私立アインクラッド学園
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第二部 文化祭
第21話 日常
前書き
途中まで書いたのに、まさかのフリィーズ!
ま、どうでもいいやw
それよりもなんと!
前日PVが1300overしてました~!!パフパフ
(え、大したことない?)
ありがとうございます……皆様のお陰です!
ユージオは最近、大切な幼なじみが公理教会に連行されたということを話してくれた。
幼なじみの名はアリス・ツーベルク。高等部1年生でありながら、つい先日まではアインクラッド高等部生徒会の会長を務めていたらしい。
まったく、どうなっているんだ上級者。落ちこぼれしかいないのか?
──と一瞬ツッコミたくなるが、実は昨年の3年生にも恐ろしく剣の腕が冴える人たちがたくさんいた。
ソルティリーナ・セルルトという女生徒もその1人で、学園次席の強さを誇っていた。
ソルティリーナ──リーナ先輩は当時中等部生だった俺のことを結構高く買ってくれていたらしく、剣術の稽古をつけてもらうことも多々あった。そして、リーナ先輩はアインクラッドを首席で卒業した。結局は、その後の大きな剣術大会で負けてしまったのだが。その大きな大会を勝ち進み、更に大きな大会で優勝した者は『整合騎士になる』という名誉を与えられるのだとか。
ユージオはアリスともう一度再会し、取り戻す為に整合騎士になりたいと言っていた。
一般人がカセドラルに足を踏み入れることを許されることはない。
だから、帰らぬ幼なじみ・アリスに会う為には、整合騎士になるか──あるいは、大犯罪者にでもならなければならないだろう。俺は力になりたいと思った。
初対面の相手にこんなことを思うなんて、滅多にないのだが──その上普段俺は、同級生の男子を子供な別種の生き物と見なし、クラインにさえ本当に心を許したことなどなかった。
しかしこの少年には──。
まったく、不思議なこともあるものだ。
*
放課後。俺は文化祭の歌メンバー同士で、鍛冶室にて待ち合わせをしていた。
「ね……ねえ」
アスナが俺の肩をちょんちょんとつつく。
「むにゃ、なに……」
「か、かずと!」
「……え」
暫しの硬直タイム。
普段はキリト君キリト君言ってくるくせに、なんで今更名前呼びなどする必要があろうか。
──いや、そんなことはこの際どうでもいい。
──破壊力高すぎ。
「なん、ど、え、あ、なんでしょう」
「……別に。呼んでみただけ」
アスナが素っ気ない口調で言う。懐かしい口調だ、と俺は思った。
ちょっと前、俺とアスナの仲はまったくよろしくなかった──どころか、悪かったかもしれない。
俺と同様、中等部の頃から依頼を受けさせられていたアスナ。
一時は依頼を確実にこなすことだけを優先し、無茶な作戦を立て、実行していた。当時の彼女に、«狂戦士»なる二つ名がつくほどのものだった。
「なによ、じろじろ見て」
アスナの口調は、あの頃そのものだった。今思えば、すごい豹変ぶりだ。
「キリト君?」
──似たような呼び方を、大切な誰かからされていた気がする。
いや、俺のことを『和人』や『カズ』と呼ぶ者は、多くもないが少なくもない。きっと気のせいだろう。
──しかし。
頭の中には、誰かの姿が浮かんでくる。
癖のない金髪を長く伸ばし、いつも隣で笑っていた少女。
あと少しで、顔を思い出せそうなのだ。しかし、思い出せそうになるその瞬間、俺の頭の中は霧がかかったようになにも見えなくなってしまう。
「──ッ」
突然頭痛が襲ってきて、ついにはなにも考えられなくなった。
「キ、キリト君!?」
アスナが慌ててこちらに手を伸ばす。
俺は痛みがひいていくことを感じると、アスナに向けて微笑んだ。
「……なんでもないよ。もう大丈夫」
あれ──?
「そ、そう?心配させないでよー、キリト君」
俺、今──
「ああ、ごめんな」
──何について考えてたんだっけ?
後書き
最後の和人のセリフは、別にアホだから記憶力ないとか、そういうわけではございません!
原作のスグ曰く和人くん成績いいらしいしね、うん!
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