マジカル☆ウィッチルフェイちゃん!
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マジカル☆ウィッチルフェイちゃん食堂に行く
部屋の片付けが終わって、少しゆっくりとしていると、寮内放送が流れてきました。それによると、新入生はサロンに集合して、食堂に向かうそうです。気づけば夕方になっているようでした。なので、私もサロンに階段で向かいました。転移もできますが、運動しないと駄目ですからね。カロリーを魔法で消費する事はできますが、筋力を鍛えないといけませんから。
「新入生の方はこちらに集まってくれ!!」
サロンには既に何人もの生徒が集まっていました。私もその列に紛れ込んで移動します。ある程度の人数が集まれば移動するようです。しばらく待つと、移動を開始して、城内へと入り、食堂へと向かいました。
食堂はかなり広く、多数のテーブルが数列に渡って置かれており、その左右の列に沢山の料理が入ったテーブルが置かれています。どうやら、バイキング形式のようで、好きなだけ食べれるようです。
「席は寮毎に決まっている。旗を見ればすぐ分かるだろう。新入生の席は一番奥だから、奥から順に詰めるように」
ドラゴンの旗が飾られている下の席の奥の方に向かいます。奥の方の席の更に奥には教員用の席があるみたいです。子供をしっかりと監視する為でしょうね。奥から離れる毎に年齢が上がって行きますし。
「席に着いたら置かれているプレートを使用中に変えて、好きな料理を取りに行け。席番号をしっかりと覚えておくんだぞ。それと、取り過ぎて食べ残しがないようにしろよ。食べ終えたら、しばらくそのままここで待機してくれ。連絡事項があるからな。分からない事が有れば上級生か先生に言ってくれ。俺達は近くの席に居るから」
上級生の人は新入生の直ぐ後ろの席に座りました。それから直ぐに新入生の皆は立ち上がって料理に群がっていきます。私はここなら、あるかも知れないと料理を見ていきます。女の子の身体になってからは小食になっているので、吟味しないといけません。
「なっ、ない……」
心の中で探していた料理が無い事にORZ状態となりますが、直ぐに持ち直します。ぶっちゃけ、イギリスの料理ってまずいんですよね。なので、適当に取って食べます。非常に不味いので、少しだけ食べて、アップルパイやベイクウェルタルトをメインにします。非常に日本に行きたいです。だいたい、焼き過ぎ、茹で過ぎ、揚げ過ぎや、塩やコショウだけの単調な味付けがいただけません。
「私エリスっていうの、よろしくね」
席に着いてご飯を食べていると、隣に座った少女が声をかけてきました。私と同じ5歳の幼女です。リアル幼女の金髪碧眼です。ここで私が取れる選択肢は
1.無視する。
2.挨拶する。
3.私はルフェイ。でも、よろしくしない。
ごめんなさい。1と3は泣かれるでしょうね。
「はい。私はルフェイです。寮の仲間としてよろしくお願いしますね」
「うん。えっと、それで友達になってくれる?」
「構いませんよ」
「やった!」
喜ぶエリスと一緒にご飯を食べていきますが、見渡す限り他でもどんどんグループができています。
「ルフェイは何を習うの?」
この特殊な学校の場合これはどんな種類の魔術などを習うかという事でしょうね。なら、私の答えは一つです。
「私は錬金術ですね」
「珍しいのを選ぶんだね。それとも他のと一緒に受けるの?」
この会話でわかったと思いますが、基本的に選択式です。私たちの年代は両親が決めますが。
「いえ、メインがそちらですね」
「黒魔術や白魔術は受けないの?」
「基礎は必修でしたから、受ける事は受けますが、既に白と黒、精霊の魔術は修めていますので、錬金術をメインにしようと思っています」
「すっ、凄いんだね……」
エリスは驚いていますが、これは当然でしょう。私はお母様から英才教育を施されて、中級クラスの魔術は全て収めています。上級は流石にまだ早いとお母様が判断したようで、教えて貰ってません。上級は殲滅魔術や広域魔術ですからね。簡単に言ってしまえば、小学生には初級魔術を教え、中学生には中級魔術を教え、高校生には上級魔術を教えます。上級に関して修められるかはその人の敵性しだいですが。
「これでも、幼い頃から魔術の勉強しかしてませんから。むしろ、外に出たのも今日が初めてです」
「それはすごいね」
「エリスは何を習うのですか?」
「私は白魔術と黒魔術かな。精霊術は適正が有れば習うよ」
「そうですね。適正テストはあるみたいですし」
入学式の前に適正テストを行って、自分の適正を調べる事が出来るのです。それを考慮した上で、時間割を設定するのです。
「他は何を受けるの?」
「私は箒による浮遊術を選択する予定です」
「目指すのは魔女?」
「そうです。魔女を目指します」
なんてったって、ルフェイですからね。魔女になるのは決定事項です。
「新入生諸君。そろそろ食べ終えただろう。食べ終えてない者は一旦手を止めてくれ。これから言う事は明日の朝から入学式の始まる夜までの君達の予定だ。先ず、明日はここで朝食を食べた後、入口にあるパンフレットを持って学校中を自由に移動してくれ。ただし、侵入禁止の場所は駄目だ。それと、各場所にはスタンプが置いてある。そのスタンプをパンフレットに押すといい。全部回ると景品が貰える。簡単に言ってしまえばスタンプラリーだな」
校内の施設を覚えさせる為にゲーム感覚にしたのですね。
「さて、これからだが、夜8時までには寮に戻るように。夜8時からは寮の外に出るのは禁止だ。夜10時には部屋から出る事も禁止。つまり、消灯時間だ。明かりをつけていたら怒られるからな。風呂は城に設置された大浴場が男女別にある。入るなら夜6時から8時までだ。では、寮へ戻る者はつい来てくれ」
「どうする?」
「私は戻ります」
「なら、私も戻ろ」
それから、来た道をそのまま案内されて移動し、寮へと戻りました。
「それじゃあ、私は2階だから」
「はい。それではまた」
エリスと別れて部屋に戻りました。部屋に戻ったら、転移の魔法陣で自室に帰ります。
「あら、お帰りなさい」
「ただいまです、お母様」
自室にはお母様がいました。
「そろそろ帰って来ると思っていたわ。メンテナンスもあるから、お風呂でも入ってきなさい」
「分かりました」
なんというか、寮生活の醍醐味は全然有りません。大きなお風呂でメイドさんに身体を洗って貰い、リビングでお父様に挨拶し、戻るとメンテナンスが終わったのか、お母様がベットに座っていました。
「お母様」
「ルフェイ、学校はどう?」
「始まったばかりなので、何とも言えません。それにお父様と同じ事を言っています」
「そう。貴方の知りたがっている魔導書を作る方法だけど、学校の図書館にあるわ。自分で見つけて覚えなさい。貴方のレベルだと、既に教える事は無く、自力で覚える事が求められるわ。今のゆとり教育は私、嫌いだから」
「分かりました」
「じゃあ、頑張ってね。私の可愛いルフェイ。くれぐれも怪我をしないように」
それだけ言って、私の頬っぺたに軽くキスをして出て行きました。私はベットに寝転がって、布団をかぶります。その後、魔力を殴りつけて強制的に魔力暴走をたたき起こします。激しい音が鳴る時には、私は気絶しています。
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