はたらく白野くん
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アーチャー、勇者、襲われる
全く、セイバーとキャスターがCMでやっていたコンビニスイーツが食べなくなるとは。仕事帰りだと言うのに。それでも行ってしまう私もどうかと思うが。
「あれ、アーチャーさん?」
「これは、遊佐君。仕事の帰りかね?」
「はい。夕飯を買いに来ました。」
「私は、セイバーやキャスターに頼まれてな。コンビニのデザートを買いに来た。」
ため息まじりで遊佐君に言うと、よく来ているのかすぐ選びレジに並んだ。私の早く帰るとしよう。そうして、遊佐君が買い終わり私に軽く会釈をして帰ろうとすると
ガタン!!と言う音が響いた。私は反射的に闘うことを考えた。何故なら、コンビニ強盗なら自動ドアに突っこんでは行かない。つまりこれは自動ドワを知らないもの。つまり、エンテ・イスラから来た者の可能性が高い。
「なんすかいまの!?」
レジにいたバイトの若い男が、遊佐君に聞いてきた、
「お客様、大丈夫すか?」
そう言って遊佐君のそばに行くと
「危ない!!」
そう言って、片手で突き飛ばし、遊佐君の聖法気と呼ばれる剣をだし斬りつけた。
「私も、闘おう。トレース・オン!」
そう言うと、私はコンビニから出ると、すぐ使い慣れた干将・莫耶を投影し、遊佐君が斬り飛ばしたエンテ・イスラからの、刺客だと思われる者の方へ刃を向けると、すでにそこにはいなかった。そうして、遊佐君がコンビニから出ると紫色の魔弾が飛んできた。
それを私たちは剣で弾くと、近くにあった車の影から、紫色に光るのを見つけた。そうして、パーキングエリアに止まっている車の影から現れた人物は黒いパーカー、マスク、帽子と肌が出ている所は目と口だけで巨大な鎌を持っている人物が現れた。
「人間か悪魔か、知らないけどこんな人目がつく場所で襲ってくるなんて、どういうつもりかしら。」
「全くだ、エンテ・イスラの人々はそれほど無礼なのか?あ……いや、遊佐君には失礼な発言だったな、撤回しよう。」
ふむ、皮肉にもだんまりのようだ。なら捕まえて、尋問といくとしよう。
私と遊佐君、同時に走り出す。先鋒は、遊佐君で、止まっている車を踏み台にし、飛び上がり、奴に斬りかかった。そして隙ができた瞬間、遊佐君が相手に蹴りを入れて倒れる相手に斬りかかるが、大鎌により防御される。この覆面男、やるな。だが、どこか人間ではない気がする。奴は何者だ? 私がそう考えた瞬間、奴の目から紫色のビームが遊佐君に目がけて飛び出した。
「え!?」
奴から出た閃光を聖剣で薙ぎ払った瞬間、遊佐君の聖剣がナイフサイズの、大きさになってしまった。そして、困惑遊佐君を、敵は逃さなかった、連射速度は大したことはない、この速度ならかわせるが、あえて私は自分の武器で薙ぎ払ってみた。そうすると、私の投影した、武器は何も変わらなかった。敵もそれに気づいたのか、距離を取ったが、その時オレンジ色のボールが敵に当たると、敵が後ろを振り向く、そうすると、敵は振り向くと、先ほど、遊佐君に投げ飛ばされたコンビニの店員が、防犯用のカラーボールを投げている。それが大鎌を持っている奴の目に当たった。目にペイントが入ったのか、片目を抑えながら、まるでコンビニ強盗を失敗し、逃げているようだ。
「えー……」
遊佐君は思わず、ガッカリした声を出していた。私は考えていた、奴は明らかに遊佐君を狙えていた。マスターの所には、真奧君がいる。危ないかもしれない。
一方そのころマグロナルドは……
「岸波君!!」
バイト先のマグロナルドにつくと、いきなりちーちゃんに首根っこを掴まえられ激しく揺らされた。
「大変なんですよ!!真奧さんが……真奧さんが!?」
真奧さんが、どうかしたの?あとお願いだから、揺らさないで!?
「真奧さんが、お弁当持って来たんですよ!!」
いや、芦屋さんなら食費や真奧さんの健康を考えてお弁当にしたんじゃないの?
「ハート付きだったんです!あれは……あれは、絶対女の子が、二段重ねで!!」
一回落ち着こう!?あと揺らすのをやめて!?
話はこうだ、先ほどの休憩の時に、夕飯に真奧さんのアパートに隣の人が入ったらしく、その人からお弁当をもらったらしく、まるでおせちのようなお弁当だったらしく、ハートマークがあったらしい。
「あの、明日………見に行きたいのですけど!岸波君もついて行ってもらって構いませんよね!!」
うん。明日は午後からだし午前中なら大丈夫だけど……
「なら!!お願いします」
そわそわしながら、仕事に戻るちーちゃんを見ていたら後ろからこのマクドナルドの店長をしている木崎さんが話かけてきた。
「ふむ、きー君」
あ、木崎さんおはようございます。どうかしましたか?
「ああ……先ほどから、ちーちゃんが、騒がしいからな。明日から私は忙しい時に不在になるし、それに明日、センタッキーがリニューアルオープンする。まー君に任せてはいるが、少し不安だ。そこできー君はできたら、まー君の補佐を頼みたいんだけど」
それは、大丈夫ですよ。
「では頼む。まー君ときー君のような優秀なバイトがいると私も安心できるが、きー君は未成年だから、遅番は任せることはできないのが残念だ」
いや、真奧さんはともかく自分はあんまり。
「そう、謙遜しなくてもいい。きー君は優秀だよ。将来的にマグロナルドで正社員として働くことになっても、私は安心できるよ。」
ここまで木崎さんに言われると、素直に嬉しい。
「では、バイトにもどりたまえ」
はい。
そうして、バイトが終わり帰ると、アーチャーがセイバーとキャスターに攻められて、その姿をオロオロしながら桜がどうやって止めようかと、迷っていた。
「お使いもできないんですかこの正義の味方さん(笑)は?」
「……」
やめてあげて!!アーチャーのライフは0だよ!?どれだけ攻めていたのかわからないが、アーチャーは俯きながら堪えていた。
次の日
「つまり自信がないのね……」
「だって負けたら立ち上がれないじゃないですか……だって、もしかしたら桜さん並のお弁当かもしれないですよ!?」
朝になり、目が覚めたら携帯電話にちーちゃんから着信があり、とりあえず桜をバイト先に送るため、桜と一緒に魔王城に行ったら恵美さんとちーちゃんが待っていた。
「もしかした、お弁当に毒が入っているかもしれませんし」
「エンテ・イスラからの刺客ならもう真奧達はやられているわ」
「でも遊佐さんは、真奧さんになら手貸してくれるんですよね!?」
「確かに言ったけど……私たちを理由しなくてもいいわよ」
うん……ちーちゃん。自信もちなよ。
「は……はい」
そうして、ちーちゃんがチャイムを鳴らすと
「はい。ただいま」
そうして、扉から出てきたのは和服を着ていた小柄な女性だった。
「おや、貞夫殿。客人が」
「さささっさっささっさささ貞夫さ貞夫?」
ちーちゃんが壊れた!?帰ってこい!!ちーちゃん!?
「佐々木さん、大丈夫ですか!?」
「千穂ちゃんしっかり!?」
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