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ヘタリア大帝国

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TURN88 うぽぽ菌その七

「これはな」
「はい、残念ですが」
「残念でも修理はするしかない」
「応急修理も出来ますが」
 秋山はこのやり方も話す、だがそれはだったのだ。
「予算の関係で」
「今第八世代艦艇の開発と建造を行っているからな」
「アステカ帝国との戦いの後にです」
 つまり連合軍との戦いの時にだというのだ。
「主力艦隊全てに一気に配備しますので」
「そちらに予算を回しているからな」
「応急修理も出来ません」
 これが現実だった。
「チリに戻って最低でも一月です」
「痛い一ヶ月だな」
「残念ですが」
 勝利を収めてもだというのだ、東郷と秋山はアルゼンチン戦の後のことも考えていた、そのうえでの話だった。 
 だが戦いは続く、枢軸軍はうぽぽ菌に回さなかった分の攻撃も行いそうしてだった。
 鉄鋼弾も放つ、これで最初の応酬fが終わった。
 この次だった、東郷は全軍に話した。
「さて、これからだ」
「ああ、やってやるんだな」
「やられた仕返しだね」
「そうだ、今回の応酬で終わらせる」
 田中と南雲にも返す。
「幸い全艦隊生きていることは生きているからな」
「生きているけれど損害酷いよ」
 イタリアが大和のモニターに出て来て泣きそうな顔を見せる。
「俺結構やられたよ」
「俺もだよこの野郎」
 ロマーノも出て来て言う。
「ハニワ凄く強いんだけれど」
「全滅したらチリまで逃げるからな」
「そういえばイタリアさん達よく攻撃されますね」
 秋山はここでこのことに気付いた。
「何故でしょうか」
「そんなの俺が知りたいよ」
「俺が何したってんだよ」
「それでもいつも生き残っておられますが」
 全滅はしないのだ、確かによく攻撃を受けるが。
「災難ですね」
「イタリアってひょっとして被害担当?」
「そんな担当願い下げだぞ」
「挑発がある訳でもないというのに」
 秋山も真剣に思うことだった。
「妙なことです」
「まあその分他の艦隊の損害は減るがな」
 東郷は何気にその被害担当があるということをよしとも述べた。
「イタリアさんにはよくないことにしても」
「うん、凄く嫌だよ」
「だから交代しろ交代」
「まあそう言わないでくれ。とにかく今はな」
「はい、第二波攻撃です」
 秋山は東郷の顔を見てあらためて答える。
「まずは艦載機を放ち」
「ビームに鉄鋼弾にな」
「続けて攻めましょう」
「では全軍攻撃開始だ」
 その第二波攻撃をだというのだ。
「いつも通り行おう」
「了解」
「それでは」
 枢軸軍は東郷の言葉に頷きそうしてだった。
 その第二波攻撃に入る、この攻撃で大体のかたがつき。
 山下はすぐに日本兄妹に提案した。
「では今から」
「はい、陸軍と他国の陸戦隊の方々と共に」
「降下ですね」
「それにかかりましょう」 
 今ここでだというのだ。
「まだ敵は残っていますがこれ以上の戦闘は余計にダメージを出します」
「そうですね、それでは」
「今ここで」
 日本兄妹も頷きそうしてだった。
 日本陸軍と陸戦隊が降下し星域を占領した、それを見てアルゼンチンも降伏しこの星域での戦いは終わった。  
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