| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア大帝国

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

TURN90 密林という名の迷路その五

「そしてそのうえで、ですね」
「まずはそちらから頼む」
 仕掛けてくれというのだ。
「頼んだぞ」
「わかりました、それでは」
「敵の攻撃射程はもうわかっている」
 これまでの戦闘で把握済のことだ。
「後はそこに入った瞬間だ」
「まずは潜水艦の魚雷だ」
 それで攻める、しかもだ。
「後方から攻めてくれ」
「配置についたうえで」
「アマゾンでの戦闘は続く、ここでダメージを多く受けるとな」
「後の戦闘に支障が出ます」
 今度は秋山が言ってきた。
「ですから」
「そういうことだ、じゃあな」
「はい、それでは」
 こう話ししてそのうえでだった。
 枢軸軍は今は仕掛けなかった、敵は攻撃射程に入ろうとしていた。
「何か大人しいホーーー」
「敵が仕掛けて来ないホーーーー」
 ハニワ達が言う。
「一体どういうつもりだホ?」
「あのスケベ長官何を考えてるホ?」
「とにかくだホ」
 この戦域の指揮官である赤いハニワが言った。
「ここは前に出るホ」
「そしてそのうえで、ですね」
「宇宙怪獣達も使って」
「総攻撃だホ」
 赤ハニワは普通の人間達にも答える。
「そうするホ」
「わかりました、それでは」
「射程に入りましたら」
「攻撃をするホ」 
 こう言ってそのうえでだった。
 ハニワ達は前に進み射程に入ろうとした、そして攻撃射程に入りだった。
 赤ハニワは強い顔で目を怒らせて全軍にこう言った。
「攻撃開始だホーーーー!」
「ホーーーーー!」
「ホーーーーー!」
 他のハニワ達も声をあげる、そしてだった。
 枢軸軍に攻撃を浴びせようとする、だが。
「攻撃開始!」
「了解!」
「それでは!」
 エルミーの言葉に 部下達も応える、、そのうえで。
 潜水艦艦隊がアステカ軍に後方から魚雷を放つ、魚雷達は攻撃を仕掛ける瞬間の敵艦艇に次々と炸裂した。
 攻撃に集中していたアステカ軍は一転して動揺した、そして。
「な、何だホ!?」
「何があったホ!」
 必死に周囲を見回す、だが潜水艦達は見えずだった。
「見えない敵がまた出て来たホーーーー!」
「後ろから来たホーーーー!」
「落ち着くんだホ!」
 ここで言う赤ハニワだった。
「前からも敵が来ているホ!」
「いや、後ろだホ!」
「後ろから来る謎の敵だホ!」
「あいつ等だホ!」
 ハニワ達の中には彼等に向かおうという者達もいた、アステカ軍は混乱していた。。
 その混乱を見逃す東郷ではなかった、アステカ軍を見て言った。
「よし、ここでだ」
「総攻撃ですね」
「艦載機、ビームの一斉攻撃からだ」
 モニターにいる台湾兄に言う。
「いいな」
「では今から」
「その後で鉄鋼弾だ、大体はこれで終わるな」
「そうですね、この戦域での戦いは」
「敵の撤退は見過ごす」
 あえて逃がすというのだ。
「むしろここで徹底抗戦をさせるよりはな」
「今は損害を軽くして」
 そしてだとだ、台湾兄も察した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧