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スーパーロボット大戦OG+A

作者:ケイ助
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【思い付き】堕ちてきた100万Gの男【一発ネタ】

「金が無い……」
 クロウはリ・ブラスタB目を覚ますと悲しい習性なのか、自分の持っている財布、ポケットなど金を無意識に探していた。
「……はっ!!……確か、俺は……次元獣を追って……そこから先が思い出せない……」
 クロウは考えながら、まずチーフに連絡しなくては、もうすぐ借金が1000Gとなって今日、給料日なため、やっと借金返済と言う記念すべき日になる。そのためには働かなければと意気込んでいたのに、ここで、もたもたしていたら、あのチーフに借金を増やされてしまいかねない。
「チーフ……に連絡……おかしい、反応がないな」
 チーフから反応がなく、ここがどこなのかわからなかった。
「まぁ、とりあえず今日中に帰ればいいか……」
 クロウは周りを見だすとリ・ブラスタの換装パーツが落ちているのを気づいた。
「ん……なんでこんな所に……まぁ、いいか……持って帰ればいいか」
 溜息をしながら、換装パーツを持つとクロウはリ・ブラスタBで周りを見ていた。
「何にもないな……未確認機近づいてくる!?」
 リ・ブラスタから無確認の機体から通信が入ってきた。
「そこの、アンノンウのパイロット、こちらは地球連邦軍極東支部・SRXチーム リュウセイ少尉だ。今すぐ、そちらの名前と所属を言ってくれ」
 未確認の機体から、通信が入ってきたので、クロウは大人しく従った。
「ああ……名前はクロウ・ブルースト……所属はスコート・ラボで、職業は次元獣バスターだ……そんで、こっちからの質問なんだが、連邦っていうのは正式名所か?地球連邦平和維持軍じゃないのか?」
 クロウは地球連邦と言う単語に反応した。
「はぁ、何言っているんだ?地球連邦軍に決まっているじゃないか?」
 クロウはリュウセイと名乗った男の言ったことで、全てを理解した。自分は時空振動に巻き込まれ、平行世界に転移してしまったと推測を立てた。
「OK、理解した……」
「いや、こっちはわからないんだけど……」
「それも、合わせて話はさせてもらうさ……」
 クロウは落ち着いた様子で言う
「わかった、ではついてきてくれ」
「了解だ、リュウセイ」
 

極東基地
「まぁ、一つ聞いておくが、多次元世界ってのを知っているか?」
 クロウは確認のつもりで多元世界を聞いてみた。もしかしたら、この世界も自分が知っている二つの多元世界の他の多元世界に迷いこんだかもしれない。それなら話は早い。
「はぁ!?多元世界!?」
 リュウセイ、マヤ、ヴィレッタはクロウの話を聞いていた。
「ああ、知らないんだな……つまり、時空振動により複数の平行世界が一つの世界に融合した世界ってことだ……俺の世界は日本が二つある……そして俺は時空振動の影響でこの世界に来たと思う」
 全く動ず淡々と語っていた。この世界は平行世界からの放浪者にこの世界の住人は遭遇したことがないと思い説明した。
「それにしては、動じてないんだな……」
「まぁ、こればっかりはなしょうがないさ、多元世界に住んいでる以上自分が転移することを心のどこかで覚悟はしていたさ」
 クロウはニヒルな笑いをしながら、そう言った。
「……どうしますか、隊長?」
 リュウセイはヴィレッタに問い掛けた。
「一応危険人物ではないようなので……軍で預かるが……クロウ・ブルースそれでいいのか?」
「ああ、ヴィレッタ隊長殿」
 クロウはそういい、起ちあがった。
「……俺は軍所属ってことは、給料でるの?」
 給料、それは大切なことだった。借金と言う今までの最強の敵は纏わりついていた。だが今は借金が無い綺麗な身体。
「ああ、それはもちろんだがどうしてだ?」
「いえ、やらせていただきます!!」
 給料と聞きクロウのやる気はかなり上がった。
「これで、戦闘データも取れれば……ふふふ」
 クロウは戦闘データも取れれば、元の世界に戻った時にさらに金になると考え、その額によってはリ・ブラスタから降りて、街外れで小さな喫茶店を経営したり、裏通りに小さな事務所を構えて、小粋な私立探偵になるのも悪くはないと考えていた。果たしてそうなのか、彼は借金という
「クロウ・ブルースト……しっかりと働かせてもらいます」
 クロウは敬礼をしていると、スクランブルが鳴った。
「OK……俺の初の仕事ってわけか……」
 クロウはそう言うと、自分の機体に乗り込んだ。
「おい、待て、クロウ!!」
 ヴィレッタは何かを言うつもりだったが、それを聞かずにクロウはリ・ブラスタの方へ向かったので、溜息をついた。
「それじゃ、ゲットレディ!行くか、相棒」
 リ・ブラスタに乗り込むとリ・ブラスタに設置してある時空振動を感知する機械が反応していた。
「これは、次元獣か……」
 そうとわかるとクロウは、リュウセイに通信を入れた。
「お、クロウ!敵はどうやら未確認の怪獣らしい!」
「それはリ・ブラスターも感知している……この反応は次元獣だ……俺たちのいた世界では、自然災害とされている……」
 そう言うと、基地の周りに次元獣ライノダモンクラス一体、次元獣ダモンクラス五体、現れていた。
「あの赤い奴は自己修復能力によりかなりのタフネスを誇っているから気をつけろよ」
 リュウセイにそう通信しクロウは次元獣に向かってRAPTORを構えた。
「お前らとの因縁もそうそう切れるもんじゃなーってわけか、それじゃ行くぞ……狙い撃つぜ、俺もな」
 リ・ブラスタはRAPTORを構え、撃ちぬいて行った。破界時変やガイオウなどとの闘いにより、初めて闘うリュウセイはともかくクロウの敵ではなかった。そうして、次元獣を倒し終わると、格納庫に向かうクロウ。
「ふう、これで終わりか」
 クロウはリ・ブラスタから降りると目の前にはヴィレッタがいた
「お、隊長さん……見事に敵を倒したぞ」
 クロウは女嫌いを撤回したので、取りあえず自分から話かけた。
「……クロウ、残念なお知らせがある」
 ヴィレッタはとあるデータを見ながら、クロウに伝えようとしていた。その時クロウもうすうす気づいているのか、クロウは神に祈っていた。
(やめろ、俺が何をしたって言うんだ!?まだ何もしていないじゃないかぁぁあ!!)
「まだ、貴様は軍所属ではなかった点だ……つまり、クロウ、貴様がこの戦闘で損失した賠償は軍に払う必要はなく、クロウ個人にあると軍の上の者は判断した」
「ひ」
 クロウは
「ただし、軍もクロウの働きに感謝し……ある程度は軍がだすことになった……」
「あの、それで金額は」
 クロウは地獄に蜘蛛の糸が垂らされた気分になった。もしかしたら軍がほとんど払ってくれると淡い気体を持ってヴィレッタを見つめていた。
「総額、100万Gだ」
「ひゃくきゅうまんんんんっ!あい…あいあういあ、うあああええ」
 せっかく借金がない綺麗な身体なったばっかりの世界ですぐ借金を背よってしまった。
「では、内訳はPT、戦闘機の破壊だ、それが無ければ全くなかったのだが……」
 RAPTORはリ・ブラスタのスフィアによって生成された次元力をエネルギー弾として射出ため、あの闘いを勝ち抜いたクロウのスフィアは次元獣を貫いて、無人のPTや戦闘機を破壊してしまっていた。
「クソ!!結局俺の敵は借金かこの野郎ぉぉぉお!!」
 クロウは言葉にならない悲鳴を上げて、真っ白になり燃え尽きてしまった。
「ヴィレッタ隊長どうにか、ならないのですか?」
 流石にかわいそうになったのか、リュウセイはヴィレッタに聞いた。
「これは私も……どうしようもない、軍の上の人間が決めたことだからな……」
 ヴィレッタも流石に今のクロウを見てかわいそうになったのが、自分の権限ではどうにもならないので残念そうにそう呟いた。
「頼むぜ、母さん。すぐに食えるものを持って来てくれ……」
 クロウはここにいないチーフに向かって呟いた。本来なら借金は今日で解放されるはずだったのに、今はチーフの顔が懐かしい。
 
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