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あたたかいもの

作者:石榴石
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燃える心。

心が燃えている。

爆発している。

メラメラと、焔をあげて。

どこまでも、どこまでも激しく、激しく。


それは目には見えない。

みえないけれど、ここにある。


わたしの胸の、奥ンとこ。

わたしの頭の、中のなか。


言葉の焚き木を材料に。

音のない言葉を材料に。


それは文字。

時には筆をとり、

時代が時代ならキーを打ち。


燃える心の情熱が、

パチパチと、カチカチと。


わたしの指を動かすんだ。

わたしの頭をまわすんだ。


心がある。

言葉には心がある。

体中に巡る。

血のようなものだ。


全身を心の炎が駆け巡る。

そうしていま、その火はようやく穏やかになった。 
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