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ヘタリア大帝国

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TURN93 怪獣軍団その一

                         TURN93  怪獣軍団
 エイリス軍はマダガスカルに攻め込んだ、それを受けて。
 枢軸軍も迎撃に出た、そのうえでマダガスカル宙域に展開した。
 その中にいるハニーがエイリス軍を見て言った。
「これは危ないホーーーー」
「宇宙怪獣がいますね」
「これだけ多いと危ないホーーーー」
 こう日本に言うのだ。
「一刻も早く何とかするべきだホーーーー」
「これ位の数でも勝てますが」
 秋山がハニーに返す。
「確かに多いですが」
「違う、そうじゃないホーーーー」
「違うとは」
「どうもあの怪獣達は一人で動かしているホーーーー」
 ハニーが言うのはこのことだった。
「あれだけいれば大怪獣にも匹敵するホーーーー」
「あっ、怪獣を操るにはその操者の心身に負担がかかるんだ」 
 総督はここで言い加えた。
「怪獣の数は多ければ多いだけね」
「となると」
「例えば日本の帝さんだけれど」
「帝が何か」
「あの富嶽を退ける儀式があるよね」
 総督が今言うのはこのことだった。
「あれも滅多に出来ないよね」
「実はあの儀式の後帝はかなりお疲れになられます」
 それで休息が必要になるのだ。
「あのお疲れは」
「そうなんだ、怪獣を操ることだからね」
 それでだというのだ。
「怪獣を操ることへの負担は結構凄いんだよ」
「実はうちの怪獣姫でごわすが」
 オーストラリアがトルカのことを話す。
「あの大怪獣は大人しいからかなりましでごわすが」
「それでも負担があるのですか」
「結構なものでごわす」
 今このことを話すのだった。
「だから怪獣姫は代々若い少女となっているでごわす」
「怪獣を使い過ぎると操者の心と身体に凄い負担になるホーーーー」
 またハニーが」話す。
「今の敵の怪獣を使っている人は誰かわからないホが」
「あれだけの怪獣を一度に使っていると危険だよ」
 総督も危惧している顔である。
「敵とはいえね」
「しかも怪獣姫は軍人ではないでごわす」
 オーストラリアも難しい顔になっている。
「提督待遇と思うでごわすが」
「非戦闘員ですか」
「そうなるでごわすな」
「では何とかしなければ」
 日本はすぐに言った。
「非戦闘員に犠牲を強いる戦争は好きになれません」
「そうだな、それではだな」
「はい、まずは怪獣を何とかしましょう」
 日本は東郷にも言った。
「それからですね」
「そうだな、しかしな」
「数が多過ぎますね」
「あれだけで数十個艦隊はいる」
 大体五十個艦隊規模である。
「かなりの戦力だ」
「その中で操者を見つけるというのは」
「中々厄介だ」
「それをどうするかですね」
「ああ、そうだ」
「戦えば戦う程操者への負担は大きくなるホーーーー」
 ここでまたハニーが話す。
「だからハニーも操者には一個艦隊規模しか任せていなかったホーーーー」
「ほんまな、怪獣を操るのはむっちゃ負担なんや」 
 ブラジルもこのことを話す。 
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