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第七章
「けれどお金のことはね」
「ええ、それはわかってますから」
「遊ぶのもいいけれどお金と相談するんだよ」
「はい、そうしています」
このことはわかっているとだ、部下も話す。そしてだった。
新島はこのことを頭の中に入れた、そしてであった。
彼はこのことからあることを知った、それは服のことだ。
それで喜久子のところに行ってだ、こう言ったのである。
「お願いがあるんだけれど」
「お願い、ですか」
「うん、君エプロンを持ってるよね」
「はい」
喜久子は料理をする、それでそれも持っているのだ。彼女はこのことについて特に思うことなく彼に答えた。
その言葉を聞いてだ、新島はすぐに彼女に言ったのだった。
「じゃあね」
「エプロンを着けて欲しいんですか」
「そうしてくれるかな」
自分でひょっとしたらと考えつつだ、彼は喜久子に言う。
「いいかな」
「はい、わかりました」
喜久子は夫となる彼の言葉に従いすぐにエプロンを着けてみた、すると。
その姿を見た瞬間にだ、まさかと思っていたことが起こったのだ。
新島は復活した、そしてすぐに声を荒くさせて喜久子に言った、その言葉は。
「今からね」
「お料理作りますね」
「いや、その前に」
興奮している、そのことが自分でもわかる。
「ベッドに行かないかい?」
「えっ、まさか」
「そう、そのまさかだよ」
復活を感じながら、彼は答えた。
「そうなったんだよ」
「じゃあ今から」
「うん、行こう」
二人でベッドにだというのだ。
「そうしよう」
「それじゃあ」
喜久子もにこりと笑って頷く、そうしてだった。
新島は復活した、そのことは親友である間宮にも話した。
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