ヴァルハラ
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人質
俺、御伽勇真は、濡れた服から代わりの服に着替えると、シロンや盗賊(笑)の居る部屋に向かった
「悪い、またせ・・・た・・・な」
俺はそう言いながら部屋に入るが、部屋には誰もいなかった
何故だ?シロンが俺に黙って盗賊(笑)を連れ出すとは思えない、それに俺が助けた女性もいない
コンッ・・・
俺は何かを蹴ってしまう、そして俺は蹴った物を拾い上げる
「コップ・・・?」
俺が落としたヤツか?
ガタッ
後ろから音がした
シロンか?と思いながら振り返った、しかしそこに居たのは6人ほどの男達だった!
「誰だ!?」
俺がそう叫ぶと男達はそれぞれ武器を持って襲いかかってきた!
「・・・ん・・・」
と、声を漏らしながら目を覚ますシロン
「此処は・・・」
シロンは周りを見渡すと約30人ほどの男達が見えた
「え・・・?何がどうなって・・・」
そしてシロンは気付いた、自分が縛られていることに、それに体が痺れて上手く動かせない、そしてシロンは理解した
自分は拉致された、と
そして集団から声が聞こえてきた
「だからさぁ、コイツ、アイツ等に私達の目的全部話したのよぉ、信じらんないでしょ?」
と、女性の声
「だーかーら!マジでヤバかったんだって!アイツ等!特にあの男!話さなかったらマジで殺されたって!」
と、男の声
「ハッ、ビビっちゃってさぁ、あんな優男のどこが怖いのよ?」
「だからっ!アイツはマジでヤバイんだって!しかもアイツの女を拉致ったんだぜ!?マジでアイツに殺されるってば!」
と、男と女が集団に話していると、集団の中で最も大きい男が何かに気付いたように立ち上がった
「よお、目ェ覚めたか?」
男はシロンに話し掛けた
「誰ですか?私に何の用ですか?」
シロンは男を睨みつけながら言った
「まあ、そう怒るなよ、それから用があるのはお前じゃない、お前の男だ、つまりお前は人質ってことだ」
と、男は答えた
「なるほど、あなた達の目的は宝ですか?」
「何だ知ってたのか、ってそう言えばアイツが話したんだったな」
そしてシロンには一つ疑問があった、マスターは無事なのか、と
男はシロンの疑問に気付いたのか、口をニヤけさせながら言った
「お前の男は今俺の部下が迎えに行ってる、お前が人質ってことはもう知ってるだろ、多分無事ではないだろぉな」
「そん・・・な、マスターが・・・」
そしてシロンの目から涙が溢れ出した
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