
なーんとなくサーベラス3に宵闇君が関わってる気がするんだよね
2の発言がそれっぽいし
〜学校屋上〜
俺は今貯水タンクの下で寝転んでいる
「んー、そろそろ何か始まる気がする」
前の世界で何度も感じた大きな事件の予感
この感覚がまた蘇って来たのだ
多分何か起きるということだろう
「だが……何と無く予想は付くな……ファルの奴…まだ敵討ち出来て無いんだな……クソッタレ‼」
ビシリ…と下のコンクリートに罅が入ってしまった
「あいつが最期に伝えて来た記憶……なんなんだろうなあの黒い奴……」
俺の脳裏に浮かぶ黒い積層アバター
そいつは10枚ほどの黒い板を並べた様なアバターだった…それと、もう1人……独特の関西弁の紫系統のアバター…少なくとも俺の記憶には存在しない
「見つけたら絶対に潰す…ファルとフランの仇……俺の2人のこの世界に来て始めての親友の仇は絶対に討つ」
それと…フランを瞬間的に蘇らせたあのアビリティは……俺は戦った事が無いが恐らくはホワイト・コスモス…白の王だろうな
「ま、考えててもしゃーねえか。後は事が動くのを待つだけだ」
さーて、もう一眠りするかいね……
「ん?んんん?んんんんん?向かいの喫茶店に居るのは……可愛い妹分の【スカーレット】ちゃんじゃないか」
んっふっふ…愛でに行きましょうかね
校門が見える位置に座っている赤い髪の小学生。可愛らしい少女といった感じだ。そう……見た目は
「ちっ……まだ出て来ねえかシルバー・クロウ」
つんつん
「そろそろポイントが200いきそうなのによ」
つんつんつん
「だーっ!誰ださっきっからつんつんつんつん人の頬突っつきやがって‼」
「俺だよん【スカーレット】」
「お、お兄ちゃん⁉」
「久しぶりだね、【シルバー】君を探してるんなら呼ぼうか?」
「ああ……何で先にそっちを思いつかなかったんだろう…」
「よーし、そうと決まればさっそくレッツゴー!」
俺は【スカーレット】を抱っこして店を出た
その時店員に変人を見る目で見られたが気にしない
そして丁度彼は校門を出て来たのだった
「おーい、有田君!」
「えっ⁉レイン先輩!それと……誰ですか?」
「なっ!こいつがシルバークロウ⁉嘘だよねお兄ちゃん?」
「な、何でその名前を……」
「嘘じゃ無いんだなこれが、こいつが正真正銘銀翼の鴉さ」
「マジか……」
【スカーレット】はガクッと肩を落とした
「さーて、それじゃあ何しに来たのか説明してもらおうか【スカーレット】」
「う、うん。とりあえず何処か集まれる場所無いかな?出来れば…お兄ちゃんのとこのレギオン全員集まって貰えたら助かるんだけど……」
「だってさ、じゃあ【シルバー】君」
「は、はい……」
「俺の部屋は君のとこの最上階のエレベーター降りて左に行って2つ目のドアだから」
「分かりましたタクと先輩には伝えておきます」
「なら【オレンジ】は俺が呼んでおこう。あいつなら直ぐに来るはずだからな。さて、行くぞ【スカーレット】、そうだ肩車してやろう」
「えっ、恥ずかしいよ……」
「問答無用!」
俺は素早く【スカーレット】の後ろに回り足の間に頭を通し担ぎ上げた
「キャアア!私今日スカートなんだよ!見えちゃうよぉ……」
スカーレット・レインこと上月由仁子は顔を真っ赤にしスカートの裾を抑えていた
「俺の頭があるから見えんだろ」
「うう……お兄ちゃんからだと見えるでしょ?」
「見たいとも思わん小学生のパンツなんぞな」
「お兄ちゃんのバカ……私がお兄ちゃんの事好きなの知ってるくせに」
「俺はロリコンじゃないからな、小学生に手は出さん」
「むー……絶対にお兄ちゃんが手を出したくなるような女の子になるもんね」
「その時までお互いにBBがあればいいがな」
「………」
俺は【スカーレット】を見上げ
「まあ、そんな悲しそうな顔すんなや」
とだけ言った
「……うん」
「あと、白なんだな今日」
「〜〜〜///‼お兄ちゃんのバカァァァア‼」
パシーン
「で、何時まで猫かぶってるつもりだ?もう俺の家なんだが」
「だってお兄ちゃんがこっちの方がいいって言ったし……」
「今俺が会って居るのは上月由仁子じゃなくて赤の王である【スカーレット・レイン】だろう?普段の口調でいいよ」
俺がそう言うと
「うっ……分かったよ、これでいいんだろアニキ」
「そーそー、ココアでいいか?」
「ああ、アニキのココア美味いんだよな〜」
「熱いから火傷しないように飲むんだぞ」
「へいへい…あちち」
「ほらみろ言わんこっちゃない……」
「やけろしたぁ……(火傷したぁ…)」
「そろそろあいつらも来るぞ」
「うん…」
ピンポーン
「お、来たな」
「お、お邪魔します…」
「レイン、はいこれ。ポテチ買って来た」
「やはり赤の王は既に居るようだな。王がリアルを晒すとは余程の事があるのだろう」
「らしいな。靴は脱がなくていいぞ」
「あ、はい。って広っ⁉」
「そりゃあ2部屋ぶち抜いてるからな。ちなみに下2部屋もこの間買ってぶち抜いた。住人が引っ越したらしくてな、大家が持ちかけて来た」
「それ最早ちょっとした一軒家レベルですよ……」
「とりあえず、赤の王を呼ぶか。おーい【スカーレット】!」
「はーい!あ、シルバー・クロウのお兄ちゃんだ!」
「ほう……こいつが赤の王か」
「えーっと、あなたは?」
「そいつは黒の王【ブラック・ロータス】だ」
「へー……この人が…」
「ほう、このちっこいのが赤の王か。目が痛くなるほど赤いな、私のハルユキ君に何か用か?」
「あんたこそ、夜だと何処にいるか分からないくらい黒いじゃねえか。それに、私が用があるのはシルバー・クロウのアビリティの方だ」
「僕の飛行アビリティに?」
「ああ、頼むシルバー・クロウ!私に力を貸してくれ‼」
「ほぇ?」
「とりあえず、話してくれや【スカーレット】」
「ああ……」
話を聞くと【スカーレット】のレギオン【プロミネンス】のメンバーの1人が災禍の鎧に飲み込まれたと言うのだ
だが……
「あり得ない!災禍の鎧は2年前に完全に消滅したはずだ!」
「せ、先輩?」
「んー、確かに俺も参加したけど消滅は確認したな。口頭で」
「なっ!では、あのメンバーの中の誰かが嘘を吐いていたと言うのか!」
「その可能性が高いって言ってんの。怪しいのは【黄色】辺りだが…あいつは卑怯な手は使ったり騙したりはするが6王や俺には嘘は吐くことはねえ。それだけは断言出来る」
「では、一体誰が……」
「あくまで勘だが俺はあの場には姿の見えない何者かが居たと考えている」
「どう言う事だ?」
「いや、勘だって言っただろうが。だが、なーんとなくそんな気がするんだよ」
「ふーむ……」
「さて【スカーレット】災禍の鎧に取り憑かれた子は何処にいるのか案内してもらおうか。丁度【シルバー】君もレベル4になったし」
「え?レベル4になったら何かあるんですか?」
「そう、3カウントでこう言ってくれ」
俺は上へ行くための言葉を紙に書き
「じゃあ行くぞ3.2.1…」
「「「「「「アンリミテッド・バースト‼」」」」」」
「ふう、やっぱこっちがいいよな」
「全員居るか?」
「なら点呼取るか。シアン・パイル君」
「はい」
「ブラック・ロータスさん」
「うむ」
「オレンジ・アルテミスさん」
「はい」
「スカーレット・レインちゃん」
「何で私だけちゃん付けなんだよ!」
「よし、全員居るな」
「僕がまだ呼ばれて無いんですけど⁉」
「ああ、ごめんシルバー・クロウ忘れていたよ」
「わざとですよね!絶対わざとですよね‼」
「当たり前だろなに言ってんだよ君」
「ああもう!この人の性格が分からない‼」
「叫ぶんじゃないよエネミー呼ぶ気かよ」
「エネミーって……あの?」
【シルバー君】はちらりと【オレンジ】を見た
「私のほど強くは無いよ。ここら辺には小獣級くらいしか出ないはずだから」
「それでもハルユキ君単独ではまだ厳しいがな」
「で、ですよね……」
「さ〜て、目的のお出ましだ」
「全員隠れろ!」
【スカーレット】の言葉と共に俺たちは顔だけを屋上から出し下を見た
「なんですか……あれ…」
「あれが私の目的、【クロム・ディザスター】だ」
「クロム……ディザスター…」
俺たちの視線の先にあったのはクロムの名が表す通り金属質で禍々しい姿のアバターだった
そのアバターは他のアバターを掴み頭から食らいついた
「うわっ……」
「グロいわね……」
「はぁ……相変わらず気分が悪くなるな」
上から順に【シルバー】、【オレンジ】、【黒】だ
「まーまー、今日は視察だけだから大丈夫だよ」
「で、アニキの見解はどうなんだ?」
「さっきも言ったけど完璧にクロムだね。本当ならナイトやグランデを呼ぶべきなんだろうけど……それはしない方がいいだろうな、だからこそ俺たちを頼りに来た。そうだろう【スカーレット】」
「ああ、実は…今回災禍の鎧を纏っているのはアニキも知っている奴だ」
「……あっ!あのアビリティは…って事はまさか……」
「ああ、あいつは私の親【チェリー・ルーク】だ」
「えっ⁉マジで‼今回のディザスターは【チェリーボーイ】なのか⁉」
ズガン‼
【スカーレット】に撃たれました
「いってえな‼何すんだ‼」
「いつもいつもチェリーの事をそう呼ぶんじゃねえよ‼第一なんであいつはあだ名なんだよ」
「いやー、面白いのが浮かんだからつい」
「はぁ…すまんな赤の王。私の周りの黒い奴はこんな奴ばかりなんだ……」
そんなやり取りを見てため息を吐くブラック・ロータスなのであった
後書き
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