仮面ライダーフォーゼ 自分の手で
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第二章
「左さん達の街も」
「ああ、あっちのこともその左さん達から聞いたけれど」
他ならぬ彼等からだというのだ。
「それでもさ」
「そうなのね」
「ああ、何も出て来ないよ」
ゾディアーツも他の者達もだというのだ。
「魔法使いの方はわからないけれどさ」
「あっちの情報を集めてみるか」
歌星は彼等のことを考えて言った。
「そうするか」
「まあね、今はそうするべきかしら」
美羽は歌星の考えを入れて一同に述べた。
「ここはね」
「じゃあ早速そっちの情報収集に入りますね」
「そうしてね」
美羽はジェイクにこう頼んだ、これでこの場は一旦終わった。
喫茶店での話は終わり如月達はそれぞれの為すべきことに向かった、如月とユウキは一緒に講義を受ける講堂に向かう。
その途中にジェイクから如月の携帯にメールがあった、それを見てみると。
「ジェイクからだったが」
「何て書いてました?」
「ああ、魔法使いの人達のところに行く前にな」
「他のところに、ですか」
「クスクシエに行くらしい」
「あそこにですか」
「少し気になったらしい」
メールにそう書いてあったというのだ。
「火野さん達のところに何か出たかも知れないってな」
「それでなんですか」
「一応念の為とも書いてある」
如月はメールを見ながらユウキに話していく。
「とりあえずだ」
「クスクシエにもお顔を出して、ですね」
「それから魔法使いところは考えるらしい」
「ううん、まあ平和であることが一番ですけれどね」
「世の中そうもばかりいかないからな」
特に仮面ライダーとその仲間達ならばだ、彼もその仮面ライダーだからこそわかることだ。
「残念だがな」
「そうですね、とにかくですね」
「ああ、俺達は大学の講義だ」
二人はこう話してそのうえでまずは午後の最初の講義を受けた、講義の間は何もなかった。
だが講義が終わるとだ、二人のところに歌星が血相を変えた様子で来てこう問うてきた。
「城島君はここにいるな」
「?どうしたんだ」
「私が一体」
「いや、さっき流星と一緒にいたんだがな」
歌星はユウキの姿を認めてまずはほっとした様だった、だがすぐにこう言うのだった。
「その時に城島君が大学の中庭で異様な動きで暴れていた」
「異様な!?」
「そうだ」
歌星はその話にすぐに眉を動かした如月にも言った。
「ダンスの様な、な」
「おい、そいつはまさか」
「君もそう思うか」
「ジェミニか」
如月はすぐにホロスコープスの中でも特異な存在だったこのゾディアーツを思い出した。
「あいつが出て来たか」
「そうらしい、今流星がそこにいる」
「わかった、じゃあな」
「君も行くな」
「ああ、多分出て来るのはジェミニだけじゃないな」
他のゾディアーツも出て来る可能性があるというのだ。
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