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(仮称)真剣で転生者に恋しなさい!

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プロローグ

 
 
 ???Side


 私は死んだ。


 いきなりなんだと言われるかもしれないが一応聞いておいてほしい。適当に流してくれても構わない。


 名前は敦賀(つるが)迷彩(めいさい)。中学を卒業したばかりの何処にでもいる人間だった。ただ、他と違う点を挙げるとするなら、私には両親が居なかった。私が幼い頃に交通事故で亡くなった。その時に私は下半身不随に成って車椅子生活だった。幸いと言うべきか、国外で仕事をしている叔父が資金援助をしてくれたので生活には困らなかった。ただ、小学校・中学校と登下校が困難だった為に休学状態だった為に友達処か顔馴染の人物なんて両の手で数えれる程しかいなかった。

 ついでに浅く広いアニメや漫画などの知識を持ってはいるが、そのアニメや漫画の粗筋や登場人物、登場人物達に何らかの能力や技が有ればその技や能力等をPCで調べた程度の浅さなので、オタクたちの話にはついていける気がしない。その程度。


 で、簡単に死因を言うと、形式上は中学校を卒業する事に成るので、中学まで証書を貰いに行って、その帰りに工事現場の近くを通った時にクレーン車から鉄骨が降ってきておじゃん。


 そして死んでいるのに何故こうして考え事ができているのかと言うと、目の前にいる白髪黒目のお兄さん――見た目BLEACHの浮竹十四郎さん――が原因らしい。まあ、よくあるミスで殺してしまいました、ってやつかな?あと呼び方浮竹さんで良いかな?


「その通りだ。本来なら君は死ぬ筈じゃ無かった……と言うか、あの事件や君のご両親の事故死、君の下半身不全事態が起きなかったはずのことなんだ」


 へー……まあ、死んでるからそんな事気にしても詮無いことなんで、良いです。


「済まない、そう言ってくれると有り難い。お詫びと言っては何だが、君を転生させてあげよう。勿論チート能力も用意しよう」


 へー。前にネットで見た神様転生とか言うのかな?元の世界には帰れないんでしたっけ?


「ああ、済まない。だが、君の好きな世界に行ける」


 そうですか。でも行きたい世界なんて無いし。能力とか行く世界とか全部お任せで。あ、日本語通じない世界とかならそこだけ改善して欲しい。


「……欲が無いなぁ……君の世界の二次小説だと容姿変更して魔力なり氣なりを無限にしてもって無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)とか王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)大嘘憑き(オールフィクション)、言葉の重み、なんかを頼む者が居るらしいよ?」


 へー。それってチート過ぎでしょどう考えても。でも王の財宝は荷物入れとかで重宝するとか思っちゃう。だが言葉さえ通じれば後は自分自身でどうにかしますから。


「そうか、なら適当にこっちで用意するよ?」


 お願いします、行く世界はどんなとこですか?


「真剣で私に恋しなさい!ってとこだよ」


 ………名前と登場人物だけは知ってる。主人公の義姉が戦闘狂の世界最強な世界か。まあ、何とかなるでしょ。


「そうか、じゃあ特典に着いては向う行ってからのお楽しみって事で」


 ……わかりました。あ、性転換だけは無しで。あと、下半身不全も治してくれるとうれしいです。


「わかったよ」


 ………浮竹さんの言葉を聞くと途端に眠くなったので眠りに着いた。


 Side:了











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 迷彩が眠りに着いた後、白髪黒目のお兄さんこと浮竹十四郎は数枚のレポート用紙を手に迦楼羅への特典を考えていた。因みにレポート用紙には迷彩の顔写真・姓名・生年月日・住所・性別・備考が書かれているちょっとしたプロフィール表と成っている。


「行っちゃったか。じゃあ、特典を付けるとしよう。
 まずは氣をDBGTのゴジータの十倍位にして、めだかボックスの宗像形以上の暗器術、覇気等を使えるようにして、全ての武術・忍術・体術・体技・導術も使えるようにして、どんな武器でも扱える柔軟さを与えて、身体能力を強化して。
 あ、そう言えばあの世界は壁と呼ばれる物が有ったな。それを超える才能と、見稽古を使えるようにして…………」


 こうして敦賀迷彩は、神の手によってどんどんと魔改造されて行くのだった。

 
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