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万華鏡

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第四十一話 パジャマパーティーその十三

「アニメも観たし」
「私もよ」
「アニメもよかったわよね」
「映画にもなったしね」
「それで漫画もね」
 買うと言っていたそちらもだというのだ。
「そのラノベを漫画化したのをね」
「買うのね」
「そう、それ買うのよ」
 それで読むというのだ。
「楽しみよ」
「じゃあ雑誌も?」
「そう、今スピンオフ作品がアニメの第二期やってるから」
「それが載ってるアニメ雑誌をなのね」
「それ買うの」
 そうするというのだ。
「後お母さんがブルーレイ買ってるから」
「お母さんもファンなの」
「私が持ってるラノベの方読んでファンになってね」
 それでだというのだ。
「ブルーレイ買ったの」
「特典付きよね」
「それで私以上にはまって」
「何か凄いことになってるわね」
「それでね」
 さらに言う彩夏だった。
「二人で一緒に観たりしてるのよ」
「母娘団欒ね」
「とある母娘の一家団欒かしら」
 彩夏は笑ってこう冗談も言った。
「それになるかしら」
「あはは、そうよね」
 琴乃は彩夏の今の冗談に笑って応えた。
「確かにね」
「アニメを通じた団欒ね」
「ラノベに漫画にね」
「そういうのもありよね」
「うん、そうよね」
 琴乃も彩夏のその言葉に応える。
「言われてみればね」
「そうでしょ。ただね」
「ただねって?」
「いや、最近他にも面白いラノベ見つけたのよ」
「そっちのシリーズ以外にも?」
「バスケのね」
 今度はこちらだった。
「そっちで面白いの見つけたのよ」
「ひょっとして小学生のバスケの?」
「そう、それなのよ」
 彩夏は今度も琴乃の言葉に笑顔で頷いて返した。
「あれもいいわよね」
「そうね、面白いわよねあれも」
「主人公ロリコン?とも思うけれど」
「高校生が大学生にだからね」
「やっぱりロリコンよね」
「怪しいわよね」
「何か高校生が小学生の相手をしてると」
 それだけで、だというのだ。 
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